虎秀山から阿寺に向かう道
地元、奥武蔵の山で、冬の間に歩いておきたい道がいくつかある。今回はその一つ、東吾野の虎秀山から阿寺へ向かう道。《山と高原地図》には、道は記されてない。《登山詳細図》では、赤の破線の道になっている。
いつも通り、高麗駅に車を置いて、帰りはどこか、西武線沿線に下山しようと思っていたんだけど、またもや通勤渋滞につかまって思ってた電車が無理そう。
そう言えば、東吾野駅には駅前に500円のパーキングがあった。そこまで車で行って、虎秀山から阿寺へ向かい、阿寺の岩場を見学、ユガテを経由して、橋本山から下りて来るコースを選択した。
(通勤・通学の人を見ても、何にも感じなくなった)
東吾野駅前Pから299号線に出て左折、ほんの少し秩父側に戻って虎秀橋を渡り、右折して虎秀川に沿って虎秀谷街道を進む。右手に鎌倉時代創建の古刹福徳寺というありがたい名前のお寺がある。この寺の裏手からユガテに向かう道があるらしい。まだ歩いてない。帰りに使ってみてもいい。
(福徳寺 高山不動も近く、ただの山里じゃない)
道は川の沿って蛇行する。福徳寺から三つ目の蛇行部分に左手に進む林道がある。これが分木林道らしい。《登山詳細図》ではここから赤の破線になる。
ここから登りとなる。左手、坂の上に大きな家があって、その手前に山に入っていく道がある。林業用の道らしい。奥の方からチェーンソーの音が小さく聞こえる。ここで登山靴に履き替え、身なりを整えて山に入る。
林業用の広い道を行くと、先が三つに分かれている。右と中の道は未舗装の林道、左手が登山道のようだ。左へ進む。シダに覆われて道が見分けにくい。慎重に進み、尾根に上がると、そこからはピンクのテープがついていた。ここからは、道迷いの心配はなくなった。
(夏場は道が隠れちゃうだろう)
あとから虎秀山(320.4)のピラミッド型の山容に気づくのだが、この時はあまりにも無理矢理に思える急な登りに苦しめられる。山頂には木製の山頂表示があった。そして山頂からの下りも無理矢理な急斜面、慎重に下る。
(ピンクテープの向こう、急登のさきが、たぶん山頂)
(やっぱり山頂 下りもかなり急)
30m下れば、あとは静かな尾根歩きが始まる。この間の周助山の尾根歩きに似ているが、こちらの方が、いくぶん心細い。それでも両側に杉が植林された尾根上に、はっきり道は続いている。次の名前のあるピークは鶴ヶ峰(340)。その前に三つほど小ピークを越える。二つ目だったか、だいぶ以前に捨てられたらしいビールの空き缶がある。回収。
(虎秀山頂の急坂を下りた鉄塔脇から)
(ものは見ようによって表情が変わるんだな)
(杉の衛兵を閲兵しているみたい)
(鶴ヶ峰山頂 印はこのテープだけ)
鶴ヶ峰から先、しばらくの間、両側からの梢の張り出しが煩わしい道になる。これは、夏場は藪漕ぎだろう。暑い中での藪漕ぎなんてまっぴらだな。
次のピークは宝山(448)だが、道は山頂を巻いている。私は無理矢理登ったが、巻き道を向こう側に行くと、向こうから山頂に上がる道がある。登りは無理矢理だったが、下りは楽に下りた。
宝山を阿寺側に下りてすぐ、突然景色が広がる。しかも今度は高圧線もなんにもない。北は武甲山から子持・大持、鳥首峠を越えて有間山。その手前には武川岳、前武川、蕨山と、奥武蔵の山々。さらにそれと重なるように、奥多摩の山々が南に続き、三頭山、御前山、大岳山。富士山も見える位置だけど、今日はそこまでクリアーじゃない。それでもこの展望は絶品だ。
(私が子どもの頃の武甲山は、ここからはどう見えたんだろう)
(奥に見えるのは鷹巣山あたり 石尾根じゃないかな)
(天覚山の向こうに奥多摩の山)
(全部まとめてドカーン ここらの写真は大きくなります)
景色を楽しんで少し行くと、東吾野駅と吾野駅の真ん中あたり、下平橋から阿寺の諏訪神社に向かう道と合流する。赤い破線の道は、ここでおしまい。
(この日初めてのはっきりした道標)
しばらく行った分岐を諏訪神社の参道から右に外れ、阿寺の岩場方面に下る。岩場には一人、トレーニングしている人がいた。岩に取り付いている姿を見ると、やっぱり怖い。
(左手の道を進めば諏訪神社へ)
(端から見てると余計に怖い)
(阿寺の岩場入り口 車を止めるスペースもあった)
(阿寺の岩場からは虎秀谷街道を下る。途中からユガテに向かう道を進む)
ユガテでは西川材に関わる人たちだろう、数人の方が木の皮むき等の作業をしていた。橋本山で、この日はじめて、ゆっくり休憩した。ここも展望の効くところだけど、宝山の北側とは比べものにならない。ただ、橋本山からは、すぐ目の前に虎秀山を見ることが出来た。三角形のいい形をしている。山頂を下りたところの鉄塔も視認できる。
(森を抜けた先がユガテ)
(手前左の三角形が虎秀山 山頂下の鉄塔も視認できる 右に続く尾根上を阿寺に歩いた)
(橋本山ラーメン 最近、餅と卵を入れている)
橋本山ラーメンを食べて、下山にかかる。もう一度、虎秀山が見えることを期待しながら下る。吾野神社と福徳寺に下る道があるが、まずは吾野神社に向かってみる。途中、高圧線越しに見えたが、それ以上は無理そうなので、まだ歩いたことのない道を福徳寺に向かう。
(虎秀山の三角形 周辺の山と一緒に見たかったが、これがせいぜいで、最後だった)
福徳寺の屋根が見えるところまで下りて、ようやく虎秀山が見えたが、ここまで下りてしまうと、まったく凡庸な山容に変わってしまった。
(福徳寺まで下りてきた)
(虎秀やまめクラブの人たちが登山道を整備してくれてるらしい)
この日歩いたのは、以下のようなコース。
いつも通り、高麗駅に車を置いて、帰りはどこか、西武線沿線に下山しようと思っていたんだけど、またもや通勤渋滞につかまって思ってた電車が無理そう。
そう言えば、東吾野駅には駅前に500円のパーキングがあった。そこまで車で行って、虎秀山から阿寺へ向かい、阿寺の岩場を見学、ユガテを経由して、橋本山から下りて来るコースを選択した。

