『ガンプラ凄技テクニック』 林哲平
本日発売!
先日、毎月28日に川越の成田山別院で行われる蚤の市に行ってまいりました。
土曜日ということもあって、大変賑わっておりました。半年ほど前、長男のお嫁さんをもらいに大阪に行く機会がありまして、その際、帰りに京都によって、立体曼荼羅を見ようと東寺に行ったんです。三〇年くらい前、一度、それを目当てに寄ったことがあったんですが、期せずしてその日は三月二一日、蚤の市が立つ日だったんですね。
そこで連れ合いは大好きな黄色い着物と、九谷焼の獅子を見つけ、上気した顔で「どう思う?」っていうんです。もはや留めるすべはないじゃありませんか。着物は自分なりに仕立て直して、お獅子は玄関に鎮座ましましてます。
川越で蚤の市が立つ日があるというのは、おそらく連れ合いも知っていたんですが、自分からは言い出しにくかったのかもしれません。私から水を向けると、「じゃあ、行こう」、「すぐ、行こう」ということになったわけです。
会場の成田山別院に着いたのは九時。とりあえず、一〇時に山門で合うことにして中に入りました。私は鉈や魚籠、竹製のかごなんかを見つけましたが、しっくり来るものはなく、三〇分ほどで見終わってしまいました。
ちょうどその頃、連れ合いにあったんですが、すでに丸々膨れ上がったビニール袋をかかえています。着物のたぐいのようです。私に気づくと、「一〇時じゃなくて、一〇時半にしよう」と言って雑踏に消えていきました。


そこから一時間、私は少しでも興味の持てるものを探して、市の中をさまよいました。、
歩いてみると、それがあるんですね。昔遊んだメンコやベーゴマ、あとは物置にあったような農機具とかね。唐箕なんかもあって、丹念に見ていくと結構時間を費やすことができました。
そういえば母が言ってました。田舎の物置を物色に骨董屋が回ることがあるらしいんです。「アイツラは泥棒みたいなもんだ」
だまって物置に入って物色しているんだそうです。母が見咎めると、お金を渡して目についたものを持っていこうとしていたそうです。隣の“ワケーシ”に声をかけて追っ払ってもらったって。
それを思い出したら、そこにあるものが、同じようにして持ってきたもんに見えてきて、とてもじゃないけど買おうかという気持ちにはなれなくなってしまいました。
メンコのことは、私の在所では“パース”って呼んでいたんです。どういうわけだか知りませんが、ずいぶん持ってたはずなんですが、母がなんかの際に頼んだ職人にせがまれて、みんなくれてやったっていうんです。レコードもくれてやったって言ってました。レコードと一緒にステレオもくれてやったって言ってました。求められるとなんでもやっちゃうんです。だったら、骨董屋に売ったほうが良かったんじゃないでしょうか。
そういう母なんです。もうずいぶん前に亡くなりましたけど。
私が子供の頃には、ガンダムというのはありませんでした。もしもあったら、のめり込んでいたでしょうか。
そんな、ガンダムに謂れも曰くもない私が、なぜこの本を取り上げたのかと言うと、この本の著者、実は私の縁者なんです。それもかなり近しい・・・。そんなわけで、どうぞよろしくおねがいします。
何がお願いしますなのか、よく分かりませんけどね。
先日、毎月28日に川越の成田山別院で行われる蚤の市に行ってまいりました。
土曜日ということもあって、大変賑わっておりました。半年ほど前、長男のお嫁さんをもらいに大阪に行く機会がありまして、その際、帰りに京都によって、立体曼荼羅を見ようと東寺に行ったんです。三〇年くらい前、一度、それを目当てに寄ったことがあったんですが、期せずしてその日は三月二一日、蚤の市が立つ日だったんですね。
そこで連れ合いは大好きな黄色い着物と、九谷焼の獅子を見つけ、上気した顔で「どう思う?」っていうんです。もはや留めるすべはないじゃありませんか。着物は自分なりに仕立て直して、お獅子は玄関に鎮座ましましてます。
川越で蚤の市が立つ日があるというのは、おそらく連れ合いも知っていたんですが、自分からは言い出しにくかったのかもしれません。私から水を向けると、「じゃあ、行こう」、「すぐ、行こう」ということになったわけです。
会場の成田山別院に着いたのは九時。とりあえず、一〇時に山門で合うことにして中に入りました。私は鉈や魚籠、竹製のかごなんかを見つけましたが、しっくり来るものはなく、三〇分ほどで見終わってしまいました。
ちょうどその頃、連れ合いにあったんですが、すでに丸々膨れ上がったビニール袋をかかえています。着物のたぐいのようです。私に気づくと、「一〇時じゃなくて、一〇時半にしよう」と言って雑踏に消えていきました。
『ガンプラ凄技テクニック』 林哲平 ホビージャパン ¥ 1,620 週末だけでもカッコいいガンプラが作れる究極テクニックガイド |
そこから一時間、私は少しでも興味の持てるものを探して、市の中をさまよいました。、
歩いてみると、それがあるんですね。昔遊んだメンコやベーゴマ、あとは物置にあったような農機具とかね。唐箕なんかもあって、丹念に見ていくと結構時間を費やすことができました。
そういえば母が言ってました。田舎の物置を物色に骨董屋が回ることがあるらしいんです。「アイツラは泥棒みたいなもんだ」
だまって物置に入って物色しているんだそうです。母が見咎めると、お金を渡して目についたものを持っていこうとしていたそうです。隣の“ワケーシ”に声をかけて追っ払ってもらったって。
それを思い出したら、そこにあるものが、同じようにして持ってきたもんに見えてきて、とてもじゃないけど買おうかという気持ちにはなれなくなってしまいました。
メンコのことは、私の在所では“パース”って呼んでいたんです。どういうわけだか知りませんが、ずいぶん持ってたはずなんですが、母がなんかの際に頼んだ職人にせがまれて、みんなくれてやったっていうんです。レコードもくれてやったって言ってました。レコードと一緒にステレオもくれてやったって言ってました。求められるとなんでもやっちゃうんです。だったら、骨董屋に売ったほうが良かったんじゃないでしょうか。
そういう母なんです。もうずいぶん前に亡くなりましたけど。
私が子供の頃には、ガンダムというのはありませんでした。もしもあったら、のめり込んでいたでしょうか。
そんな、ガンダムに謂れも曰くもない私が、なぜこの本を取り上げたのかと言うと、この本の著者、実は私の縁者なんです。それもかなり近しい・・・。そんなわけで、どうぞよろしくおねがいします。
何がお願いしますなのか、よく分かりませんけどね。

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