めんどくせぇことばかり 『大人の流儀 8』 伊集院静
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『大人の流儀 8』 伊集院静

副題は、《誰かを幸せにするために》です。あの人のことかもしれません。

伊集院静さんの本を読むのは初めてです。これまで読まなかったことについて、特段の理由はありません。残念ながら、縁がありませんでした。書店で見かける、この『大人の流儀』というエッセイ集には関心を持ってました。なんと言っても、その題名に、関心を持ちました。

“大人”っていうのは、第一に親たちのことで、おそらく単純に、その世代を“大人”と認識していたんでしょう。私の両親は、二人とも昭和三年の生まれ、西暦で言えば一九二八年ですね。満州某重大事件の起こった年です。終戦の年を一七歳出迎えます。すでに、高度経済成長も確固たる足取りになった一九六〇年生まれの私なんかでは、推し量ることも困難ですが、二人とも多くは語らずに逝ってしまったようです。あとになって、父の弟妹から聞かされた話に、愕然とさせられたこともありました。

生きるのは簡単なことじゃないですから、人は色々なしがらみに縛られてました。中には、かなり厳しいもの、過酷なもの、あんまりなものもありました。だけど、それらの多くは、多くのものがともに生きていくために必要なことでした。地域であったり、家族であったりが、それを人々に強い、人々を守ってきました。大人っていうのは、地域や社会の中で、家族を率いて、堂々と立ち回っていける人のことだと、いつしか思うようになってました。それができるようになるためには、今の自分を考えると、もっともっと力をつけなければと考えたのは、高校生の時だったでしょうか。

だけど、世の中は変わってしまいました。地域性はありますが、もう、ずいぶん前から、家族っていうのは崩れましたね。私の時代の家族は、親たちの時代の家族の役割を果たすのは難しくなってましたからね。


『大人の流儀 8』    伊集院静

講談社  ¥ 1,000

何のために生きるのか。そのことが少しでも分かれば、人生は違ったものに見えて来る
第一章 誰かを幸せにするために
第二章 君去りし街で
第三章 雨が降っていた
第四章 逢えてよかった


世の中に出たら、正直に言って、結構、甘いところがあることに驚きました。人と一緒に群れて済まそうとしている人が多かったし、それでなんとなく住んでしまうことが大半でしたね。独りになりたがらないんですね。

大人になるってのは、一人になることでもあると思っていたんですが・・・。

伊集院静さんの、“大人”の定義が箇条書されている訳じゃないんです。でも、この本を読んでみて、伊集院さんの考えている“大人”ってのは、とても、わかりやすいものなんだろうと感じました。

大人は慌てふためかない。大人はうろたえない。大人は泣かない。大人は最善を尽くす。大人は苦しいところで踏ん張る。

忍耐って言葉がありますが、「忍ぶ」に「耐える」ですね。私、苦しいところで、「忍び」、「耐える」ことができる者こそ大人。・・・特に、「耐える」のが、大人の男なんじゃないかなって思います。

子供の頃から、先生に、「病院で見てもらってください」って言われるほど落ち着きがなく、忘れ物の多かった私には、いずれもかなり難しいことではありますが、還暦手前で、そんな事も言っていられませんからね。

夏目雅子という人は、伊集院静さんを幸せにするために、最後の日々を過ごしたんですね。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































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