東吾野駅前Pから299号線に出て左折、ほんの少し秩父側に戻って虎秀橋を渡り、右折して虎秀川に沿って虎秀谷街道を進む。右手に鎌倉時代創建の古刹福徳寺というありがたい名前のお寺がある。この寺の裏手からユガテに向かう道があるらしい。まだ歩いてない。帰りに使ってみてもいい。

道は川の沿って蛇行する。福徳寺から三つ目の蛇行部分に左手に進む林道がある。これが分木林道らしい。《登山詳細図》ではここから赤の破線になる。
ここから登りとなる。左手、坂の上に大きな家があって、その手前に山に入っていく道がある。林業用の道らしい。奥の方からチェーンソーの音が小さく聞こえる。ここで登山靴に履き替え、身なりを整えて山に入る。
林業用の広い道を行くと、先が三つに分かれている。右と中の道は未舗装の林道、左手が登山道のようだ。左へ進む。シダに覆われて道が見分けにくい。慎重に進み、尾根に上がると、そこからはピンクのテープがついていた。ここからは、道迷いの心配はなくなった。

あとから虎秀山(320.4)のピラミッド型の山容に気づくのだが、この時はあまりにも無理矢理に思える急な登りに苦しめられる。山頂には木製の山頂表示があった。そして山頂からの下りも無理矢理な急斜面、慎重に下る。


30m下れば、あとは静かな尾根歩きが始まる。この間の周助山の尾根歩きに似ているが、こちらの方が、いくぶん心細い。それでも両側に杉が植林された尾根上に、はっきり道は続いている。次の名前のあるピークは鶴ヶ峰(340)。その前に三つほど小ピークを越える。二つ目だったか、だいぶ以前に捨てられたらしいビールの空き缶がある。回収。




鶴ヶ峰から先、しばらくの間、両側からの梢の張り出しが煩わしい道になる。これは、夏場は藪漕ぎだろう。暑い中での藪漕ぎなんてまっぴらだな。
次のピークは宝山(448)だが、道は山頂を巻いている。私は無理矢理登ったが、巻き道を向こう側に行くと、向こうから山頂に上がる道がある。登りは無理矢理だったが、下りは楽に下りた。
宝山を阿寺側に下りてすぐ、突然景色が広がる。しかも今度は高圧線もなんにもない。北は武甲山から子持・大持、鳥首峠を越えて有間山。その手前には武川岳、前武川、蕨山と、奥武蔵の山々。さらにそれと重なるように、奥多摩の山々が南に続き、三頭山、御前山、大岳山。富士山も見える位置だけど、今日はそこまでクリアーじゃない。それでもこの展望は絶品だ。




景色を楽しんで少し行くと、東吾野駅と吾野駅の真ん中あたり、下平橋から阿寺の諏訪神社に向かう道と合流する。赤い破線の道は、ここでおしまい。

しばらく行った分岐を諏訪神社の参道から右に外れ、阿寺の岩場方面に下る。岩場には一人、トレーニングしている人がいた。岩に取り付いている姿を見ると、やっぱり怖い。




ユガテでは西川材に関わる人たちだろう、数人の方が木の皮むき等の作業をしていた。橋本山で、この日はじめて、ゆっくり休憩した。ここも展望の効くところだけど、宝山の北側とは比べものにならない。ただ、橋本山からは、すぐ目の前に虎秀山を見ることが出来た。三角形のいい形をしている。山頂を下りたところの鉄塔も視認できる。



橋本山ラーメンを食べて、下山にかかる。もう一度、虎秀山が見えることを期待しながら下る。吾野神社と福徳寺に下る道があるが、まずは吾野神社に向かってみる。途中、高圧線越しに見えたが、それ以上は無理そうなので、まだ歩いたことのない道を福徳寺に向かう。

福徳寺の屋根が見えるところまで下りて、ようやく虎秀山が見えたが、ここまで下りてしまうと、まったく凡庸な山容に変わってしまった。


この日歩いたのは、以下のようなコース。


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