“中国”『変見自在 中国は2020年で終わる』 髙山正之
これも、いい歳をして深酒に溺れた報いなのか。満を持して出かけた山歩きだというのに、腰の具合がおかしくて、あきらめて帰る羽目になってしまった。
全部、前の晩の家に準備をして、あとは着替えてご飯を食べて出かけるだけにしておいた。しかも、ちゃんと5時には目を覚ました。その時点で、すでに違和感はあった。でも、大したことはなかったし、違和感もすぐに消える質のものと思っていた。ザックを車に積み込むとき、まだ違和感はあるものの、これ以上悪くなるとは思っていなかった。
まだ明け切らない6時半に車で出発。登山口の駐車場まではおよそ1時間。初めての場所なので緊張感はある。道は大丈夫だろうか。凍結はないだろうか。そんなことを考えていたら、腰のことなんか忘れていた。
最後に峠を越えた。峠の登りで道が黒い。凍結しているようだ。ローに落として慎重に走る。早く最高点を超えたい。最高点でトンネルに入る。出口は下りになるはず。ようやくホッとする。峠を越えて、登山口への最後の登りとなる。今度は白く霜が凍り付いている。それもすぐ終わり、登山口の駐車場に到着。
身なりを整える前に、登山口を確認した。標識もしっかりしていて安心する。身なりを整えようと車に戻り、ハッチバックを明けて片肩にザックを担いで車から下ろそうと思ったら、腰に力が入らない。
ザックを型から外して、身体を動かしてみる。・・・1時間車を運転している間に、腰はすっかり悪化していた。・・・天を仰ぐもどうにもならない。また1時間車を運転して帰るしかない。
1時間後、家に帰った。荷物は車に入れたまま、居間に入って横になった。それきり動けなくなった。
今、横になってから10時間が経過して、ようやく動けるようになって、これを書いている。今日は、動けない間に、読書が進んだ。


徳川綱吉に四十七士の切腹を進言した荻生徂徠は牛込から品川に引っ越したとき、「徳の国に近づけた」と喜んだという。孫文にだまされ続けた宮崎滔天は、黄浦江をさかのぼってはじめて上海を見たとき、「涙が止まらなかった」と『三十三年之夢』にあるという。
孫文の趣味は女。これは本人が犬養毅に聞かれていったこと。広東蜂起に失敗して日本に逃げてきたときも、15歳の浅田春と14歳の大月薫に同時に手を出すロリコンぶり。世界を股にかけて革命を語り、金を出させて女と遊ぶロリコン詐欺師。
徳の国の刑罰は凄惨で、生きたまま生皮を剥ぐとか、三日かけて体中の肉を削ぐ凌遅の刑などというのがある。日清戦争においては、生け捕った日本兵の耳と鼻を削ぎ、目をえぐり、さらに性器を切り取って、それを口に押し込んで窒息死させた。海戦においては、停戦して幸福信号旗をあげ、日本艦が近づくと魚雷を発射して遁走した。
最近のことだが、尖閣で“中国”の漁船が巡視艦に体当たりして船長が拘束された。その直後に“中国”に進出していたフジタの社員4人が、スパイ容疑で拘束された。船長は19日間拘束されたが、フジタの社員も19日後に解き放たれた。
習近平は、「われわれの血に侵略のDNAはない」と公言しながら満州人、チベット人、ウイグル人を根絶やしにしようとしている。国際的批判に対しては「内政干渉だ」と開き直る。
本来、歴史的な“中国”とは万里の長城の内側を言う。時にその外に出るのは外から来た民族が建てた王朝だった。最後の王朝の清は万里の長城の内側を支配した満州人とモンゴル、チベット、ウイグル人の同盟国家であった。
アメリカ合衆国国務長官のスティムソンは清王朝の故地である満州を“中国”の領土であるとして、日本を“中国”に対する新薬社として悪役に仕立て上げ、“中国”を日本に対抗させた。蒋介石に武器と金をつぎ込んで日本にけしかけた。済南事件では16人の日本人が惨殺され、福州事件では教師夫婦が殺され、250人の日本人が無残な下をさらすことになる通州事件を経て、7万の蒋介石軍が日本租界に侵攻してくる第二次上海事変へと続いていく。
誠実を貫き通すことは悪いことではない。しかし、時にはそれにつけ込むことを狙っている輩がいる。それを承知で相手を利することはない。相手に隙を与えず、うまく立ち回ることだ。国際政治の真実を知れば、それがよく分かる。
全部、前の晩の家に準備をして、あとは着替えてご飯を食べて出かけるだけにしておいた。しかも、ちゃんと5時には目を覚ました。その時点で、すでに違和感はあった。でも、大したことはなかったし、違和感もすぐに消える質のものと思っていた。ザックを車に積み込むとき、まだ違和感はあるものの、これ以上悪くなるとは思っていなかった。
