『ほったらかしレシピ』 和田明日香
スーパーなど トイレ紙盗難相次ぐ 店側は注意喚起の貼り紙掲示 山陽新聞 3月4日
https://www.sanyonews.jp/article/990597?rct=syuyo
(抜粋)
買い占められて品薄傾向にあるトイレットペーパーを、岡山県内のスーパーやコンビニエンスストアのトイレから持ち去る盗難が相次いでいる。被害に遭った店側は貼り紙で警告したり、トイレットペーパーを置かないという決断をしたりして対抗。「節度ある行動を」と呼び掛けている。
インターネット上のデマ情報を原因とし、マスクに次いで2月下旬から紙製品など日用品が品薄になると、それに合わせて盗難被害が表面化したという。
嘆かわしいニュース。新型肺炎以上に、こっちの方がショックだな。「中国人って、本当にひどいんだな」とか、「どうせ中国人がやったんだよ」なんて言ってた自分が恥ずかしい。もう、受け入れざるを得ない。
日本人て・・・
やっぱり働くお母さんが増えてるんだな。
そうじゃなくて、お母さんが働いているのが当たり前なのか。本当は、働かずに、子供と一緒に居て欲しいところだ。物心のつく頃まで。・・・そういうわけに行かなくなっちゃったのが、今の世の中か。
とかく問題視されるが、専業主婦は非常に大きな役割を担っていた。そういうと、すぐに“家”制度云々と関連させて考えられてしまうかもしれないけど、そうじゃない。それとは無関係に、日本の家庭における文化をになってきたのは、専業主婦だ。
そういった家庭における文化、もちろん、お母さんと一緒に、お父さんによっても担われなきゃいけないんだけど、やはりお母さんの役割は大きい。ジェンダー? お父さんにはお父さんの、お母さんにはお母さんの特徴があるよ。
私は、料理、洗濯、掃除、繕い物、何でもやるけど、家庭内の細かいところに気配りすることは、やはり連れ合いにはかなわない。真似しようとしても、それすらできない。そういった気配りが積み重なった、家庭内の文化ってものがたくさんある。
そういうものを維持するためには、現状では、やはりお母さんの勤務には、家庭内の気配り文化を維持するための、時間的ゆとりを保証すべきだ。衣替え休暇とか、おひな様休暇とか、梅干し休暇とか、らっきょう休暇とか。盆暮れ正月や、節句の時期にはしっかり休みが取れるようにしてもらいたい。
アメリカの家庭料理って言うのは、もともとはとても手の込んだものだったんだってね。それが女性の社会進出で、一気に廃れた。いま、日本は同じような局面を迎えている。日本の家庭料理が、ある程度のレベルを保って受け継がれていくか。それともアメリカのように完全に廃れるか。その正念場にあるってことだな。
著者の和田明日香さんが、最初に言っている。
《手間をかければ一番いいのは分かっている。だけど、毎日のこととなるとどうしても疲れてくる。だからと言って、あまりにも「時短」や「手抜き」が増えたり、できあいの味を多用したりするのは、家族のご飯、これでいいのか?と、自信がなくなってくる。揺れ動く心のバランスをタフに保つのって、けっこう大変です》
この人、平野レミの次男と結婚した人だそうだ。そこから修行して、おそらく義母について修行して、食育インストラクターの資格を取ったと言うこと。
大変でも頑張って欲しい。日本の家庭料理が、ある程度のレベルを保って受け継がれていくか。それともアメリカのように完全に廃れるか。若いお母さんたちに、なかでも料理に携わる仕事をしている人たちにかかってるんだから。


《CHAPTER1 朝仕込み》っていうのは、“四種類のいずれかのタレに漬け込んでもみもみ”を指している。で、夜、焼いて食べる、煮て食べる、水気を切って食べる、ごはんにかけて食べる、って言うことだ。タレさえ頭に入れておけば、楽にできそうだな。
《CHAPTER2 ながら一品》は、まさに“ほったらかす”料理なんだけど、これは勇気が必要だ。例えばパスタ。フライパンにお湯を沸かして、沸騰したラグとパスタを動じに投入。七分間ほったらかして、最後に味をつけてできあがり。コツは、ほったらかすことだとか。
《CHAPTER3 炊飯器まかせ》は、てっきり炊き込みご飯特集かと思ってた。ご飯とおかずを一緒に炊飯器で炊いちゃうのは同じなんだけど、とりあえず、ご飯とおかずなんだよね。混ぜちゃえば、炊き込みご飯なんだけど。和田さんに言わせれば、何でも進化した炊き込みご飯なんだとか。
《CHAPTER4 ほったらかしで乾杯》は、いわゆる“おつまみ”にもなる小鉢。
料理にとって、“ほったらかし”にすることは、実はけっこう重要なんだな。手をかけすぎて失敗するんだ。いや、手をかけすぎることで、料理が一番おいしくなるチャンスを放棄することになるんだ。具合よく色づいて、焦げた香りが立ち上がるあたりが一番なんだな。
じつは、子どもにもそういうところがあって、手間をかければ一番いいとは限らない。我慢して“ほったらかし”にしておくと、いい具合に味がしみたり、色づいて風味が出たりする。
ああ、私は手をかけ過ぎちゃったんだよな~。悔やまれるな~。取り返しはつかないので、これからは“ほったらかし”にすることにした。いや、罪滅ぼしに、こっちが“ほったらかし”にされるように頑張ろう。
https://www.sanyonews.jp/article/990597?rct=syuyo
(抜粋)
