めんどくせぇことばかり 炭火で馬券『味見したい本』 木村衣有子
FC2ブログ

炭火で馬券『味見したい本』 木村衣有子

まだ、山をやめる前の話だけど、競馬にハマった十数年ほどの日々がありました。

・・・祖母に言われたことがありました。

お前たち3人兄弟のひいおじいちゃんの、そのお父さんという人が3人兄弟で、3人で博打にハマって身上を潰した。たくさんあった土地も全部人手に渡って、ひいおじいちゃんはとても可愛そうだった。お前たちのおじいちゃんが頑張って、なんとか今あるだけの土地を買い戻したんだ。お前たちは、それ以来の男だけ3人兄弟だ。絶対に博打に手を出すんじゃねえで!

山の仲間も、仕事の仲間も競馬をやってる中で、私は祖母の言いつけを守っていました。しかし、その仲間たちがいつもの夏の旅行コースに新潟競馬場を盛り込んだんです。緑のターフ、疾走する馬たちの怒涛ようなトドロキ。・・・一発で持っていかれました。

競馬をはじめて間もなく、パット方式とか言うのを知って、パソコンで馬券を買えるということを知り、まずはパソコンを購入しました。20代の中頃の話です。ボタンをポンで、財布を傷めずに馬券を買いました。あっという間に、2つほど定期預金を切り崩しました。私はすでに結婚していましたが、これは連れ合いの知らない話です。

そのままでは追われません。ここからやり直しです。-200万からのスタートです。

・・・競馬で負けないためには、馬券を買わないことが一番です。でもまあ、十数年もあつい競馬を続けて、すったもんだの七転八倒。七回転んで、八回倒れたのでは、首を吊るしかない。七転び八起きにしておきましょう。そして、当時ほどではないけれど、今もほそぼそ続けてますので、長い趣味になりました。

30代の半ば近くで、山をやめなければならなくなって、・・・いい歳ですからね。自暴自棄になるとかではなくて、なんかやらなきゃいけないと思ったんだけど、そのなんかが競馬ということにはなりませんでした。当時、だんだん、子どもにもお金がかかるようになりつつありましたからね。高校や、大学に進むようになって、徐々に、・・・ね。

まあ、残ったのが、本を読むことと、料理だったってことです。


『味見したい本』    木村衣有子

ちくま文庫  ¥ 799

読むだけで目の前に料理や酒が現れるような食の本に巡るエッセイ
1 少し昔の食卓
2 台所で読む
3 食堂を読む
4 カレーを一皿
5 おやつの時間
6 コーヒーを一杯
7 飲みにいきましょう


この本の中で紹介されている『かぼちゃを塩で煮る』という本ですが、読んだ記憶があります。それが、さっき、押し入れに頭を突っ込んで探してみたんですが、・・・途中で面倒になってやめました。きっと、どこかにあると思います。その気になったら、なんとか見つけ出して、もう一回読み直してみたいと思います。

その本でも紹介されていた、《まずいまぐろのうまい食べ方》は、私も実践したところです。買ったまぐろの刺身がまずかった場合、もしくは、食べ残して、翌日に持ち越してしまった場合、しょうがを効かせた甘辛いしょう油味でねぎま鍋にして、煮て食べるというものです。そう、完全に別料理にしてしまうことです。これはうまいです。

この時、やはり、ねぎは入れたいですね。「“ねぎま鍋”のねぎが好き。むしろ、ねぎだけ食べたい」という人も、広い世の中にはきっといると思います。広い世の中からそんな人を探し出さなければならない理由は、ちっともございませんが・・・。

もしくは、ごま醤油漬けにして食べるのもおいしいです。この時、ごま油も一タレさせておきます。まぐろでなくても、翌日に持ち越した場合、これで食べるとおいしいです。大分の食べ方のようですが、なぜか名称が“りゅうきゅう”なんですね。

『かぼちゃを塩で煮る』という本のことを思い出したのは、『味見したい本』の著者が「これは私の暮らしには取り入れられない」と言っている、“炭火を晩酌の同伴にして、となりに座って二・三時間飲む”という部分を読んだからです。

競馬をやってる頃、多くの場合、家で、パソコンで馬券を買って、テレビ観戦していました。山行のない日曜の午後は、昼過ぎから七輪に炭火をおこし、するめやめざしを炙ったり、燗をつけたりしながら、馬券を買い、テレビ観戦をしておりました。まさに、至福の時間でした。・・・馬券が外れなければ、・・・ですが。

・・・そんな至福の時間を放棄したのは、やはり、山に行かなくなってからですね。山に行っていることが張りになっていたからこそ、“炭火で馬券”が楽しかったんですね。

そうだ。だから、山を再開した私は、その時間を取り戻してもいいということになりますね。あいかわらず、バカだな。そんなことにも気がつきませんでした。・・・この本、読んどいてよかった。




にほんブログ村 政治ブログへ 一喜一憂。ぜひポンとひと押しお願いします。
関連記事

テーマ : 料理の本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事