めんどくせぇことばかり 浦島・羽衣『おとぎ話に隠された古代史の謎』 関裕二
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浦島・羽衣『おとぎ話に隠された古代史の謎』 関裕二

https://www.jiji.com/jc/article?k=2020051100907&g=pol
“火事場泥棒”か、“市民”の方々のプロパガンダは中韓に習ったのかな。
「むかしむかし、あるところに、おじいさんとおばあさんがおりました」

なんで~?って言うんだ。なんで、「おじいさんとおばあさんなの」って。どうして、「お兄さんとお姉さん」でも、「お父さんとお母さん」でもなくて、「おじいさんとおばあさん」なのかって言うんだ。

どうせ、子どもが生まれるんだから、「お父さんとお母さん」が一番いい。「お兄さんとお姉さん」だと、やっぱりちょっと問題だ。だけど、一番子どもからは遠いはずの、「おじいさんとおばあさん」なんだよね。

そして、おじいさんとおばあさんのところにやって来たその子が、大人の男たちでも怖がって近寄らない恐ろしい鬼を退治に行く。

意味があるんだそうだ。老人と子どもは、他の者たちよりも、生と死の境界に近いところにいる。子どもの近くにある生の向こう側、老人の近くにある死の向こう側は、まさに神の領域なんだな。それに生まれることそのもの、死ぬことそのものが、ふしぎな出来事だしね。だから、老人と子どもってのは“不思議な存在”であり、“神に近い存在”と考えられた。

しかも、日本の神様ってのは、八百万の神々ってくらいの多神教で、唯一真の世界の絶対正義であったり、絶対善であったりしない。時には恵みをもたらす神であるが、同時に祟りを成す鬼でもある。

一寸法師は、子どもの出来ない老夫婦が住吉大社に願掛けをして、やっと授かった一粒種。だけど、何年経っても背が伸びない。老夫婦は不気味に思い、「こいつは化け物の類い」と思って、体よく家を追い出してしまう。一寸法師は小ずるい才覚を発揮して、やがて鬼を退治することになる。

ヤマトタケルは手のつけられない人間離れした乱暴者で、父の景行天皇は「化け物かその類い」と考えたのか、厄介払いよろしく敵対勢力の討伐に向かわせる。九州に出かけた彼は日本童男(やまとおぐな)と名乗って熊襲建を殺し、熊襲を平定する。童男とは子ども。子どもとして恐ろしい敵である鬼を倒す。

敵の鬼を倒すのは、「化け物の類い」、つまりこちらも鬼ってことだ。

おとぎ話の形がここにある。




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おとぎ話は単なる童話ではなく、古代史の真相に行き着く「民族の記憶」である
第一章 おとぎ話と古代史の奇妙きてれつな関係の巻
第二章 浦島太郎と武内宿禰の謎の巻
第三章 『竹取物語』に隠された古代史の闇の巻
第四章 金太郎伝説と酒呑童子説話の裏側の巻
第五章 一寸法師と崇る水の神の巻
第六章 ヤマト建国とおとぎ話の不思議な関係の巻
第七章 因幡の白兎に隠された邪馬台国の巻
第八章 桃太郎と謎の吉備の巻
第九章 ヤマトタケルとヤマトの謎の巻
第十章 鶴の恩返し(鶴女房)の謎の巻
第十一章 天の羽衣伝承に残された謎の巻
第十二章 カゴメ歌の謎の巻
第十三章 伊勢神宮とトヨの秘密の巻





蘇我馬子と物部守屋が、仏教の導入をめぐって争い、果ては大きな戦となってしまった。

その大戦、守屋を館の追い込んだものの、武人守屋の敢闘の前に、馬子の軍は攻めかかっては退却を繰り返す。この戦いに、厩戸皇子、後の聖徳太子も15か16くらいの歳で参加していた。束髪於額(ヒサコハナ)と呼ばれる童子の髪型で参戦し、願掛けをして守屋を倒したという。

童子が、大人の男たちも尻込みする恐ろしい敵を倒す。鬼を倒す子ども、鬼を倒す力をもった「化け物の類い」、つまりは鬼。聖徳太子も鬼か。

片や、おじいさんも、大事なところで出てきて、常人にはない知恵を発揮する。塩土老翁(しおつつのおじ)は兄の釣り針を失って途方に暮れている山幸彦に語りかけ、彼を誘って海神の宮に連れて行く。山幸彦はそこで、海神の娘である豊玉姫と結ばれる。そして3年を海神の宮で過ごした後、地上に戻る。

・・・浦島太郎の話につながっていく。

豊玉姫もそうだけど、古代史には“トヨ”と呼ばれる女性が、これまた重要なところで登場する。豊玉姫の産んだ山幸の子は、神武天皇のお父さん。伊勢神宮の外宮に祀られる豊受大神は、もとは丹後半島に舞い降りた。丹後半島は浦島伝説の故郷だという。舞い降りた豊受大神が沐浴しているうちに、羽衣をおじいさんに隠されちゃうんだよね。

本当は誰が隠したのかというと、・・・。

春過ぎて夏来るらし白妙の衣乾したり天香具山

白妙の衣が天の羽衣で、天香具山から羽衣を盗んだのは、持統天皇ということか。持統天皇は藤原不比等の悪知恵を利用して大津皇子を殺し、天武天皇の改革を藤原不比等に売り渡した。

その天武天皇の政治は、蘇我馬子、蝦夷、入鹿と続いた蘇我氏全盛期の改革路線だったんだろう。壬申の乱でようやく政権を取り戻した改革派は、羽衣を持統に盗まれるんだな。


邪馬台国の卑弥呼の宗女の台与も、大事なところで登場する“トヨ”の一人。台与は魏にヒスイを送ったヒスイの女王。女性ではないが、トヨトミミと呼ばれた人がいる。聖徳太子である。

九州北部の宗像大社に伝わる神功皇后に関する伝承によれば、北九州から朝鮮に渡ろうとした神功皇后は、竜宮城の海神に妹を差し出して協力を求めたという。その名が豊姫であるという。

魏志倭人伝は、「卑弥呼亡き後男王が立つも混乱し、よって女王台与が立てられた」と記録している。

卑弥呼に神功皇后、台与に豊姫、・・・伝承は何を語ろうとしているのか。

その時長く滞在した場所は、「トヨの港の宮」という意味で豊浦宮(とゆらのみや)と呼ばれたという。豊浦宮と言えば、蘇我系の女性天皇である推古天皇の宮も豊浦宮だった。飛鳥は内陸なのにね。

推古を支えた宰相が、蘇我馬子。その別名が嶋大臣(しまのおおおみ)と言った。豊浦宮に嶋の大臣。『丹後國風土記』には、藤堂する浦島太郎は、浦嶋子と呼ばれていたそうだ。



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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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