めんどくせぇことばかり 『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ』 マクスウェル・テイラー・ケネディ
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『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ』 マクスウェル・テイラー・ケネディ

彼らの最後の望みは、未来の日本人が特攻隊の精神を受け継いで強い心を持ち、苦難に耐えてくれることだった。私たちは、神風特攻隊という存在をただ理解できないと拒絶するのではなく人々の心を強く引きつけ、尊ばれるような側面もあったのだということを今こそ理解すべきではないだろうか

これは、この『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ』を書き上げた、著者のマクスウェル・テイラー・ケネディさんの心情だそうです。そんなこと理解されたら、もう一回アメリカと戦争しても、もう一回負けるだけですね。

1945年5月11日、沖縄沖の米艦隊を目指し、多数の特攻機が九州から飛び立ちました。そして安則盛三中尉(21歳)と小川清少尉(22歳)の搭乗機がバンカーヒルに突入。この空母は甚大な被害を受け、650名以上が死傷しました。本書は、その日の激闘を中心に、そこに至る経緯、そしてその後を描いたノンフィクションです。

アメリカとの戦争に関しては、さまざまな人々のさまざまな努力によって、両者の間で何が起こっていたのか。なぜ両国は戦争しなければならなかったのか。さまざまなことが明らかになりつつあります。

しかし、にもかかわらず、同時に戦争を体験した世代の人々がいなくなるとともに、日本の侵略戦争であったとか、無謀な戦争であったとか、それらの戦後に作られた“お話”の方が定着して行っているように思えます。

なんにも知らないのは、むしろ日本人の方としか思えません。この本は2010年に出された本なんですが、当時はまだブログやってなかったんで、紹介してませんでした。・・・あらためまして・・・


『特攻 空母バンカーヒルと二人のカミカゼ
                   マクスウェル・テイラー・ケネディ

ハート出版  ¥ 4,104

1945年5月11日、沖縄沖の米艦隊を目指し、多数の特攻機が九州から飛び立った
第1部 浮上蜃気楼
第2部 死神との約束
第3部 戦いのあと

特攻の戦果
海軍特攻機総数=2450機(命中450機18%)
安延海軍中佐の調査では、出撃総数2483機、命中244機、至近弾166機、奏功率16・5%
陸軍特攻機総数=約500機
戦死者数:海軍2535人。陸軍1844人。計4379人


米軍の発表
沈没沈没損傷損傷
艦種通常攻撃特別攻撃通常攻撃特別攻撃
正規空母
小型空母等
戦艦
巡洋艦
駆逐艦
掃海艇等
その他


12
29
18

27




11



18
27


22


10

61
22
80
971689185


スプルーアンス提督のニミッツ大将への報告
敵軍の自殺航空攻撃の技量と効果及び艦艇の喪失と被害の割合が極めて高いので、今後の攻撃を阻止するため、利用可能な、あらゆる手段を採用すべきである。第二〇航空軍を含む、投入可能な全航空機をもって、九州及び沖縄の飛行場に対して、実施可能なあらゆる攻撃を加えるよう意見具申する。


空母「タイコンデロガ」艦長キーファ大佐の記者会見
特攻機は普通航空機の四倍ないし五倍の命中率をあげている。特攻機以外の爆撃から逃れるよう操艦するのはさして困難ではないが、舵を取りながら接近してくる爆弾より逃れるよう操舵することは不可能である。

駆逐艦「リュース」乗組士官
この戦闘は、断固たる決意を秘めた自殺機の攻撃を阻止することが、事実上不可能なことを示している。

護衛空母「サンガモン」乗組パイロット・マルカム・ハーバード・マックガン大尉
炎上中の特攻機を海中に投棄するのを手伝ったマックガンは、ずっと後になって、日本軍パイロットを賞賛して、「わが艦の飛行甲板を突き抜けたあの男は、私より立派だ。私には、あんなことはやれなかっただろう」と語った。

第五六駆逐隊司令、駆逐艦「ニューカム」座乗R・N・スムート大佐
「ニューカム」の息の根を止めるため、四番目の敵機が突進してきて、艦中央部に激突して、大火災の燃料として新しくガソリンを提供した。消火作業を支援するため、駆逐艦「ロイッツァ」が勇敢な行動をとって「ニューカム」に接近し、すでに消火ホースを「ニューカム」に延ばしていたとき、五番目の特攻機が攻撃してきた。

艦橋にいたスムート大佐は、艦上で実施されていた全作業を見渡すことができた。彼はこう語っている。「私はどこへも行くことができなかった。自分がこの事態を切り抜けて生き残れるかどうか、私には自信が持てなかった。事実、その特攻機はまっすぐ私の方に向かって突進してきているように見えた。私が眼鏡を上にずらすと、特攻機のパイロットの姿が見えた。そのパイロットは首のまわりに大きな白いスカーフを巻いていた。最後の瞬間そのパイロットがどれくらい私に接近していたか私は知らないが、彼が両手を操縦桿から離してあげ、それから操縦桿を前に倒すのを見た。そのあと、彼は両手を頭上にあげて、歯ぎしりした。彼は非常に接近していたので、私は彼のそうした仕草を見ることができた。彼は艦橋めがけてまっすぐ突っ込んできていた。この特攻機は爆弾を抱えていたので、これが我々全員にとって最後となったことであろう。自分の体を相手に対して、死をもたらすと同時に自己の命をも断つような弾丸として使用することを主唱する、狂信的で死に物狂いの戦闘について、私は語ることができない。あのパイロットの顔は今日まで私の脳裏を去らない。人々自身を、相手に死をもたらす人間ミサイルに仕立て上げ、その結果、人々をそれ以上、各自の祖国にとって役立たなくさせるよりは、戦って生き延び、さらにもう一日戦うほうがどれほど立派なことだろうか」




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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