まだ明け切らない6時半に車で出発。登山口の駐車場まではおよそ1時間。初めての場所なので緊張感はある。道は大丈夫だろうか。凍結はないだろうか。そんなことを考えていたら、腰のことなんか忘れていた。
最後に峠を越えた。峠の登りで道が黒い。凍結しているようだ。ローに落として慎重に走る。早く最高点を超えたい。最高点でトンネルに入る。出口は下りになるはず。ようやくホッとする。峠を越えて、登山口への最後の登りとなる。今度は白く霜が凍り付いている。それもすぐ終わり、登山口の駐車場に到着。
身なりを整える前に、登山口を確認した。標識もしっかりしていて安心する。身なりを整えようと車に戻り、ハッチバックを明けて片肩にザックを担いで車から下ろそうと思ったら、腰に力が入らない。
ザックを型から外して、身体を動かしてみる。・・・1時間車を運転している間に、腰はすっかり悪化していた。・・・天を仰ぐもどうにもならない。また1時間車を運転して帰るしかない。
1時間後、家に帰った。荷物は車に入れたまま、居間に入って横になった。それきり動けなくなった。
今、横になってから10時間が経過して、ようやく動けるようになって、これを書いている。今日は、動けない間に、読書が進んだ。
『変見自在 中国は2020年で終わる』 髙山正之 新潮社 ¥ 1,595 世界の正しい歴史を知り、真実を読み解いて、世に蔓延るまやかしを一刀両断! |
|
徳川綱吉に四十七士の切腹を進言した荻生徂徠は牛込から品川に引っ越したとき、「徳の国に近づけた」と喜んだという。孫文にだまされ続けた宮崎滔天は、黄浦江をさかのぼってはじめて上海を見たとき、「涙が止まらなかった」と『三十三年之夢』にあるという。
孫文の趣味は女。これは本人が犬養毅に聞かれていったこと。広東蜂起に失敗して日本に逃げてきたときも、15歳の浅田春と14歳の大月薫に同時に手を出すロリコンぶり。世界を股にかけて革命を語り、金を出させて女と遊ぶロリコン詐欺師。
徳の国の刑罰は凄惨で、生きたまま生皮を剥ぐとか、三日かけて体中の肉を削ぐ凌遅の刑などというのがある。日清戦争においては、生け捕った日本兵の耳と鼻を削ぎ、目をえぐり、さらに性器を切り取って、それを口に押し込んで窒息死させた。海戦においては、停戦して幸福信号旗をあげ、日本艦が近づくと魚雷を発射して遁走した。
最近のことだが、尖閣で“中国”の漁船が巡視艦に体当たりして船長が拘束された。その直後に“中国”に進出していたフジタの社員4人が、スパイ容疑で拘束された。船長は19日間拘束されたが、フジタの社員も19日後に解き放たれた。
習近平は、「われわれの血に侵略のDNAはない」と公言しながら満州人、チベット人、ウイグル人を根絶やしにしようとしている。国際的批判に対しては「内政干渉だ」と開き直る。
本来、歴史的な“中国”とは万里の長城の内側を言う。時にその外に出るのは外から来た民族が建てた王朝だった。最後の王朝の清は万里の長城の内側を支配した満州人とモンゴル、チベット、ウイグル人の同盟国家であった。
アメリカ合衆国国務長官のスティムソンは清王朝の故地である満州を“中国”の領土であるとして、日本を“中国”に対する新薬社として悪役に仕立て上げ、“中国”を日本に対抗させた。蒋介石に武器と金をつぎ込んで日本にけしかけた。済南事件では16人の日本人が惨殺され、福州事件では教師夫婦が殺され、250人の日本人が無残な下をさらすことになる通州事件を経て、7万の蒋介石軍が日本租界に侵攻してくる第二次上海事変へと続いていく。
誠実を貫き通すことは悪いことではない。しかし、時にはそれにつけ込むことを狙っている輩がいる。それを承知で相手を利することはない。相手に隙を与えず、うまく立ち回ることだ。国際政治の真実を知れば、それがよく分かる。

- 関連記事
-
- 聖火リレー『ナチスの発明』 武田知弘 (2020/03/28)
- アメリカ『変見自在 中国は2020年で終わる』 髙山正之 (2020/01/29)
- “中国”『変見自在 中国は2020年で終わる』 髙山正之 (2020/01/22)
- イラン情勢『大局を読む』 長谷川慶太郎 (2020/01/13)
- 『大局を読む』 長谷川慶太郎 (2020/01/08)