めんどくせぇことばかり 『大局を読む』 長谷川慶太郎
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『大局を読む』 長谷川慶太郎

長谷川慶太郎さんの意見は、いつも参考にする。細かい局面は、かつては一喜一憂することもあったが、その通りになることなんか期待しない。ただ、大局が参考になる。それだって、いろいろに流れが変わることもあるけど、その時点その時点における大局の捉え方は間違ってない。

グローバル化の方向性は、やはり止まらない。気持ちがそれを拒んでも、グローバル化の方から自分の扉をこじ開けられてしまうんだからどうしようもない。

グローバル化のトップランナーアメリア合衆国が選んだ大統領が、そのグローバル化にストップをかけようが、そりゃ彼の任期の間、少々流れるスピードが落ちる程度のこと。

あきらめて、このグローバル化を自分の肌に合うものに変えていくことに心がける方が、現実的というもんだ。おあつらえ向きに日本人は、そういうのが得意ときてるんだから、やらない手はない。いや、もうやっているはずだ。

2008年のリーマンショックを乗り切るために、世界はこぞって金融緩和に走り、それが長期化して莫大な資金が市場に流された。これで世界の景気も上向いてきたが、動じに最終的な借り手である事業会社、家計、政府部門の債務も拡大した。当たり前だな。債務の総計は180兆ドル、1京9000億円だそうだ。そんなに流さなきゃ食い止められないほどリーマンショックって強烈だったんだ。

そのアメリカの大統領が今年11月の大統領選での再選を最優先事項としている。そのためとりわけ重視されるのがアメリカの好景気の持続というわけだ。何をやってるかというと、株価を押し上げるために連邦準備制度理事会(FRB)に盛んに圧力をかけて、ほとんど利下げを強要していると言ってもいいだろう。

そういうわけで世界的な金余りの状況にある。お金がだぶついているのに実体経済が振るわない。長谷川さんの観測では、だぶついたお金のせいで世界の株価が乱高下することになるということだ。そういうことになると、長谷川さんの本職の方、株式投資の指南の出番という年になるという。


『大局を読む』    長谷川慶太郎


徳間書店  ¥ 1,760

ソ連邦の崩壊や日本はデフレからは脱却できないとすでに20年前に喝破
第1章 問題の本質を見誤るな!米中貿易戦争の深層
第2章 千載一遇のチャンス!日本が世界を導け
第3章 身の丈を超えた自己主張をする国々の末路
第4章 世界経済の波乱要因!不振のドイツと沈みゆくイギリス


もう一つ、長谷川さんの指摘する21世紀の大局は、デフレの世紀であると言うこと。日露戦争、第一次世界大戦、ロシア革命、日中戦争、第二次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、冷たい戦争と、大軍拡を必要とする戦争と革命の20世紀を終えて、大戦争が起こりえない21世紀になった。

国が滅ぶか否かとなれば、無理をしてでも国家予算をつぎ込む。列強と呼ばれた国々が、軒並みそれをやっていた。それは景気浮揚策などとはまったく規模が違う。20世紀はインフレの時代だった。無理をして金を戦争につぎ込んだのだ。必要もないのにそれをやる馬鹿はいない。

だから、21世紀はデフレの時代だ。長谷川さんの言うとおり、この大局に揺るぎはないだろう。

それを、企業に勤める兄に話したことがある。「それは、俺たちにしてみれば、地獄のような時代だ」と言っていた。長谷川さんもそう書いていた。売る側にいる人間にとって、21世紀は地獄のような時代。

アベノミクスは政府の施策によってインフレを作り出す政策。基本的にこの政策はうまくいかないことになる。ここに来てGDPが伸びてない。結局、平成という時代を全体で見れば、日本経済は停滞していた時代だった。

ただ、今、進行している米中経済戦争は日本経済にとって奇貨となる可能性があるという。その顛末はこの本を読んでもらおう。



今年は私の生活圏でも水害があった。この地域で亡くなって人は一人、その後の災害関連死に認定されている人が一人。被害の多くは浸水だった。住宅や田畑がやられた。

水につかると、たとえ床下であったも重大な被害になるというのは教訓だった。これが床上となると、ほとんど家はだめになる。そうなると、被災者はまず住む場所を確保しなければならない。被災者は公民館、学校などの公的施設に避難することになる。その間に、市営住宅や県営住宅、あるいは自治体の借り上げ住宅が準備される。自宅の修復に補助金がどうのと、何かと話題になる。

中には各自治会の会館に避難した人がいて、その人がいつまで経っても自治会館を明け渡してくれないと、知り合いの自治会長がこぼしていた。

もし、長谷川さんが今後の日本に望みをかけたとしても、そこにそれが可能な日本人がいればいいんだけど。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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