買い占められて品薄傾向にあるトイレットペーパーを、岡山県内のスーパーやコンビニエンスストアのトイレから持ち去る盗難が相次いでいる。被害に遭った店側は貼り紙で警告したり、トイレットペーパーを置かないという決断をしたりして対抗。「節度ある行動を」と呼び掛けている。
インターネット上のデマ情報を原因とし、マスクに次いで2月下旬から紙製品など日用品が品薄になると、それに合わせて盗難被害が表面化したという。
嘆かわしいニュース。新型肺炎以上に、こっちの方がショックだな。「中国人って、本当にひどいんだな」とか、「どうせ中国人がやったんだよ」なんて言ってた自分が恥ずかしい。もう、受け入れざるを得ない。
日本人て・・・
やっぱり働くお母さんが増えてるんだな。
そうじゃなくて、お母さんが働いているのが当たり前なのか。本当は、働かずに、子供と一緒に居て欲しいところだ。物心のつく頃まで。・・・そういうわけに行かなくなっちゃったのが、今の世の中か。
とかく問題視されるが、専業主婦は非常に大きな役割を担っていた。そういうと、すぐに“家”制度云々と関連させて考えられてしまうかもしれないけど、そうじゃない。それとは無関係に、日本の家庭における文化をになってきたのは、専業主婦だ。
そういった家庭における文化、もちろん、お母さんと一緒に、お父さんによっても担われなきゃいけないんだけど、やはりお母さんの役割は大きい。ジェンダー? お父さんにはお父さんの、お母さんにはお母さんの特徴があるよ。
私は、料理、洗濯、掃除、繕い物、何でもやるけど、家庭内の細かいところに気配りすることは、やはり連れ合いにはかなわない。真似しようとしても、それすらできない。そういった気配りが積み重なった、家庭内の文化ってものがたくさんある。
そういうものを維持するためには、現状では、やはりお母さんの勤務には、家庭内の気配り文化を維持するための、時間的ゆとりを保証すべきだ。衣替え休暇とか、おひな様休暇とか、梅干し休暇とか、らっきょう休暇とか。盆暮れ正月や、節句の時期にはしっかり休みが取れるようにしてもらいたい。
アメリカの家庭料理って言うのは、もともとはとても手の込んだものだったんだってね。それが女性の社会進出で、一気に廃れた。いま、日本は同じような局面を迎えている。日本の家庭料理が、ある程度のレベルを保って受け継がれていくか。それともアメリカのように完全に廃れるか。その正念場にあるってことだな。
著者の和田明日香さんが、最初に言っている。
《手間をかければ一番いいのは分かっている。だけど、毎日のこととなるとどうしても疲れてくる。だからと言って、あまりにも「時短」や「手抜き」が増えたり、できあいの味を多用したりするのは、家族のご飯、これでいいのか?と、自信がなくなってくる。揺れ動く心のバランスをタフに保つのって、けっこう大変です》
この人、平野レミの次男と結婚した人だそうだ。そこから修行して、おそらく義母について修行して、食育インストラクターの資格を取ったと言うこと。
大変でも頑張って欲しい。日本の家庭料理が、ある程度のレベルを保って受け継がれていくか。それともアメリカのように完全に廃れるか。若いお母さんたちに、なかでも料理に携わる仕事をしている人たちにかかってるんだから。
『ほったらかしレシピ』 和田明日香 タツミムック ¥ 1,100 人気の食育インストラクター和田明日香の簡単便利な最新レシピ集 |
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《CHAPTER1 朝仕込み》っていうのは、“四種類のいずれかのタレに漬け込んでもみもみ”を指している。で、夜、焼いて食べる、煮て食べる、水気を切って食べる、ごはんにかけて食べる、って言うことだ。タレさえ頭に入れておけば、楽にできそうだな。
《CHAPTER2 ながら一品》は、まさに“ほったらかす”料理なんだけど、これは勇気が必要だ。例えばパスタ。フライパンにお湯を沸かして、沸騰したラグとパスタを動じに投入。七分間ほったらかして、最後に味をつけてできあがり。コツは、ほったらかすことだとか。
《CHAPTER3 炊飯器まかせ》は、てっきり炊き込みご飯特集かと思ってた。ご飯とおかずを一緒に炊飯器で炊いちゃうのは同じなんだけど、とりあえず、ご飯とおかずなんだよね。混ぜちゃえば、炊き込みご飯なんだけど。和田さんに言わせれば、何でも進化した炊き込みご飯なんだとか。
《CHAPTER4 ほったらかしで乾杯》は、いわゆる“おつまみ”にもなる小鉢。
料理にとって、“ほったらかし”にすることは、実はけっこう重要なんだな。手をかけすぎて失敗するんだ。いや、手をかけすぎることで、料理が一番おいしくなるチャンスを放棄することになるんだ。具合よく色づいて、焦げた香りが立ち上がるあたりが一番なんだな。
じつは、子どもにもそういうところがあって、手間をかければ一番いいとは限らない。我慢して“ほったらかし”にしておくと、いい具合に味がしみたり、色づいて風味が出たりする。
ああ、私は手をかけ過ぎちゃったんだよな~。悔やまれるな~。取り返しはつかないので、これからは“ほったらかし”にすることにした。いや、罪滅ぼしに、こっちが“ほったらかし”にされるように頑張ろう。
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