めんどくせぇことばかり 浅間神社『一宮の秘密』 戸矢学
FC2ブログ

浅間神社『一宮の秘密』 戸矢学

うちは埼玉県東松山市の高坂っていう地区なんだけど、台風19号で都幾川の堤防が決壊し、九十九川のもあふれて、多くの地域が水につかったことは、ブログでもご紹介した。

先日、床上まで被災したあたりを夜に車で走る機会があったんですが、あたり前のことながら真っ暗なことに愕然としてしまいました。この地域の人たちの生活が旧に復するのは、まだまだ長い時間がかかりそうだ。

さて、高坂って言う地区名なんですが、その名の通り高台にある。でも、高台にあるのは半分くらい。被災した地域は、やはり低い場所で、かつそういうところが豊かな田園地帯になっている。高台の一番端っこに神社があって、その神社が浅間神社と言う。

東日本大震災の時の津波でも、神社は津波の届かない場所にあったって話があった。すごいもんだなって思ったもんだ。だけど、今になると、あれはどんなもんだろうか。

確かにそういう神社もあったんだろう。だけど、あれだけ広範に被害があったわけだから、被災した神社もかなりの数になったはずだと思う。高坂の神社でもそうなんだ。被災したところもあったんだ。

この神社の場合は、そうだった。

そういうことで、いいんじゃないだろうか。「浅間神社には、水は来ませんでした」ってことでね。

秋になると、ここの銀杏の木には“ぎんなん”がなる。子どもの頃は、“ぎんなん”を拾って、しばらく自分ちの隅に埋めておいて、しばらくして掘り出すと、周りが腐ってるんだよね。それを川に持って行って、しばらく川にさらしておく。そうして“ぎんなん”をたき火で焼いて食うのが楽しかった。パンパン、パンパン爆ぜてね。あっ、これは私が生まれ育った秩父での話だけどね。

境内に行って“ぎんなん”が落ちてるのを見ると、ついつい拾いたくなるんだけど、それを食べられる状態にするのは、くさいし、なによりめんどうだしね。


『一宮の秘密』    戸矢学

方丈社  ¥ 2,035

最も古き神々の痕跡を残す「一宮」を訪ね、縄文から続く日本人の精神文化を探る
一章 畿内の神々
賀茂社  大神神社  枚岡神社  住吉大社
二章東海道の神々
真清田神社  富士山本宮浅間大社  浅間神社  寒川神社
氷川神社  安房神社・玉前神社  香取神宮・鹿嶋神宮
三章 東山道の神々
日吉大社・南宮大社(仲山金山彦神社)  諏訪大社
一之宮貫前神社(抜鉾神社)・二荒山神社(補陀落神社)
志波彦神社鹽竈神社・都々古別神社(八槻都々古別神社)
鳥海山尾大物忌神社
四章 北陸道の神々
白山比口神社・雄山神社 若狭彦神社・氣比神宮・氣多大社
五章山陰道の神々
出雲大神宮  籠神社  粟鹿神社・宇倍神社  出雲大社(杵築大社)
六章 山陽道の神々
伊和神社・中山神社  吉備津神社  厳島神社(伊都岐島神社)・住吉神社
七章南海道の神々
日前宮(名草宮)(日前神宮・國懸神宮)  大麻比古神社  
田村神社・大山祇神社・土佐神社
八章西海道の神々
宇佐神宮  鹿児島神宮  宮崎宮・高良大社  西寒多神社・阿蘇神社






うちの近所の浅間神社だけど、祭神が何という神様かって、日頃から気にかけてなかった。だめですね。

富士宮にある富士山本宮浅間大社の祭神は浅間大神(あさまのおおかみ)と絶世の美女で名高い木花佐久夜毘売命。どんだけ美人だったかって言うと天孫ニニギノミコトが降臨していきなり一目惚れするくらい。姉も一緒にどうぞって父親が言うのに、「お姉さんはいりません」って断っちゃうくらいの美人。

ニニギの子を生んだ木花佐久夜がどうして外に出されちゃったのか知りませんが、木花佐久夜毘売命は浅間大神を奉るための巫女神でしょうね。

・・

地元の神社のことも知らないなんてことではいけないと心を改め、今調べてきた。祭神は、やはり木花佐久夜毘売命だった。やはり浅間神社を名乗る以上そういうことなんだな。でも、浅間大神の名はない。

ご利益は、安産祈願、子育大願、容姿端麗、火防守護 他とあった。

安産祈願は、産屋に火をつけさせて、海彦、山彦を生んだくらいですから、これは効き目がありそうです。子育大願は、どうなんでしょう。子育ての話は聞いたことがありません。容姿端麗は間違いのないところでしょう。さて、火防守護が問題です。

自分の貞操を立証するためとはいえ、自ら火付けに走ってしまうような、カッとなったら何をしでかすかしれないような勝ち気な女です。だけど、浅間大神に仕える巫女神としては美貌はもちろん、そのくらいの気の強さもまた必要なのかもしれません。それもあちこちに浅間神社を配置して木花佐久夜を祀り、束んなって押さえにかかんないと抑えきれないくらいに浅間大神は偉大な神って事なんじゃないんだろうか。

だから、ニニギの子を産んだ
木花佐久夜毘売命を外に出してまで押さえにかかったと・・・。

浅間山って山があって、富士山と同じ火山で、だけど浅間神社の浅間は富士山のことだという。これ、実は分かってなかったんです。「“せんげん”って読む場合は富士山で、“あさま”と読むと浅間山なんかな」って程度の理解でね。

“あさま”は火山の古語だそうです。だから長野と群馬にまたがる浅間山も激しい火山活動からそう呼ばれるようになったんだそうだ。九州の阿蘇もそうで、これに関しては阿蘇の方が先らしい。かつては富士山よりも高かったと思われる阿蘇が噴火で吹き飛んだのは9万年前で、富士山が今の姿になったのは1万年前。

それゆえに“あそ”は火山の代名詞になって、“あそ+やま”→“あさま”になったというのだ。

うちの近所の浅間神社は古墳の上に立てられている。ここは古墳の多い場所。同じく古墳の多い行田から東松山を結ぶと、その延長線上に富士山が見える。





関連記事

テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

コメントの投稿

非公開コメント

ありがとうございました



「《めんどくせぇことばかり》は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」
よくお越し下さいました

イーグルス16

Author:イーグルス16

息も絶え絶えです、ぜひ応援してください


現代とはなぜこんなにも棲みにくいのか。
前近代から近現代へと変貌し続ける世相の本質をつかみ生き方の支柱を示す。
カウンター
カテゴリ
こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































リンク
検索フォーム
RSSリンクの表示
最新記事