めんどくせぇことばかり 9年経ちましたね
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9年経ちましたね

9年前の今日、私は定時制の職員室にいた。

なじみがない人が多いと思うので、定時制高校のことを紹介する。

かつて、働きながら勉強して、高卒の資格を取りたいという人たちにとって、定時制高校はなくてはならないものだった。私の父も定時制の出身。戦中から戦後にかけて、定時制に通っていた。

日本が豊かになって、誰もが高校に行くのが当たり前になって、定時制は徐々にその役割を失っていく。それでも、看護学校の生徒が、夜は定時制に通ってくることが多く、それなりに社会的役割を担っていた。

しかし、私が定時制に勤務した頃は、看護学校の生徒もいなくなり、入学してくる生徒は、何かとわけありの子ばかりだった。なにしろ、近隣に、いくらでも倍率を割っている全日制がある。全日制に入ろうと思えば、どこかしら入れる。すでに高校授業料無償化になっているのだから、それも理由にはならない。

小中学校の段階で不登校になってしまっていた子。何らかの理由で、いったん入学した高校を退学した子。何らかの理由で進級できず、それを機に定時制に転校するケースもある。外国人の子弟もいる。複雑な家庭環境の子とか。ときどき歴とした大人が入学してくる。貧しかった時代に高校に通えなかった年輩の方、ぐれていて高校をやめちゃった人とか。

1時間目は午後5時半に始まる。1時間目と2時間目の間に長めの休み時間があって、この時間に食堂で給食を取る。1日の授業は4時間で、午後9時過ぎに終わる。1日4時間だから、卒業までに4年間かかる。

職員の勤務時間は午後0時半から9時半。日教組健在の時代は、授業開始時間までに学校に行けばいいような状態だったそうだ。なめすぎだな。生徒が生徒だけに、教えるのは難しい。自分の勉強時間が取れるのは、本当にありがたかった。

9年前の3月10日が、卒業式だった。卒業式は視聴覚室で行なう。卒業生は10人にも満たない。私が担任をした学年は、中途も含めて38名の生徒がいたが、卒業したのは14人だった。それがその前年のこと、そしてこの年は10人だった。一人一人、名前を呼ばれて、返事をして、立って、校長の前に出て行って、卒業証書をもらって、戻って、着席する。

定時制の卒業式は、感動的だ。

その翌日、卒業生を送り出してホッとしたいところなんだけど、進級のかかった下級生たちの面倒がある。かなり切羽詰まった状況だった。午後2時半、職員室で、追試に回る生徒たちの補習に関する簡単な打ち合わせをする。すぐに打ち合わせを終えて、外で一服しようかと立ち上がった、その時だった。

地震だ。・・・

この日以来、生徒たちは学校に登校することなく終業式を迎えることになる。留年に回る予定の生徒も、特例で進級した。追試を受験する機会がなかったからね。

私は生徒指導主任をしていたが、終業式で話をした記憶がある。「私もあなたたちも、この震災を背負って生きていくことになったんだよ」って。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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