めんどくせぇことばかり 『科学でツッコむ日本の歴史』 平林純
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『科学でツッコむ日本の歴史』 平林純

旧暦と時刻の表し方をネタに、すでに一度、この本を取り上げました。

この本は、五つの章の構成になっていますが、そこにあまり大きな意味はなく、章の中の一つ一つの項目は、それぞれが独立したテーマになっています。そして一つの項目は五ページの中に収められており、三六の項目で、この本一冊ということになっています。

前回、この本を取り上げた際、目次は、各章から最初の二つの項目をご紹介して、それ以外は省略していました。しかし、この本の性格をより正確に分かっていただくために、今回は、全部の項目を紹介してみました。そのために、ずいぶん目次が幅を利かせることになってしまいました。

ですが、いかがでしょう。その中に、どうしても知っておきたいことはございませんか。真田幸村の六文銭、分かったつもりになっていたりしませんか。大名行列スピードNo1って、いったいどれくらいのスピードだか、知りたくありませんか。

そんな、“売らんかな”の本の紹介はよくありませんね。

だけど、中には、とても貴重な項目が隠れているのは本当です。先日、『世界史の新常識』という本をご紹介しました。そうそう、文藝春秋新書の。いかにも歴史の専門家が書きましたって感じの、上等そうな、少しイヤミを感じてしまうような本。それでいて、本当に読んでおいて目を覚まされたと感じられる項目は一つしかなかったあの本です。

方や、この本は、完全に《ボケにツッコミ》のお笑い漫才コンビの枠にハマったネタ構成になってます。それも、それぞれの項目がたった五ページで、「失礼しましたー」と早々に潔く次に舞台を明け渡していきます。おまけにこの表紙です。

「あ、そうなのか」と、たんに歴史薀蓄が一つ増えるだけの項目が大半ではありますが、これをもっと掘り下げたら、けっこう面白いものが出てきそうってものが含まれているんです。その確率は、『世界史の新常識』よりも、確実に上です。

やはり今の時代、ジャニーズ事務所か吉本か。それらが力を持つにはわけがあるってところでしょうか。・・・でも、仕事は事務所を通しましょうね。


集英社  ¥ 1,080

科学の視点でズバッと斬った35のお話。意外な“ビックリ”が詰まったこれまでにない歴史本
第1章 イメージをくつがえすビックリ!?
豊臣秀吉の「中国大返し」
毛利元就「3本の矢」伝説、
本能寺の変、厳島の戦い・・・奇襲日時の選び方
忍者が水の上を歩くあの術
法隆寺五重塔は、実は一階建て
平将門の乱の勝負は天気が決めた
真剣白刃取りは本当に可能なワザか
第2章 スゴすぎる舞台裏にビックリ!?
菅原道真、安倍晴明、西郷隆盛―“呪い”のヒミツ
源義経の“逆落とし”
真田幸村の六文銭 そして伊達政宗との関係は
江戸時代に時刻を知らせる時の鐘
神風とはいったいどれくらいのパワーだったか
曲亭馬琴が書いた謎の円盤船はどこからやって来たのか
坂本龍馬の“抜かれた銃弾一発”
第3章 ヤバすぎる異彩にビックリ!?
大地震や富士山大噴火が起こった江戸時代、
源平合戦で海上の扇を射抜いた那須与一
超高速な加賀藩の参勤交代大名行列
江戸の大発明家、平賀源内
「峰打ち」本当にやったらどうなるか
生類憐れみの令で烏を島流しにしたら戻ってきた伝説
黄門さま御一行、本当はちっとも旅をしてなかった
第4章 ざんねんな現実にビックリ!?
金閣寺、金のシャチホコ、東大寺大仏、一番高価なのは?
江戸の将軍を暗殺から守るための“しかけ”
鉄砲と弓、勝負したら勝つのは?
伊能忠敬、松尾芭蕉 史上一番長い距離を歩いたのは?
重さ20kg 小野小町は超人筋トレ状態か
加藤清正は高身長で槍の達人?
大阪の陣で淀君を恐怖させた大砲の一発、その確率は?
第5章 どんでん返しにビックリ!?
“牛車”の速さってどのくらい?
“槍の長さ”が戦国の乱世を制す?
小次郎・武蔵、信玄・謙信 伝説の勝負の謎
信長・秀吉・家康 行軍スピードベスト3
大隈重信が改暦を行った意外な理由
加賀百万石の百万石ってなに?
秀吉得意の“水攻め” 今やったらどうなる?



最終の項目で取り上げられている“加賀百万石”。私は埼玉なので馴染みはありません。だけど、百万石には及びませんが、埼玉には《十万石まんじゅう》があります。埼玉では、「石」はまんじゅうを数える単位です。

違う。

まんじゅうを数える単位でも、地面に転がってる石を数える単位でもありません。そういう使い方もありますが、重さを表す単位や液体の体積を表す単位ってのは、日本の歴史の中では本流ではありません。だから、加賀三万トンでも、加賀一億八〇〇〇リットルでもないんです。

「石」はコメの量(体積)を表す単位です。《十万石まんじゅう》は埼玉銘菓とされておりますが、忍十万石という藩に生まれた銘菓であるところから《十万石まんじゅう》と名付けられました。

一石は一〇斗、一〇斗は一〇〇升、一〇〇升は一〇〇〇合です。一食に米一合を日に三回食べて、一日三合。三合を一年食べて一〇九五合で、一石ってのは、だいたいだけど、一人の人が一年食べていく米の量。一石なら一人、二石なら二人が一年食べていけます。百万石だと百万人。おお、それだけの力のある藩って、藩の力を表す言葉にもなるわけですね。

この一石の米を収穫できる面積が一反ですね。もとは三六〇歩で一反としていました。太閤検地のときに三〇〇歩にあらためられました。律令で定められた頃とは、生産力が向上してたんでしょうね。

米が俵で積み上げられているのが時代劇なんかに出てきますね。一俵、二俵って数えますが、一俵は四斗、今では六〇kgに統一されているそうです。

そう言えば、私が時々お邪魔する鰻屋さんに、次のような判じ物の書かれた札がかけられています。なんと読むでしょう。
①一斗二升五合
②春夏冬二升五合

答えは(続きを読む)に・・・




①ご商売益々繁盛
②商い益々繁盛
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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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