めんどくせぇことばかり 退職『60歳からの新・幸福論』
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退職『60歳からの新・幸福論』

あんまり深酒すると、次の日一日どころじゃなくて、何日もダメージが続くみたいだ。

この間、区長会の飲み会があって、顔を出してきた。顔を出すなんてもんじゃなくて、二次会まで行って、ぐいぐい飲んできた。案の定、翌日は二日酔い。ゆっくり8時過ぎまで寝てたから、頭が痛いとか、吐き気がするとかはないんだけど、何かしようという気力が湧かない。

最初からの計画通り、その翌日は山に登るつもりだった。だから飲み会の翌日は計画立てて、準備するだけ。だけど、計画と準備も、やる気が湧かない。計画も準備もやってないんじゃ、結局、楽しみにしてた山行を取りやめざるを得なくなってしまった。だけど、まあ、区長会の飲み会も、おそらくこれが最後。深酒の機会も減るだろう。

さて、新年最初のお山は、名栗の周助山から静かな尾根道をたどって竹寺、子の権現を訪れた。子の権現は足腰守護の神仏として古くから信仰を集めたという。幼い頃、足の悪かった私のために、祖母が願掛けに参詣したという話を聞いたことがある。

その話を聞いたのは高校生の頃で、その時私は山岳部に入っていた。当時、祖母が参道の茶屋で休憩していると高校生くらいの山登りの格好をした子が、茶屋に水をもらいに来たんだそうだ。茶屋の主人は、忙しいのを理由にそれを断ったんだそうだ。その子が可哀想だったと話していた。

大した話ではないが、なぜか記憶に残る。世の中で善意に巡り会えるのは、実はまれに見る幸運だ。そういう意識を私が持つのは、年長者のこうした話を聞いたことによるのかもしれない。

子の権現の創建は10世紀のことで、子ノ聖という方が、ここに十一面観音を祀ったのが始まりだという。子ノ聖は、生来才知するどく仏教に通じ、生誕が子年子月子日子刻であったため人々に子ノ日丸と呼ばれたそうだ。ちょうど今年、2020年は子年に当たる。干支で言えば、庚子年。前の庚子年である1960年が私の生まれ年。つまり私、今年還暦となる。

その還暦を前にして、昨年3月をもって36年勤めた教員という仕事を辞めた。60歳定年制なんだけど、それを待たず、1年ではあるけれども早期退職をしたことになる。

年金をもらえるようになるのが65歳になっちゃうのに合わせて、しばらく前から65歳までは雇用を保障するってかたちになってる。再雇用ってやつだな。それを今度は、“70歳までは”なんて声もあるそうだ。私の周りにもそういう人が多かったんだけど、私はまっぴら。世の趨勢に逆行しようというわけではないんだけど、1年早くやめたのは、どっか天邪鬼な気質が働いたかもしれない。


宝島社  ¥ 1,518

曽野綾子+田原総一朗+弘兼憲史+志茂田景樹+菊池和子+荻原博子ほか
曽野綾子 無理な努力はやめて、いい加減に生きる
田原総一朗 僕にとっての「死」とは
弘兼憲史 「自分ファースト」で生きてみる
志茂田景樹 自分自身と向き合い、自分自身と戦うのが仕事
荻原博子 老後資金を投資でつくる人はバカです!
近藤 誠 「がん」は見つけない、手術しない
池田清彦 最終的に残るのは「人に褒められる」こと
勢古浩爾 「~しなさい」という圧力にうろたえてはいけない
鈴木秀子 「老いる」とは“生きる知恵"を深める大切な時期
中村仁一 「老い」と「死」に医療は無力
中島義道 「死を納得すること」が最後の課題
菊池和子 最期まできちんと生きたいから
内海桂子 年齢はもう100歳に近いけど


今のところまだ、曽野綾子さん、田原総一朗さん、弘兼憲史さん、志茂田景樹さんまでしか読んでないんだけど、この人たちはいずれも、いわゆる勤め人じゃない。自由業の人たちだな。しかも、そのまま仕事を続けておられる。

私がこの本を買い求めたのは、この“60歳”を定年退職の区切りの歳と思えばこそ。長く勤めた仕事を辞めて、そのあとをどう生きるかという指標を求めてのこと。上記四人のお話も非常に興味深く読んだが、“長く勤めた仕事を退いてその後”という点においては、どうかな。

ただ、《定年:政府が打ち出す「65歳定年」「70歳雇用」に戸惑う企業》というコラムがある。

そうそう、安倍首相の言い出した《一億総活躍社会》ってやつね。これは年金支給開始年齢の引き上げとのからみで、無年金状態を解消する措置として出てきた話だね。年金支給が70歳近くに引き上げられれば、法定定年年齢が65歳となり、再雇用期間が70歳となる。

だから「いざ、《一億総活躍社会》だ!」なんて言われると、天邪鬼の気質が腹の中で首をもたげてくる。


同じ職業だった兄は再雇用で働いている。もう65歳なので、3月で再雇用期間も終わるはず。それでも4月からも、時間講師を続けると言っていた。再雇用期間を70歳まで延ばすという話もあるが、企業側にすると厳しい問題なんだそうだ。それがリストラや賃金の削減といった形で現役世代にしわ寄せされるのは可哀想。

教員ならやりようもあるかもしれないが、やっぱりなんか得意分野を持たないといけないみたいね。50歳くらいになったら、その後のことを考えていろいろな資格でも取っておくとかね。

背に腹はかえられないと言うことになれば、私だって仕事をしなけりゃいけないことになるんだけど、今のところなんとかなりそうではある。“どうしても”ってことになれば、高校の地歴公民なら教えられる。時間講師なら勤め口もあるだろう。そのほかの得意分野っていったら、もう、山に登るくらいしか能がない。人手の足りない山小屋に住み込むくらいのことしか出来ないな。

弘兼憲史さんが、「女房とは別々に、それぞれの人生を家庭に縛られることなく、好きなように生きるのがいい」って言ってるけど、そりゃ確かにそうだね。死ぬまで支え合って行きたい人はそうすりゃいいし、どちらかが病気になっても知らんぷりとはいかない。お互い元気でいられる間は、それぞれ好きなようにやるのが良さそうだな。

私が仕事に行ってる間、家は連れ合いの場所だった。その場所に、昼間も私がのさばるのは、連れ合いにしてみれば、思うところもあるだろう。連れ合いにとって、都合のいい相手でありたいんだな。いて欲しいときには邪魔でない状態でいて、いて欲しくないときにはいない老人。

ちょくちょく山をほっつき歩っていて、必要なときに帰ってくる。家にいるときは、掃除、洗濯、食事の準備、繕い物、何でも自分のことは自分で出来て、連れ合いの分も一緒にやっちゃうみたいなね。

今のところ掃除、食事の準備、繕い物くらいは出来るようになった。あと衣類も自分で管理するようになりつつある。それでも連れ合いの目は、・・・なんか厳しいんだ。この間へべれけで帰ってきたからかな。





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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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