南京事件『歴史問題の正解』 有馬哲夫
「中国の外交はパンダとプロパガンダしかない」
この本の著者有馬哲夫さんが、知り合いの欧米人から言われた言葉だそうだ。パンダだって本来、チベットから盗んだもんだしね。チベットと言えば、同じように“中国”からエスニッククレンジングを受けているウイグルに関して、アメリカの上院が、これを問題視する法案を可決した。
チベットでも、ウイグルでも、内モンゴルでも、だいぶ酷いことをしているみたいだからね。新華社なんか見てると嘘ばっかり並べ立ててさ、逆に酷いことになってるんだろうなって思ってしまう。
「プロパガンダと思える情報は軽蔑されるだけでなく、それがその国の信頼性を損なうなら、むしろ逆効果と分かるだろう」というのはアメリカの政治学者ジョゼフ・ナイの言葉だそうだ。


満州事件を最初に必要にしたのは、アメリカだったみたいだね。
なにしろ広島と長崎に原爆を落として、20数万人を殺したからね。それよりも前、3月10日には東京を空襲して、一晩で10万人を焼き殺した。問題は原爆の方だったんだろうな。とりあえず20数万人を確実に上回る30万人を、日本人は南京で虐殺した。だから、日本人はやられても仕方がない。
「日本人のあらゆる階層に対してその敗北の事実を明瞭にしなければならない。彼らの苦痛と敗北は、日本の不法にして無責任な侵略行為によってもたらされたものであるということを、彼らに対して認識させなければならない」
これが、1945年の11月の時点でマッカーサーに伝えられていた初期基本指令だそうだ。これにしたがってウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム(WGIP)が動き出すことになるんだな。
嘘ばっかり突いているアメリカ人宣教師じゃなく、現地に残った欧米人の日記や記録を有馬さんがイギリス公文書館で調べたところ、当時、南京の安全区の人口は25万人ほどだったという。
それらの日記や記録には、小規模な殺戮や暴行の目撃証言はあるものの、数百とか数千という単位の証言はすべて伝聞で、目撃されたものではないという。さらに、大きな規模の人口減少の証言もないという。
死者が多かったことは間違いない。戦争なんだから。朝日新聞は国民党軍の戦死者を8万前後、捕虜を1万500人としている。
問題は、ソ連をこの戦争に引き込むことに失敗した蒋介石が、戦いの前に部下の兵士や南京市民を置き去りにして逃げちゃったことだ。後を任された司令官の唐生智はじめ高級将校まで、蒋介石の後を追って逃げちゃった。蒋介石は、自分は逃げたくせに督戦隊は残して、逃亡しようとする兵士を撃たせた。
指揮官に逃げられ、日本軍に包囲され、しかも督戦隊に銃を突きつけられて逃げることも出来ない兵士たちは、軍服を脱ぎ捨てて南京市民になりすました。便衣兵ってやつだな。日本軍は安全区から青壮年を抜き出して、便衣兵を見分けて処刑・・・ってのがうまい具合に出来ればいいけど、誤って殺された民間人もいたようだ。
実は、大将のの松井石根は、ここまでずいぶん兵士たちに無理をさせていたらしい。そこへ来て国民党軍兵士の便衣兵化によって、日本軍兵士はさらに緊張を強いられたんだろう。組織的ではないし、大規模なものではないとしても、一般市民への残虐行為や婦女暴行が実際に行なわれたのは、そのあたりに大きな原因があったんだろう。松井石根は一身を以て償い、その責任を取ったことになる。
当初はアメリカが必要としたプロパガンダであったが、今それを最大に利用しているのは“中国”だ。“中国”がしかけるプロパガンダを受け入れなければならないいわれはない。“中国”は軍事行動による戦闘員の戦死と、便衣兵の処刑と、民間人の虐殺を故意に混同している。さらに、松井石根よりもはるかに罪の重い蒋介石と唐生智、さらにそれに続いた高級将校たちの責任を不問にしている。
