傘杉峠を越えて八徳一本桜へ
先日行った三国山から鎌沢への下山路の桜は、やはり残念だった。里に咲く桜はそれなりに見事だったが、見事以上の花は、人を陶然とさせる。
そこで、昔の記憶と人の噂を頼りに、奥武蔵の八徳の一本桜を見に行くことにした。ちなみに八徳は「やっとく」と読むそうだ。ひびきが良い。
行政区では飯能市、駅でいえば吾野駅か西吾野といったところだけど、東松山に住む私にすれば、越生から行くのが楽。しかも、稜線を越えて、吾野側に下りつつ一本桜を探せるのも良い。
問題が一つある。稜線を越えて八徳に下るのに一番便利な傘杉峠を越えるコースが、台風19号以来、大きな崩落があって使えない。実は12日に台風19号が上陸した後、16日に傘杉峠から黒山三滝に下った。年寄りのくせに思慮に欠けた行動だった。あれからコースが通行止めになった。
あれから半年経った。奥武蔵のあちこちの崩落箇所に、少しずつ道が付きつつある。傘杉峠の崩落は小さなものではなかったが、さてどうだろう。
そんなわけで、黒山三滝駐車場に車を置いて傘杉峠へ向けて藤沢入を歩き、崩落現場を確認して、あわよくば越え、傘杉峠越えで八徳一本桜をめざす。帰路は高山不動を経て関八州見晴台で休憩を取り、日照水を経て黒山三滝に下山する。
(入り口は封鎖されているが、きれいになっているように見える)
( 男滝、女滝の前、ここからスタート)
半年前に藤沢入を下ったときは、崩落現場の土砂はまだグズグズで、川も濁流だった。今、土砂の水は抜け、川は元に戻っている。数カ所あった徒渉路に架かっていた橋はすべて流れていて、両岸が削られているが、なんとなく踏み跡があり、雨の後で水量が増えてでもいなければ渡れる。

(藤沢入の4つほどの渡渉点は、みんなこんな感じ。だけど、誰かが歩いてくれていて、必ず渡れる)
やはり問題は、崩落箇所だった。崩落の直前で、道は右岸から左岸に移る。今は、上部からの崩落現場の左岸を登っていく。崩落の最上部に岩の壁が現れる。この岩の上にあった土砂が流れたようだ。その岩の壁の直下で、崩落を左岸から右岸に渡る。深さ3m、幅5mって感じ。半年前も、ここを逆に通過した。結局、それ以外の踏み跡はできていない。
(崩落現場。踏み跡は皆無ではないが、道はできていない。左側の期の左、崩落の右岸に道がある)
(崩落上部の岩の壁。この上に乗ってた土砂が立木を抱えたまま崩落した。壁の少し下あたりを渡ると、先に木段がある)
(写真にすると踏み跡が全く分からないが、現場に行けばなんとなくわかる)
正しい場所で崩落を越えれば、そこには木段が続いている。そこまで来れば、鎖場を越えて、傘杉峠はすぐ。私はこの間、軽アイゼンを装着して歩いた。
(この木段から上は、問題なし)
(木段あたりから壁を写した)
(通行禁止をこちらから)
(傘杉峠)
緊張から解放されて、・・・八徳の一本桜は見事以上のものだった。やはりここは、下からよりも上から、・・・それも、晴れた日に歩いてくるのが良いと思う。
(八徳林道から 頭をのぞかせるのは武甲山)
(山並みの向こうには富士山も)
(一本桜まで下ってきた。・・・でかいな)
(こっちの山と一本桜)
( あっちの山と一本桜)
(花の下のベンチでおむすびでもと思ってたんだけど、カメラマンさんが、ずっと花吹雪を誘う風を待ってらしたので、遠慮しました)
(うおっ、花吹雪!)
ここから高山不動への道は、厳しい登りだった。私は疲れてしまって、関八州見晴台では、昼寝をしてしまった。
(関八州まで上がってきた。いつもの富士山)
(桜)
(なんだか山がきれいなんだ。山桜。花の白と葉の赤と)
(赤い葉が、徐々に黄色味を帯びて、黄緑に。・・・また来たい。楽しく歩けた。
この日歩いたのは、以下のようなコース。
そこで、昔の記憶と人の噂を頼りに、奥武蔵の八徳の一本桜を見に行くことにした。ちなみに八徳は「やっとく」と読むそうだ。ひびきが良い。
行政区では飯能市、駅でいえば吾野駅か西吾野といったところだけど、東松山に住む私にすれば、越生から行くのが楽。しかも、稜線を越えて、吾野側に下りつつ一本桜を探せるのも良い。
問題が一つある。稜線を越えて八徳に下るのに一番便利な傘杉峠を越えるコースが、台風19号以来、大きな崩落があって使えない。実は12日に台風19号が上陸した後、16日に傘杉峠から黒山三滝に下った。年寄りのくせに思慮に欠けた行動だった。あれからコースが通行止めになった。
あれから半年経った。奥武蔵のあちこちの崩落箇所に、少しずつ道が付きつつある。傘杉峠の崩落は小さなものではなかったが、さてどうだろう。
そんなわけで、黒山三滝駐車場に車を置いて傘杉峠へ向けて藤沢入を歩き、崩落現場を確認して、あわよくば越え、傘杉峠越えで八徳一本桜をめざす。帰路は高山不動を経て関八州見晴台で休憩を取り、日照水を経て黒山三滝に下山する。

(入り口は封鎖されているが、きれいになっているように見える)

半年前に藤沢入を下ったときは、崩落現場の土砂はまだグズグズで、川も濁流だった。今、土砂の水は抜け、川は元に戻っている。数カ所あった徒渉路に架かっていた橋はすべて流れていて、両岸が削られているが、なんとなく踏み跡があり、雨の後で水量が増えてでもいなければ渡れる。

(藤沢入の4つほどの渡渉点は、みんなこんな感じ。だけど、誰かが歩いてくれていて、必ず渡れる)
やはり問題は、崩落箇所だった。崩落の直前で、道は右岸から左岸に移る。今は、上部からの崩落現場の左岸を登っていく。崩落の最上部に岩の壁が現れる。この岩の上にあった土砂が流れたようだ。その岩の壁の直下で、崩落を左岸から右岸に渡る。深さ3m、幅5mって感じ。半年前も、ここを逆に通過した。結局、それ以外の踏み跡はできていない。



正しい場所で崩落を越えれば、そこには木段が続いている。そこまで来れば、鎖場を越えて、傘杉峠はすぐ。私はこの間、軽アイゼンを装着して歩いた。




緊張から解放されて、・・・八徳の一本桜は見事以上のものだった。やはりここは、下からよりも上から、・・・それも、晴れた日に歩いてくるのが良いと思う。







ここから高山不動への道は、厳しい登りだった。私は疲れてしまって、関八州見晴台では、昼寝をしてしまった。






この日歩いたのは、以下のようなコース。

- 関連記事
-
- 慈光寺参道、いろいろな桜 (2020/04/12)
- 越生、大高取山域を取り留めもなく (2020/04/10)
- 傘杉峠を越えて八徳一本桜へ (2020/04/07)
- 陣馬山から生藤山・三国山 花は空振り (2020/04/04)
- 丸山から刈場坂峠で雪歩き (2020/04/01)