めんどくせぇことばかり 『日本が「世界一」を守り抜く戦略』 パトリック・ニュウエル
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『日本が「世界一」を守り抜く戦略』 パトリック・ニュウエル

好きにやろう だってみんな自由だ 働きすぎも 遊びすぎても ぜんぶ みんな自由だ

チャレンジするも 怖気づくのも 成功しても 失敗したとしても そんなのすぐに 忘れよう そうさ 自分で選ぶ道

あれはダメだよ それはこうだよ まるで正解のように 言われても そんなのぜんぶ嘘だよ 人生はいろいろだ

やらなくても 空は今日も明けてくる すぐに飽きても 次の何かが待っているから

どんな人も 人生は一度だけ 愛することも どんな未来も ぜんぶ みんな自由だ

なんだか、お正月で飲んだくれてたら、テレビから流れてきたこの歌。あまりの恐ろしさに、少しだけ酔いが覚めた。あわてて杯をあおって、夢の中に潜り込んだ。

三が日の夢から覚めて、この歌が流れるコマーシャルを見た。ああ、つくづく今、私はおじいさんで良かったと思った。それが当たり前になった世の中に生きることになるかもしれない子や孫を、不憫に思った。

大学の時、実は映画を作るサークルに絡んでいた。私の代ではないが、後輩たちが『お好みマイロード』という映画を作った
題名から推してお分かりになるかと思うが、「世間の常識にとらわれず、自分の思うとおりに生きていい」と主張するものだった。40年前の主義主張である。

だがそれは、そういう生き方があっていいというもの。コマーシャルも、意味自体は同様と受け止められるものの、勢いが違う。「働きすぎも 遊びすぎても、ぜんぶ自由だ」とは言うが、“ほどほどに働いて、ほどほどに遊ぶ”ことが賞賛される雰囲気はない。

「あれはダメだよ、これはこうだよ」は、全部、“嘘”と言い切る。親の言うことは聞くなと言うことだ。親の言うことは聞かずに、なんでも“過ぎる”ところまでやった方がいいと言いたいらしい。

私は割と鼻がいい。これは宗教だ。しかも、極めて日本的ではない。“嘘”つきの親の立場からすると、とても厄介だ。



『日本が「世界一」を守り抜く戦略』    パトリック・ニュウエル


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大学教授陣、研究者、経営者らへの質問を通して考えた、2030年の未来予想図
Chapter1 
2030年の日本は、どのようになっていると思いますか 
Chapter2 
2030年のあなたの、一日の過ごし方を教えてください
Chapter3 
2030年までに克服すべき最大の課題は何だと思いますか
Chapter4
シンギュラリティの世界で、テクノロジーをどのように人生に活用できるでしょうか
Chapter5 
2030年の可能性を最大化するために、2020年の日本あるいは自国において、何ができるでしょうか
Chapter6 
2030年に向けて、私たちがとるべき戦略とは


日本はいろいろな強みを持っている。グローバル化が進む中で、改善していかなければならないところは多いが、それが成されれば、日本は将来の世界においても重要な地位を占めることが出来る。世界の問題を解決していくための大きな役割を果たすことが出来る。そういうことを言ってる本のようだ。

だけど今、笑点の小遊三が言ったように、「今年もいつも通りに過ごすということが何より」というのが、ごく当たり前の日本人の考え方。

戦争もなく、災害にもあわず、病気もせずに一年を過ごすことが何より。・・・どこが悪い。親がそうだったように、結婚して家族を持ち、子を成して無事育て、年老いていく。・・・何が悪い。

今の日本の教育システムには、学生が習得するスキルと社会人として成功するためのスキルとの間には大きなギャップがあるという。

・・・社会的な成功が教育の目標なのか。

大学教育を受けようとする者の成すべきことは自らが成功者となることではなくて、世のため人のためにそれを還元するって事じゃないのか。

日本のあり方にもいろいろ絡んでいる方らしい。英語の話も出てくるんだけど、しっかり日本語を使うことは、日本的なものの考え方を持つって事だからね。まずは日本語なんだ。それなくして、外国人の方々が思うような日本人は育たない。

10年後を考える、20年後を考える。結構だ。必要なことだろう。でも、ここの日本人にとっては成すべきことは、毎日をよりよく生きるということだろう。シンギュラリティがどうのと、まだ見たこともない世界に生きるのは、正直言ってめんどくさい。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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Author:イーグルス16

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「沖縄の人は優しい」と皆が口をそろえる中、なぜ、自殺率やいじめ、教員の鬱の問題は他の地域を圧倒しているのか。
誰もなしえなかったアプローチで、沖縄社会の真実に迫る。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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