めんどくせぇことばかり 米中貿易戦争『大局を読む』 長谷川慶太郎
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米中貿易戦争『大局を読む』 長谷川慶太郎

年の瀬も押し迫ってきた。

今年は、大学卒業以来の教員という仕事を辞めた年。ある意味では、教員になった年に並んで、意義深い一年だった。それなりに、自分に向いた仕事だったと思う。そうは思うんだけど、仕事の方が勝手に変わってしまった。

「やってられるか!」

って思ってから、ずいぶん長い時間我慢した。あと一年我慢すれば定年退職だったけど、その最後の一年が我慢できず、早期退職となった。60歳を過ぎても、フルタイムでそのまま働いている人も多い。65まではそれが出来る。そのあとも、フルタイムではないが、働いている人もいる。・・・学校勤めでもね。

兄からは、「お前、時代に逆行してるぞ」って言われた。・・・たしかにそうだな。「うらやましいけどな」って言われると、ちょっと悪いような気もする。

仕事を辞めて、一線から退いた。おかしなもので、社会人であることに何ら変わりないのに、世の中のことは一線で頑張ってる連中に任せようってところがある。物事を端から見てしまうのだ。植木等じゃないけど、無責任な立場から世間を見る。端から見ると、以前とは違うことを考えてしまったりする。

米中貿易戦争ってのを端から見ると、“中国”もなかなかなもんだ”なんて思ったりする。以前なら、そういうことは思いもしなかったろうと思う。

いや、あの時に日本も、“中国”のようにのらりくらりと対応したらどうだったろう。ほら、アメリカが日本に、「大陸から一切手を引け」って、無理難題をふっかけてきた時。のらりくらりと、あーでもないこーでもないとふらふらしているうちに、なんだかあちらこちらから展開が変わってくることがあったかもしれない。どうしてそれが出来なかったかなってね。

“中国”には強みもある。ファーウェイの技術は高い。アメリカによる締め付けを受けているが、人がほしがる高い技術を持つ以上、やがて締め付けている方が苦しくなる。ナポレオンの大陸封鎖令と同じだね。

それから原子力発電だ。世界一の勢いで原発建設が推し進められているらしい。さすが共産党一党独裁国家だな。いずれは発電コストが下がって、電気料金も安くなる。IT化、AI化が進む中では人件費よりも電気料金の安さが決め手になるんだそうだ。

これらの強みは、展開次第では“中国”の運命を変えるかもしれない。




『大局を読む』    長谷川慶太郎


徳間書店  ¥ 1,760

ソ連邦の崩壊や日本はデフレからは脱却できないとすでに20年前に喝破
第1章 問題の本質を見誤るな!米中貿易戦争の深層
第2章 千載一遇のチャンス!日本が世界を導け
第3章 身の丈を超えた自己主張をする国々の末路
第4章 世界経済の波乱要因!不振のドイツと沈みゆくイギリス


ただし、“中国”がアメリカに明確な譲歩をしないまま抵抗を続けるのは難しいようだ。

経済の規模が違う以上、アメリカが返り血を浴びる覚悟を持てば、“中国”には打つ手がない。明確に敗北を認めれば、それは中国人にとって、アヘン戦争以来の屈辱と写るだろう。そうなると、習近平政権の権力基盤が一気に動揺することも考えられrという。恨みを買っているだけに、習近平の足下をすくおうとする奴らはいくらでもいるだろうからね。

のらりくらりと少しずつ譲っていても、この対立状態が続けば国内経済はどんどん落ちていって、失業が蔓延する。失業者が一億を越えたら、いったんでもいい時代を味わった中国国民は耐えられないだろう。そこで、習近平が尊敬する毛沢東のような手に打って出たら、つまり、大躍進や文革のような手に打って出たらどうだろう。

どうも、習近平には厳しい一年になりそうだな。

トランプってのは、その狙いとは裏腹に、思ってもみないところにおかしな効果を生み出すことがある。米中貿易戦争にしたって、最初に言ってたのは、対中貿易赤字の話だった。今は、アメリカの覇権に対する“中国”挑戦を打ちくじくってことに発展してるけどね。

たとえば、香港の反中デモだって、米中貿易戦争に勇気づけられている。まあ、それがいいかどうかは別にしてね。林鄭月娥が最初の条例案を撤回しても、デモグループは、今度は民主選挙を要求し始めた。

香港に隣接して、“中国”が武装警察を配備して圧力をかけたが、事態は変わらない。天安門事件を思い出しちゃうけど、習近平がもしもそれを選べばどうなるだろう。一国二制度は終わり、徹底した摘発が行われるだろう。それをやったら国際社会はどう反応するだろう。

国際経済における“中国”の存在感は、1989年とは比べものにならないくらい大きくなっている。それでも、第二の天安門事件を引き起こしてはばからないと言うことになれば、世界は“中国”から手を引くだろう。もちろん、米中貿易戦争を継続することすら出来なくなる。

さらに、支持率を落としていた台湾の蔡英文総統が人気を取り戻した。ちょっと前までは、ほとんど再選はないだろうと思ってたら、いつもまにか・・・。香港さまさまってことでしょう。

これらは、トランプが思い描いたことじゃなかったはず。いいんだか、わるいんだか。おかしな大統領だ。




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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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