めんどくせぇことばかり ヤプール人『反日プロパガンダの近現代史』 倉山満
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ヤプール人『反日プロパガンダの近現代史』 倉山満

宣教師として江戸時代の日本にやってきたジョヴァンニ・バッティスタ・シドッチ、まずは屋久島に上陸する。

上陸するとそのまま役人に引っ立てられて長崎に送られる。しつこく江戸行きを願い出ると、要望が聞き届けられて江戸送りとなる。当時、江戸幕府を切り盛りしていたのが新井白石で、シドッチは新井白石から直々に尋問されることになる。

シドッチは、望んだような宣教活動を許されることなく幽閉の身となり、最後は衰弱死することになる。しかし、ヨーロッパの文明に関わるシドッチと新井白石の問答は、少なからず新井白石の心を動かしたようで、その様子は『西洋紀聞』に書かれることになる。

ただし、シドッチのキリスト教に関する新井白石への働きかけは、白石を1mmたりとも動かすことはできなかったようだ。そのやりとりが、この本でも紹介されている。


「神は絶対なんだ」と力説するシドッチに対して、新井白石が「それなら、神はなんでこんな不完全な世の中をなんのために作ったんだ」と問うと、シドッチは答えられなかったという話があります。

「私には神様のお考えなど計り知れず、わからない」と、いきなり不可知論で逃げたシドッチを、「なんでお前が分からないものを俺が信じなきゃいけないんだ」と新井白石が一撃で論破したと言われています。

これは、“中国”における反日運動で常用されるプロパガンダに関わる説明の中で登場する。“中国”は日本人を悪魔化し、そのように世界に対して印象づけるプロパガンダを繰り広げるのだが、日本人にはこれが今ひとつ、ちゃんと理解できないところがある。

まずは、あることをないことに、ないことをあることにしてしまう、嘘八百を並べ立てる、あの卑怯なやり口って言うのが想像もできない。“中国”は日本人を悪魔化する手口に長けているって言うんだが・・・。




アスペクト  ¥ 時価

国内外の反日勢力が仕掛ける情報戦&謀略戦に負けないために知っておきたいこと
はじめに  ――もう反日プロパガンダには騙されない!
第一章 現代日本を取り巻くプロパガンダ
第一節 歴史問題
第二節 アメリカのプロパガンダ
第三節 中国のプロパガンダ
第四節 朝鮮のプロパガンダ
第二章 プロパガンダが得意だった戦国日本人
第一節 戦国時代の基本はプロパガンダ戦
第二節 織田信長
第三節 豊臣秀吉
第四節 上杉謙信
第五節 毛利元就と徳川家康
第六節 石原莞爾と武藤章
第七節 世紀のザル法! 特定秘密保護法
第三章 近代日本のプロパガンダ
第一節 強力だった明治の外交
第二節 明石元二郎
第三節 石井菊次郎
第四節 満洲事変 プロパガンダ戦敗北まで
第五節 正論が通らなくなる謎
第四章 世界史におけるプロパガンダ
第一節 四面楚歌が世界最初のプロパガンダ?
第二節 異教徒を改宗させる宣教委員会
第三節 イギリスを世界大戦に勝たせた近代プロパガンダ
第五章 反日プロパガンダに勝つ方法
第一節 ユーゴ紛争にヒントがある
第二節 外国人参政権
第三節 「北朝鮮に拉致された中大生を救う会」の戦い
第四節 アベノミクス vs. 日銀の死闘






“中国”の得意とする、この日本人の“悪魔化”っていうのが、日本人にはどうも理解できない。

このことに関する倉山さんの解説が、恐ろしいくらいにうまい。彼はその解説に、ウルトラマンエースを持ち出した。ウルトラマンエースには、番組を通しての悪役としてヤプール人が登場する。ヤプール人は卑劣かつ陰湿な性格で、人間が抱く憎悪、欲望、猜疑心などの負の側面につけいってエースや標的を追い詰める。《本物の悪魔》、《暗黒から生まれた闇の化身》こそ、ヤプール人の正体なのだ。

ところが、私は知らなかったんだけど、これを漫画化した《ウルトラマン超闘士激伝》の中で、このヤプール人が改心してしまってるらしい。

悪魔って言うのは、一神教において神の対極にある存在だ。つまり、神が絶対の存在であれば、悪魔は絶対的な悪でなければならない。神が不可知の存在であれば、悪魔の悪もまた不可知である。

日本人は、物事を自分で理解しようと努めるから、不可知なものを想像するのは苦手だし、絶対というものを想定するのも苦手だと、これが倉山さんの解説。・・・いやいや、分かりやすい。

日本人の頭の中では、すべてが変わりうる存在であり、移り変わっていくことが自然と考える。だから、絶対的な神とか悪魔のような、わけの分からないものを、想像し、想定することができない。西洋人はそういうものを設定することが大好きだし、その点においては、実は中国人は西洋人に感性が近いという。・・・たしかにそうかも知れない。

関羽に並ぶ中国史の英雄に岳飛がいる。宋王朝時代、軍に力を持たせることをためらったことから、この時代は周辺諸民族の、なかでも北方異民族国家である金の侵攻に苦しめられる。その中で孤軍奮闘するのが岳飛とその仲間たちと言うことになる。秦檜は主戦派の岳飛と対立しつつ、金との間に和睦を結ぼうとする。

そこで邪魔になる岳飛に謀反の罪を着せて投獄し、処刑する。“中国”の人々の人気は一方的に岳飛に集まり、後に建立された岳王廟には秦檜夫婦らが縛られて正座させられている像があり、参拝者が像につばを吐きかける風習があったそうだ。

“中国”においては、悪はどこまで行っても悪だし、死んだって生前の罪が水に流されるなんてあり得ない、絶対的なものなんだな。


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ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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