めんどくせぇことばかり 『中国人のこころ』 小野秀樹
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『中国人のこころ』 小野秀樹

まったく、恥ずかしいったらありゃしない。

連れ合いの思いつきに付き合うと、時として、あとからとんでもなく後悔することになります。そうそう、サングラスを買うときがそうでした。山用以外にサングラスは持ってたんですが、ちょうど視力が低下して、度付きのものを買うことになって、連れ合いに選んでもらったんです。

連れ合いが強く進めるものを買ったんですが、何かとこだわりの強い女じゃないんですが、その時は強く進められました。大好きな沢田研二が同じものでもかけていたんでしょうか。二の足を踏む私に、「絶対かっこいい」って言ってましたからね。

私がそれをかけていたら、娘が泣きました。高いものでしたから今でも使ってますが、今やスキンヘッドになってしまった私がそれをかけていると、周囲の雰囲気が変わります。

もう一つが、今の車にした時に、語呂合わせのナンバーを進められたこと。《25-25》です。だけど、《25-25》の人はたくさんいるじゃないですか。恥ずかしいですよ。たまたまですが、《25ー25》の人と前後になっちゃうこともあります。あれは、恥ずかしいですよ。しかも、スキンヘッドに柄の悪いサングラス男が、なにが「ニコニコ」なんでしょう。

《11ー22》で、「いい夫婦」っていうのも困りますね。喧嘩することだってありますもの。《31-03》で「佐藤さん」なんかいいですね。《 7ー76》で“当たらない”→“事故に合わない”なんて洒落てますね。

“中国”では、数字というと、ひたすら吉凶にこだわるところがあるんだそうです。縁起が良いとされる数字は「6・8・9」で、概ね金運と長寿に関連しているそうです。分かりやすいって言えば、分かりやすいですね。そう、“中国”の人たちっていうのは、分かりやすいもの、目に見えて、はっきりしてないとだめみたいなんです。


『中国人のこころ』    小野秀樹

集英社社新書  ¥ 929

グローバル化が進み、中国人との日々の接点が増えている現代日本人にとって、必読の一冊
序章  「ことば」は人を造り、人を現す
第1章 対話における反応
第2章 人間関係とコミュニケーション
第3章 中国語の伝達機能と受信感覚
第4章 中国人の価値観
第5章 言語システムに侵食する思考と感覚

“中国”の人は、形あるもの、現に存在し確認できるもの、外観や数値によってその物量や価値を認識できることが重要なんですね。まあ、一言で言えば現実主義ということになります。プレゼントやお土産なんて、単純に大きいものが喜ばれるんだそうですよ。

日本とは、ずいぶんな違いですね。私たちは、その人らしさとか、想いや感性が慮られるようなものを好むじゃないですか。プレゼントやお土産を選ぶって、とっても難しいですよね。現実にあるものじゃなくて、頭の中にあるもの、心の中にあるものをもとにして、それにできる限りふさわしいものを、現実にあるものの中から選び出すんですから。

プラトンのイデアみたいですね。

表に現れているものがすべての中国人ですから、人間に価値に関しても表に現れているもので判断されるみたいです。権力、財産、名声、人脈、それらを総合した能力。そういう物を持っている人が偉い人で、偉い人は威張る人なんだそうです。

ここも、日本人の嗜好とは、ずいぶんな違いですね。私たちは、権力、財産、名声、人脈のある人であっても、それは独りの人間の価値とは完全に無関係ですよね。なんでもない、通りかかりに人が、実は大きな会社の大社長で、大金持ちで、とても有名な人物で、政財界に多くの知り合いがあってってのが、好ましいですね。

越後のちりめん問屋の隠居の光右衛門が、実は天下の副将軍水戸光圀公で、「控え、控え~い。この紋所がめに入らぬか」、「ははー」なんてことは、“中国”では最初からありえないんですね。

そんなことを教えてくれる、面白い本でした。

ただ、著者の小野秀樹さんは中国語の学者さんで、だからこそ、この本の副題は《「ことば」からみる思考と感覚》というもので、言葉の研究の中から感じられる“中国人”って位置づけなんですね。社会現象から解明される“中国人”、歴史から解明される“中国人”ではないんです。中国語の勉強をしている人なら、もっと面白く読めただろうなって思いました。




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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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