めんどくせぇことばかり 『地図で楽しむ すごい埼玉』 都道府県研究会
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『地図で楽しむ すごい埼玉』 都道府県研究会

日本列島の歴史の中には、縄文と弥生という二項対立があるようです。

本来これは、決定的な二項対立ではなかったはずです。しかし、戦いを好み、その内部に対立を抱えた弥生は、その内部対立に縄文を巻き込みました。日本古代史の最終勝者は、縄文と手を組んだ弥生の対立勢力でした。激しく対立した弥生を滅ぼした最終勝者は、対立した勢力を支えた縄文を恐れ、そして憎みました。

最終勝者に滅ぼされた弥生の残存勢力は、縄文とともに東国を形成していきました。東国は、蔑まれながらも力をつけ、古代史の最終勝者の末裔も、もはや彼らの助けを借りなければならないような状況になっていました。東国が、世の中を大きく動かし始めました。

東国は、あえて戦いを求めたわけではないのに、平将門は敵と決めつけられました。敵であることを受け入れると、東国は強大な力を発揮しました。平将門がそうしようとしたように、東国は違うものになり得る存在だったんでしょう。それこそが、東国の民の望むところだったんでしょう。だからこそ、東国武士団は、頼朝を決して鎌倉から出そうとしなかったんでしょう。

東国が結束すれば、もはや、蔑まれてすむ存在ではなくなっていました。東国こそが、時代を動かし始めました。武士の時代に突入しました。

この頃、武蔵こそが日本社会を動かしていました。

その武蔵国は、現在の行政区画からすると、埼玉と東京と神奈川の横浜と川崎からなり、国府は現在の東京都府中市に置かれました。しかも、東海道に属するということですから、武蔵国の表舞台は東京と横浜で、埼玉県の領域はその後ろ、完全におまけのようです。

ですが、違うんですね。律令制が取り入れられた頃、畿内七道が設置され、各道ごとに、それぞれの国府を結ぶ官道が整備されるんです。その時、武蔵国は東山道に属していたんです。


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そうは言っても、もはや武蔵を名乗れるのは埼玉くらいのものじゃないかな
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ですから、国府を結ぶ官道は、上野国の国府の置かれた前橋市から南下して武蔵国の国府に至り、さらに北上して下野国の国府の置かれた栃木市に向かいます。ですから、東山道は、上野国、武蔵国、下野国の国府を結ぶ時、Y字を描く形になっているんです。

群馬の前橋市、東京都府中市、栃木県栃木市と官道が通るわけですから、その道は、ほぼ埼玉県を貫通しているわけです。古代において、埼玉県の領域こそ武蔵国の主要地域だったわけです。

後に、武蔵国は七七一年に東海道に編入されることになりますが、「鳴くよ鶯平安京」、平安時代が進むにつれて、この地域は大きく時代に関わります。

平忠頼と平将門の娘の間に生まれた平将恒は、武蔵国秩父郡を根拠地として秩父氏を称しました。当時、秩父は良質の馬や銅の産地として注目され、栄えたそうです。その平将恒の孫に当たる秩父重綱の子が秩父から武蔵野に進出し、畠山、河越、高山、江戸といった各氏を名乗っていきました。
頼朝が挙兵した際、もちろん彼らは頼朝追討の立場で動きます。しかし、その後は頼朝に服属し源氏方として平氏と戦い、鎌倉幕府設立に力を尽くした。この後、北条氏によって秩父氏の流れは力を失うが、大きな流れの中では些細なできごとと言っていいと思います。
なによりも、日本の時代の変わり目に、縄文の流れをくむ東国の代表勢力として秩父氏は力を尽くしました。縄文の流れをくむ東国が、日本の歴史の表舞台に躍り出ます。それがまさに、埼玉だったんですね。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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