めんどくせぇことばかり 『中国を地獄に導く習近平の罪と罰』 石平
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『中国を地獄に導く習近平の罪と罰』 石平

仕事をやめて以来、意識したわけでもないのに、読書の傾向も変わってきていたみたいです。

高校の世界史の教員でしたので、どうしたって国際社会に関わる諸問題には敏感でした。世界史の教員って言うと誤解されがちなんですが、世界史ってのは、それを通して今の日本が、または日本人がどうあるべきかっていう勉強です。そんなわけで、国際関係に関わる諸問題について書かれた本は、よく読みました。そういう本を読んで、自分なりに考えたところは、授業でもよく生徒と話しました。

学力がどうのこうのに関わらず、生徒は、今のことには関心があるんです。南シナ海の“中国の赤い舌”の話なんてよく聞いてましたよ。それから北朝鮮による日本人拉致問題とかね。あとは、韓国って国をどう理解するべきかなんて、彼らからも発言が相次ぎましたよ。それらのいずれにも、世界史の知識は必要不可欠ですよね。

そういう授業をしようとすると、これはもう勝負ですからね。生徒以上に、こっちの方が大変です。だから、そっちの方に関わる本をよく読みました。

その当時のような緊張感はありませんから、それなりに読書の傾向が変わるのは、まあ、当たり前でしょう。ですが、久しぶりに石平さんの本を読んで、少し認識をあらためました。

その時その時の立場というものはありますが、しっかり世の中につながっていかなくちゃいけませんね。なかでも私は、30年を超えて世界史の教員としえやってきたわけですから、そちらから現代世界の国際関係を理解するということは、ずっと続けていくべきなんでしょう。

誰に語るということには関係なく、自分はそういう人間だったということです。

もともと“中国”っていう国は、平然と情報操作をする国ですから、本当はなにが起こっているのか分からないところがあります。それが、“米中貿易戦争”と呼ばれる覇権争いが本格化して、本当に情報が得にくくなっていますね。ただ、情報が得にくい分だけ、状況は激しく動いているということなんでしょう。

この本は、おそらく激しく動いているであろう“中国”の状況を、石平さんならではの情報収集と分析から、明らかにしてくれています。しかし、この本は9月14日に出された本ですが、おそらく、もはや“中国”は、そこからも動いてしまったんじゃないかと思うんです。早くこれ以降のことが知りたい気持ちです。



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中国では不満噴出!反習近平勢力も台頭か?  「進むも地獄、退くも地獄」となった独裁者の最期
序章 中国の本音とアメリカの本音
第1章 習近平独裁体制の致命的弱点
第2章 本心では対米徹底抗戦は絶対に避けたい習近平
第3章 昨年の中国のGDP成長率は一%台だったという衝撃
第4章 市井の中国人を絶望の淵に追いやる不動産市場の大失速
第5章 アリババ・馬雲引退に見る中国企業家の悲哀
第6章 中国政府にとり至上命題となった「孟晩舟救出」
第7章 習近平主席の「後継者候補」に急浮上してきた胡海峰という男
第8章 習近平が目指す新たなる「長征」と「持久戦論ブーム」
第9章 「第二の江青」誕生の恐怖


上記の通り、本書は9つの章から構成されていますが、その各章の終わりに《閑話休題》と称するコラムが添えられています。9つあるそれの5つまでを、石平さんは天安門事件の検証に当てています。

それは、石平さんが情熱を傾けた民主化運動であり、それが武力弾圧されたことが大きく原因して、彼は国籍を変えて生きることになったわけです。いわば、石平さんの原点です。

石平さんは、《毛沢東時代にどんなにひどいことがあったとしても、若者たち・知識人たちには共産党への揺るぎない信頼があった。それが一夜にして吹き飛んだ》と言ってます。実際には、毛沢東時代のほうが天安門事件を寄りも遥かにひどいわけですから、本来追求すべきは毛沢東時代なわけです。だけど、個人崇拝に陥りやすい共産主義的一党独裁体制への追求なんて一切ありません。石平さんが言う通り、そこには共産党への揺るぎない信頼があるんです。

その若者たちを武力で鎮圧した。本来そこにこそ、共産主義の真実があったんですね。それから、これも共産主義の得意技ですが、情報の操作です。中国共産党は、徹底的に天安門事件を隠蔽しました。なかったことにしたんです。代わりに反発の向け先として徹底的な反日教育を施しました。とどめは経済を自由化して、有能な若者たちに金持ちになるチャンスを与えたんですね。

石平さんは、これを“悪魔の契約”と言ってます。金持ちになるチャンスを与える代わりに、二度と天安門を語るな、二度と共産党には楯を突くなと。

しかし、この習近平体制に至って、無理に無理を重ねて実現してきた経済成長のつけが回ってきそうです。中国共産党にとって、経済的繁栄は政権を正当化する根拠でした。しかし、それが怪しくなってくれば、習近平は政権運営を確実なものにするために、国民に与えた様々な自由を回収してくるに違いないと、石平さんは言います。

習近平は、天安門事件を“なかったこと”にはしないことにしたらしいんです。そして、その時の民主化運動を「動乱」や「反革命暴動」と呼び、共産党の武力鎮圧という判断を正当な行為と、はっきり打ち出したらしいんです。

さて、そうして、習近平は、一体何を武力鎮圧しようとしているんでしょうか。・・・香港?





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ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
































































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