めんどくせぇことばかり 『鐘よ鳴り響け』 古関裕而
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『鐘よ鳴り響け』 古関裕而

昨年の春、仕事を辞めた。

山に行ったり、川に行ったりして過ごすつもりで、とりあえず仕事を辞めた。山に行き、川に行くと言っても、仕事を辞めると、家にいる時間が一番長くなる。テレビを眺めているのも能がないので、ラジオを聞いていられる環境を整えた。FMで音楽でも聴きながら本を読むのがいい。

ニュースにしても、テレビは余分な情報が多すぎる。ラジオの方が、それがない分だけ良い。お昼のニュースをラジオで聞くと、番組は、そのまま“ひるのいこい”に移行する。

ラジオから“ひるのいこい”のテーマ曲が聞こえてくる。・・・ホッとする。これを聴くことができるようになったことは、仕事を辞めて良かったと思えるようになった理由の一つでさえある。




これが古関裕而の作曲だとは、最近知った。


『鐘よ鳴り響け』    古関裕而


集英社文庫  ¥ 704

昭和史に燦然と輝く伝説の作曲家小関裕而の、唯一無二の自伝
出会い
一歩目の記
万感を胸に
鐘よ なお鳴り響け
舞台は回る
一筋の道


明治42年生まれか。1909年、日露戦争の勝利から、第一次世界大戦へ向かう頃か。

明治維新以来、欧米列強に対校できるだけの力をつけるため、努力してきた。数々の失敗を重ねながらもなんとか力をつけて、日清日露の戦争に勝ち、ようやく努力の成果が目に見えるようになった頃だ。

やがて第一次世界大戦が起こると、対岸の火事とも言えるこの戦争で、日本は空前の好景気に沸き立つことになる。戦場と化したヨーロッパで生産力が低下し、その分の需要が発生したことによる。戦後、日本経済は一転して不景気となる。戦後恐慌と呼ばれる。ヨーロッパ諸国の生産能力が回復すれば、当然のことだ。

第一次大戦後のベルサイユ体制においては、日本は国際関係において非常に重要な地位を占めることになった。この地位は、明治以来の努力の成果であった。同時に、1920年代は慢性的な不況続き、坂の上の雲を追い求めた明治と違い、社会は複雑な様相を呈するようになっていった。

それが、古関裕而が生まれ育ち、世に出るようになっていく時代だった。古関が20歳の時に、世界恐慌が起こることになる。22歳で満州事変、28歳で日中戦争、32歳で大東亜戦争、36歳で敗戦か。

すごい時代を生きてきたんだな。

いろんな意見があるだろうけど、この人は、つねにその時代に生きる人たちのために曲を書いてきた。聞いてうれしい曲を書いてきた。

“栄冠は君に輝く”、“紺碧の空”、“オリンピック・マーチ”あたりは有名だけどね。有名な軍歌も古関裕而の作曲が多いんだな。昭和35年生まれの私だけど、周りに歌う人が多かったせいか軍歌はよく知ってた。“若鷲の歌”、“ラバウル海軍航空隊”あたりなら、今でも歌える。

そういう曲も作りながら、戦後の人々を励ます歌も作ってるんだな。面白い。常にその時代時代の人々を励ます歌を作っていたと言うことか。

“モスラ”も古関裕而なんだってよ。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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