めんどくせぇことばかり 『サービスの達人たち おもてなしの神』 野地秩嘉
FC2ブログ

『サービスの達人たち おもてなしの神』 野地秩嘉

今朝は四時に起きて、四時半に走りに出ました。昨日は、朝から雨。雨が上がった昼過ぎに一五kgのザックを背負って、五km走ってきました。今朝もそうしようと思ったんですが、なんか膝に疲れが残ってます。ちょうど一年ほど前、同じ状況で無理をして、右膝周辺の何かを、ぐしゃっと潰してしまいました。以来、何をやるにも右膝を騙し騙しということになってしまいました。それから一年余り、だいぶ調子良くなってきたんですが、そんなわけで今朝は、ザックを背負わずに八kmほど走ってきました。

家に戻って体重を測ると七一.〇kg。一年前より一五kgも軽くなりました。軽くなると、何をするにも楽ですね。山に登っても同じです。一年ほど前の私は、+一五kgの体重に、さらに一五kgのザックを背負って膝を潰したんですね。今考えれば恐ろしいことをしてたもんです。

そのあと、みそ汁を作って、二階の雨戸を開けて、連れ合いの起きてくるのを待ちながら本を読みます。これが朝の日課です。連れ合いは六時半過ぎに起きてきて、二人で朝の果物を食べます。その後、連れ合いが洗濯をしている間に、私が準備をして、七時一五分ころから朝ごはんをいただきます。

高校の教員をやめる前は、その頃には、すでに学校についていました。朝、学校で勉強したいっていうのがいるもので、自習室を開けてやるためです。朝の打ち合わせの始まる八時半までは、授業を始めとした仕事の準備をして過ごします。やろうとすれば、やることはいくらでも出てきますので、この朝の時間はけっこう有効です。授業が終わったあとそれをやろうとすると、部活だの、委員会だの、生徒からの相談だのが入ってきて、なかなか時間が取れないまま、勤務時間が終わるのです。私、勤務時間が終わったら働きません。やろうとすれば、いくらでも出てくる仕事の大半は、実は無理をしてまでやる必要のない仕事だからです。

コンビニ従業員、電話のオペレーター、宅配便ドライバー、電車・バス・タクシーの運転手、精肉店・鮮魚店・青果店といった町の商店で働く人、ラーメン・焼き肉・回転寿司といった飲食店の従業員、ユニクロ・ニトリなど衣住の小売店の販売員、銀行・役所などの窓口係、それから学校の先生、英会話の先生、テニスやゴルフのコーチ・・・。

みんなサービス業に従事する人たちだ。
本書p3

そうでした。私、この間まで、学校の教員っていう、サービス業に従事しておりました。公立高校の教員ですから、地方公務員ですね。

中学校までは、三男坊にもかかわらず、自分で家を継ぐつもりでいたので、高校を卒業したら地元で働くつもりでいました。それが、母親からどう誘導されたか、高校に入ってからの私は、「早く家を出たい」という強い気持ちが生まれたこともあって、大学に進学し、高校の社会の教員になる気持ちを固めていました。大学に通うことになれば、家を出られましたからね。

あまり裕福でなかったこともあって、奨学金を頼ることになるんですが、私のころは、公立高校の教員になれば奨学金の返済が免除されたんですね。とまあ、次第に条件が揃って、高校の教員になる以外の将来は思い浮かばなくなりました。


新潮文庫  ¥ 562

「そうせずにはいられない」から客に尽くし、サービスをしてしまう人たちがいる
「予約が取れない」銀座寿司屋の女子親方
「二十四時間、年中無休」立ち食いそばバカ一代
手信号の達人が磨く「見抜く技術」
外国人客が殺到する土佐のアメイジングな鮮魚店
運転手を癒すレクサス「声のマッサージ」
戦後ワインを支えた、たったひとりのソムリエ
上板橋のジュリエットは泣いた
スマトラで毒蛇と格闘する世界一のいきものがかり
名古屋メシの頂点「三河牛」を知り尽くす古老
伝説の店「キャンティ」が誇る日本一のウェイター


サービス業だから、人にサービスを提供する仕事だから、人に喜んでもらう仕事です。

本書に登場する立ち食いそば屋“一由”の店主は、「感動を提供すること」だと言います。「小さな感動」、「客をちょっとだけびっくりさせること」、「それが積み重なるとボディーブローのように効いてくる」と言っています。

上板橋のジュリエットこと佐川急便のドライバーとして働く海ちゃんは、配達の仕事のお客さんはお金を払ってくれている人じゃなけど、毎日、どんな事があっても「ほぼほぼ笑顔」を貫いているそうです。海ちゃんは、宅配業の真髄を接客業だと生理的に理解しているんだそうです。そうですね。海ちゃんの笑顔が佐川急便のお客を増やすことになりますよね。ニコニコしている海ちゃんから、荷物を受け取りたいもんね。

じゃあ、公立高校の教員は、誰にニコニコしてればいいの?

サービス業としての教員っていうのは、そこが難しいところですね。「生徒のため」ですよ。だけど、生徒のためにこそ、ニコニコばかりもしてられません。「親のため」でもありますね。子供は親から預かってるんですから。でも今は親もいろいろですね。以前に比べると、一言も二言も多いですよ。「社会のため」でもありますね。社会を支える青少年を育成する上で、学校の果たす役割は大きいです。今ではその役割が、どんどん肥大化していって、学校の教員は、いちばん大事な仕事がお留守になりがちです。

いちばん大事な仕事? 分かる授業をちゃんとやるってことですね。私の専門は、高校の世界史ですが、これをわかるように教えるってのは、結構大変。どんだけ勉強しても足りません。

本当は、それをちゃんとやることが、公立高校の教員にとっていちばん大事なサービスのはずなんですが、今の世の中は、高校の教員にそれを求めていないようです。とても大きな問題です。




関連記事

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


「沖縄の人は優しい」と皆が口をそろえる中、なぜ、自殺率やいじめ、教員の鬱の問題は他の地域を圧倒しているのか。
誰もなしえなかったアプローチで、沖縄社会の真実に迫る。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事