めんどくせぇことばかり 『知られざる弥生ライフ』 譽田亜紀子
FC2ブログ

『知られざる弥生ライフ』 譽田亜紀子

また今年も自然災害にやられました。北九州の雨、すごかったですね。同じ日に、静岡では竜巻も発生していました。それじゃなくても暑すぎます。これ自体が自然災害です。事実、熱中症による死者が出ているわけですから。

気象が、なんだか極端な方に変化しているように思えます。でも、最近、「二酸化炭素の排出を原因とする地球温暖化に原因がある」という言い方をしていませんね。“二酸化炭素の排出を原因とする地球温暖化”で、「大変大変」って言っていた人たちの予想ってのは、こんな極端な変化を言っていたわけではありません。ということは、彼らの予想は外れたことになります。温暖化対策として二酸化炭素を排出しないように、「家の電気はこまめに消しましょう」なんて言っていた学校の先生は、どんな責任をとってくれるんでしょう。

さて、この極端な方への気象の変化の原因として考えられるようになってきているものに、ヒートアイランド現象があります。当初は、“二酸化炭素の排出を原因とする地球温暖化”がこの異常気象の原因って言っていたんですよ。・・・わりと声高に。

結局、彼らのおかげで対策が遅れたわけです。迷惑な話です。謝りもしませんからね。

災害の多いこの列島には、一万年を超える長さの縄文という時代があります。もちろん、一万年を超える長さですから、その間は一様ではなく、様々な環境の変化もあったでしょう。人の出入りもあったでしょうし。考え方も変化したでしょう。

それでも、ここが火山列島であったという事実はこの間を通して変わらず、今も同様です。よく、「一万年前に活動を休止した」なんて話を聞くので、縄文時代はかなり火山の噴火の多かった時代なんじゃないでしょうか。今は火山って装いを見せない八ヶ岳だって、一万年前くらいまでは活動していたみたいですから。

そんな災害列島であるという環境から生まれたものの考え方、助け合うのが唯一の生存方法であるという理解、それらからくる他者や自然との関係の持ち方っていうのは、この縄文時代に、深く刷り込まれてきた感覚なんでしょう。

大陸の混乱期に、稲作を身に着けた人たちが渡来してきます。この本では、半島南部からの渡来しか紹介されてないけど、稲作は長江下流域で盛んだったものだし、まさにそのあたりの人や稲のDNAが列島でも確認されてますよね。まずは春秋の五覇の時代の呉、それから越。直接北九州に入ったのか、朝鮮半島を経由したのかは分かりませんが、その地域の人や稲が入ってきたのには違いありません。



誠文堂新光社  ¥ 1,620

研究から見えてきた弥生の姿を、小難しいことを抜きにしてザックリ知るための入門書
彼らに会いに行く前に知っておきたい弥生知識
1章 社会の移り変わり
2章 衣食住とお仕事
3章 弥生時代の祭祀
4章 弥生遺跡ガイド
5章 続縄文時代と貝塚時代
6章 卑弥呼と邪馬台国の謎


彼らも弥生人なわけです。

そして春秋戦国時代が終わり、秦漢時代の安定期を経て、漢末から三国時代、南北朝時代っていうのは、四百年に及ぶ、大陸大分裂期です。その始まりの漢末から三国時代あたりに、ずいぶん朝鮮半島南部から日本に渡った人も多かったでしょう。

すでにその数百年前に大陸から渡ってきた人たちも弥生人で、数百年後に渡ってきた人たちも弥生人。時代は違え、彼らは“渡ってきた”ということです。この自然災害の多い列島に。

先日の大雨で、川の水が堤防を越えて、田も、畑も、道も、町も、水に飲み込まれた映像が流されました。最近の出水事情は特別なものがあるかもしれませんが、水に泣かされてきたのは昔から同じです。

そんな時、生きていくために、人々はどうすればよかったんでしょう。

そこには一万年を超えて、そういった問題と取り組んできた人々がいたわけです。それは、早期に渡来したグループにとっても、比較的遅く渡来をしたグループにとっても同じことでしょう。

稲作という新たな食糧生産技術を持つ渡来人と、災害列島で生き抜く知恵を持つ縄文人が混血して、今の列島人になったんでしょう。

そこには、おそらく色々なケースが有ったんだと思うんです。この本で紹介されているんですが、比較的温度の高い火で焼き上げるので薄手で固くなった弥生土器ですが、そこに縄目の文様が刻まれたものがあるんだそうですよ。土偶と言っていいと思われる人形が容器として使われていたりするんだそうです。

混ざり合いながら、お互いのいいところを時代に残そうとしていたんでしょうか。

縄文と弥生が入り混じって、色々なことがあったんでしょうね。いいとか、悪いとかじゃなくて、全部、この日本列島の歴史の中で起こったこと。そしてその末に、今の私たちの日本があるということです。





関連記事

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事