めんどくせぇことばかり 奇襲のタイミング『科学でツッコむ日本の歴史』 平林純
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奇襲のタイミング『科学でツッコむ日本の歴史』 平林純

本当は、とても分かり易いはずのことが、いつのまにか、さっぱり分からなくなってしまってることってのがあります。

その筆頭は、・・・その前に、

明智光秀が本能寺の織田信長を急襲して世の中の流れを変えてしまった本能寺の変。明智光秀は一五八二年六月二日の夜、「敵は本能寺にあり」と亀山城を出発し、翌朝の卯の刻、本能寺に攻め込みます。

「イチゴパンツに本能騒ぐ」

これは、私の知る限り、史上最高の年号語呂合わせです。どうです。もはや本能寺の変は、あなたの頭の中で、“イチゴパンツ”と不可分のものになってしまっているのではありませんか。

寄り道にもほどがありますが、年号語呂合わせをいくつか・・・。

「鳴くようぐいす平安京」
「白紙に戻す遣唐使」
「いい国作ろう鎌倉幕府」

これらは、いったい誰がいい出したものでしょう。歴史用語がしっかり入ってて、語呂が良くて、意味合いが通じています。あまりにも素晴らしい。

そう言えば、「いい国作ろう鎌倉幕府」にイチャモンをつける人がいるようです。その人たちが言っているのが、「いい箱作ろう鎌倉幕府」・・・なんじゃそりゃ。あれは、時代に強い影響力を持つ天皇の存在を軽視したい左翼系の、例えば福島さんとか枝野さんなんかが喜びそうな説ですが、《幕府》の意味をしっかりとらえ直すべきだと思います。

その他に好きなところだと、・・・。

「人の世虚しい応仁の乱」
「以後予算は鉄砲へ」
「嫌でござんすペリーさん」
「一つくれようロシアにパンチ」

本当に誰が考えたんでしょう。素晴らしいですね。

寄り道が過ぎました。“イチゴパンツ”の話より、問題は、“六月二日”、そして、“卯の刻”ですね。



集英社  ¥ 1,080

科学の視点でズバッと斬った35のお話。意外な“ビックリ”が詰まったこれまでにない歴史本
第1章 イメージをくつがえすビックリ!?
豊臣秀吉の「中国大返し」
毛利元就「3本の矢」伝説、ほか
第2章 スゴすぎる舞台裏にビックリ!?
菅原道真、安倍晴明、西郷隆盛―“呪い”のヒミツ
源義経の“逆落とし”、ほか
第3章 ヤバすぎる異彩にビックリ!?
大地震や富士山大噴火が起こった江戸時代、
源平合戦で海上の扇を射抜いた那須与一、ほか
第4章 ざんねんな現実にビックリ!?
金閣寺、金のシャチホコ、東大寺大仏、一番高価なのは?
江戸の将軍を暗殺から守るための“しかけ”、ほか
第5章 どんでん返しにビックリ!?
“牛車”の速さってどのくらい?
“槍の長さ”が戦国の乱世を制す?、ほか



本能寺の変を遡ること二七年前、一五五五年当時、瀬戸内海に浮かぶ広島県の宮島に陣を張ったのは西国無双の侍大将、陶晴賢。そこに毛利元就が攻め込んだ時刻は卯の刻、日付は一〇月の一日。奇襲で有名な《厳島の戦い》です。

共通するのは、ともに相手のすきを突く奇襲攻撃であること。ともに月初めの、同時刻であることです。

まずは、“卯の刻”を取り上げましょう。今年の夏至は六月二二日。その日の日の出は四時二六分。冬至は一二月二二日。その日の日の出は六時四六分。時間にして二時間二〇分の開きがありますが、どちらも卯の刻です。かつての時刻は、今の六〇分で一時間という基準とは違うんですね。

日の出の時刻が卯の刻で、日の入りの時刻が酉の刻。季節の移り変わりとともに昼間の一刻と夜の一刻は自在に変わるんですね。

もう一つの、月初めの奇襲です。明治五年、一八七三年の改暦まで、日本は太陰太陽暦、基本的には月の暦で、ときに太陽の周期に合わせて誤差を修正し、季節を合わせるやり方を使ってました。だから基本的に一五日はいつも満月です。月初めの一日は、ほぼ新月。二日は、日没後の僅かな時間に細い月が姿を見せるだけで、ほぼ月のないくらい夜です。

つまり、明智軍も毛利軍も、月のない夜の暗さに紛れて移動して、明るくなって敵味方の区別がはっきりする日の出の時刻、まだまどろみの中にある敵の陣に襲いかかったのです。

“月初めの卯の刻”は、まさに奇襲に最もふさわしいタイミングなんですね。

*この本で、その話が取り上げられているのが嬉しくて、まだ読み終わりもしないのに、取り上げてしまいました。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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