めんどくせぇことばかり 『神は詳細に宿る』 養老孟司
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『神は詳細に宿る』 養老孟司

養老孟司さんの言ってることが興味深くて、しかも、身につまされることもあったもんですから、ついついその都度ブログに書いてしまって、この本で記事を書くのが三度目になってしまいました。

この本は、二〇一四年から二〇一八年にかけて、養老さんがアチラコチラの雑誌に書かれていたものを寄せ集めて、加筆修正して、一冊にまとめたものだそうです。

いつもながら、養老孟司さんの書いたものを詠ませてもらうと、自分の生きている時代っていうのが、だんだんめんどくさいことになっていってるってことを思い知らされてしまいます。

養老さんは、「従来型の家族、家制度はなくなっている」とはっきりおっしゃいます。そうなんですよね。なくなっているものを、あたかもあるかのように勘違いしたままで話が進められちゃってるのが、今の日本の世の中のような気がするんです。家の制度を崩壊させてしまった日本では、家の担った来た役割の持って行き場が未整備で、いろいろな混乱、錯乱が生じています。

学校はいろいろな責任を押し付けられて大変みたい、と言うか、大変でした。かつての家の役割の多くを学校に背負わせようというのは無理ですよ。家は崩壊したという前提に立って、その肩代わりができるような共同体が育っていかないとどうにもならないと思います。養老さんの話の中にもそんなのがあったように思います。養老さんはそのあたり、かなり楽観的な様子でした。「そろそろできてきてもいい時期なのではないか」と。家族に変わる共同体って言うと、やはり地域でしょうか。

『神は詳細に宿る』    養老孟司

青土社  ¥ 1,512

私たちはこれからどこへ向かうのか? ニヒリズムに陥らないための現代社会の手引き
1 煮詰まった時代をひらく
2 世間の変化と意識の変化
3 神は詳細に宿る
4 脳から考えるヒトの起源と進化
5 「科学は正しい」という幻想
6 面白さは多様性に宿る
7 虫のディテールから見える世界
8 ファーブル賛歌


環境問題がどうのこうのと大変です。養老さんも取り上げているけど、温暖化がそんなに大変ですか。うるさすぎます。温暖化が本当にそこまで大変なんだったら、今すぐ対策を取ればいいんです。その責任が本当に二酸化炭素の排出にあるというんなら、排出量調整などという実効性のないことに関わり合わずに、直接石油の生産調整をすればいい。これは養老さんの言われる通り。

だけど、きっと関係ありません。今の温暖化と思われている現象の本質は、多分、養老さんのいってるようにヒートアイランドですよ。それを二酸化炭素の排出による温暖化にくっつけて、相手はまるで、とても太刀打ちできない化物のようになっています。あんだけ車を走らせて、直火で地球を温めてるんですよ。燃料電池にしたって、石油燃やして発電すれば同じこと。

東京は日本一桜の開花が早い。桜前線が中山道に伸びていくのは、東京の熱が中山道沿いに流れていくから。

そんなに環境のことを気にかけるのに、東京の人は、週末になると埼玉の山を削って作ったゴルフ場に通ってきます。山には以前、地域の人たちご先祖様の霊が宿ったっていうのに、きれいに削られちゃって、農薬で虫殺しして、周辺の川までなんにもいない。

環境のことを気にかけてるのに、荒川の上流にダムができることには関心がないでしょう。私の高校の友人の家は、とっくの昔にダムの底に沈んだよ。東京の水確保のためだよ。

環境問題のことを気にかけているのに、武甲山の石灰岩が削られていることには関心ないでしょう。石灰岩がないと、ビルなんか立たないですよ。

温暖化問題を心配だという人たちの、本当の関心事っていうのは、一体何なんでしょう。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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