めんどくせぇことばかり 秀康『学校では教えてくれない 江戸・幕末史の授業』 井沢元彦
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秀康『学校では教えてくれない 江戸・幕末史の授業』 井沢元彦

相続っていうのは、今も昔も難しいもののようですね。子どもに譲るべき何ものも持ち合わせていない私は、むしろ幸せかもしれません。家督相続に絡んで、秀吉、家康の事が書かれてましたので、この本の本筋からは少し外れますが、寄り道します。

豊臣秀次は可哀想だったですよね。秀吉が力を持った状態で関白を秀次に継がせたのは、豊臣の家が天下を相続していくことを広く知らしめていくものですね。これは、のちの家康が、力を持ったまま将軍職を秀忠に継がせたのと同じです。いや、家康のほうが真似をしたわけですね。

秀次は秀吉の姉の長男で、子のなかった秀吉の跡継ぎとなったわけですね。関白を譲られたんですから、実質はともかく、名目上は第一人者です。でも、そのあと妻妾の淀君が秀頼を生んじゃうんですね。淀君はなにがなんでも秀頼を跡継ぎにしたいですから、絵で書いたような面倒ですね。

この段階で秀次は運の尽きです。理由はどうにでもなります。二七歳で切腹に追い込まれ、子や妻妾四〇人が首をはねられるという阿鼻叫喚。これで半ば、豊臣家から心が離れた向きも少なくないでしょう。

同じような名前の人物で、秀康という人物がいます。羽柴秀康、とは言っても、もちろん秀吉の子ではありません。父親は徳川家康。家康の長男です。家康には信康という長男がいましたね。信は元服にあたって信長の信をもらったもんでしょう。でも、武田と内通したという疑惑で腹を切らされるんですよね。

信康の高い能力に、織田家の将来を心配した信長が家康に圧力をかけたという話を、ものの本で読んだことがあります。まあ、それは置いといて、秀康が元服するときに秀の字をもらってるんだから、信長はもう死んでるんですね。信康とはだいぶ歳が離れて生まれた子なんですね。

でも、どうやら、この秀康の母親、側室だった女ですね。それが、身持ちの悪い女だったようなんです。



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常識がひっくり返る目からウロコの講義。教科書ではわからない「徳川300年の闇」を暴く
序章 本能寺の変が家康を変えた
 ―なぜ徳川家康は朱子学を導入したのか?
第1章 江戸時代の始まりはまだ「戦国時代」だった!
 ―徳川家康の天下泰平の秘策とは?
第2章 貿易国家への失敗、キリスト教の脅威
 ―なぜ幕府は「鎖国」政策をとったのか?
第3章 戦国の後始末、平穏な江戸へ
 ―それぞも戦国の世の中はなかなかおさまらなかった
第4章 綱吉・赤穂事件・三大改革のウソと真実
 ―江戸中期には朱子学の毒が蔓延していた!
第5章 なぜ薩長は幕末の雄藩になれたのか
 ―運命の分かれ道は「関ヶ原」にあり
第6章 朱子学が幕府を滅ぼした
 ―幕府崩壊の原因は家康の「誤算」にあった!


どのくらい身持ちが悪かったかと言うと、家康が秀康を自分の子ではないかもしれないと疑いを抱くほどに。たまに自分の奔放な性的欲求を自覚せず、自分の不倫を夫の姓にしてはばからない、そんな貞操観念のない女がいます。私の人生の中では、二人ほどそういう女と遭遇しました。幸運にも私は、そういう女に引きずり回されずに済みましたが。

そんなわけで秀康は、早い段階で養子に出されたんですね。養子先がすごい。天下人の秀吉のところですから。ただ、養子といっても、財産や家督の相続権のない猶子という形で“秀吉の子”という形をとったわけです。ある意味では、人質という意味もあったんでしょうね。

信康はずいぶん前に死んでますので、家康は長男を差し出した形になります。秀吉は優遇して自分の名前を与え、家康から一字を借りて羽柴秀康としたわけですね。

秀康も秀吉になついたようですね。さらに秀頼を弟のように思っていて、逆に家康にはいい感情を持っていなかったということです。まあ、状況を考えれば、当たり前といえば当たり前ですが。

ただ、秀吉が死んだあとは、秀康は難しい立場になりますね。ただ、家康にしても、何はともあれ実子ですから、無碍に扱うわけには行きません。一時は関東の名門である結城家に引き取られ、結城秀康と名乗ります。その後、家康によって越前に移されて、以降、子孫も含めて松平性を名乗ることになるわけですね。

長男は切腹に追い込まれ、次男は母親の身持ちの悪さから他家に出された結果、家康のあとを継ぐのは三男の秀忠ということになったわけです。

状況を考えるに、秀康はよく、その時々で自分の置かれた状況を理解し、自暴自棄に堕ちずに、それを冷静に受け入れて、ふさわしい振る舞いをしたんでしょうね。

身持ちの悪い女に産ませた子であったでしょうが、どうやら家康の子であることに、間違いはなさそうですね。



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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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