そのプロパガンダは、現在の“中国”を支配する中華人民共和国が政治的利益を得るために流されている。その責任は死刑判決を受けて死んだ松井石根だけのものではなく、当時の日本政府、そして現在の日本政府と日本人、将来の日本政府と日本人にもあるとするのが彼らの態度だ。なにかにつけ日本に謝罪を求め、譲歩を迫るために行なわれている。日本が一歩譲れば、中華人民共和国は一歩踏み込んでくる。・・・将来にわたってね。
この本の著者有馬哲夫さんが、知り合いの欧米人から言われた言葉だそうだ。パンダだって本来、チベットから盗んだもんだしね。チベットと言えば、同じように“中国”からエスニッククレンジングを受けているウイグルに関して、アメリカの上院が、これを問題視する法案を可決した。
REUTERS 5/15 米上院、ウイグル人権法案を全会一致で可決 https://jp.reuters.com/article/usa-china-xinjiang-idJPKBN22R01N 米上院は14日、中国政府がウイグル族などイスラム教の少数民族を弾圧しているとして、トランプ政権に強硬な対応を求めるウイグル人権法案を全会一致で可決した。 |
チベットでも、ウイグルでも、内モンゴルでも、だいぶ酷いことをしているみたいだからね。新華社なんか見てると嘘ばっかり並べ立ててさ、逆に酷いことになってるんだろうなって思ってしまう。
「プロパガンダと思える情報は軽蔑されるだけでなく、それがその国の信頼性を損なうなら、むしろ逆効果と分かるだろう」というのはアメリカの政治学者ジョゼフ・ナイの言葉だそうだ。
何しろ、世界中の人々の半分以上がインターネットを使う時代だからね。発信した情報はずっとネット上に残る。仮に一時的にプロパガンダが効果を上げることがあったとしても、時間が経つうちにプロパガンダと歴史的事実の乖離に気づく人が出てきて、嘘つき国家であることがバレてしまう。
「多くの人々を短い間だますことは出来る。少ない人々を長い間だますことも出来る。だが、多くの人々を長い間だますことは出来ない」
これはエイブラハム・リンカーンの言葉だそうだ。そうそう、リンカーンが人道的見地から奴隷解放を唱えたわけじゃないことを、私ですら知ってるよ。
「多くの人々を短い間だますことは出来る。少ない人々を長い間だますことも出来る。だが、多くの人々を長い間だますことは出来ない」
これはエイブラハム・リンカーンの言葉だそうだ。そうそう、リンカーンが人道的見地から奴隷解放を唱えたわけじゃないことを、私ですら知ってるよ。
『歴史問題の正解』 有馬哲夫 新潮新書 ¥ 836 中韓露のプロパガンダや、アメリカの洗脳を排し、冷静に歴史を見つめ直す |
満州事件を最初に必要にしたのは、アメリカだったみたいだね。
なにしろ広島と長崎に原爆を落として、20数万人を殺したからね。それよりも前、3月10日には東京を空襲して、一晩で10万人を焼き殺した。問題は原爆の方だったんだろうな。とりあえず20数万人を確実に上回る30万人を、日本人は南京で虐殺した。だから、日本人はやられても仕方がない。
「日本人のあらゆる階層に対してその敗北の事実を明瞭にしなければならない。彼らの苦痛と敗北は、日本の不法にして無責任な侵略行為によってもたらされたものであるということを、彼らに対して認識させなければならない」
これが、1945年の11月の時点でマッカーサーに伝えられていた初期基本指令だそうだ。これにしたがってウォー・ギルド・インフォメーション・プログラム(WGIP)が動き出すことになるんだな。
嘘ばっかり突いているアメリカ人宣教師じゃなく、現地に残った欧米人の日記や記録を有馬さんがイギリス公文書館で調べたところ、当時、南京の安全区の人口は25万人ほどだったという。
それらの日記や記録には、小規模な殺戮や暴行の目撃証言はあるものの、数百とか数千という単位の証言はすべて伝聞で、目撃されたものではないという。さらに、大きな規模の人口減少の証言もないという。
死者が多かったことは間違いない。戦争なんだから。朝日新聞は国民党軍の戦死者を8万前後、捕虜を1万500人としている。
問題は、ソ連をこの戦争に引き込むことに失敗した蒋介石が、戦いの前に部下の兵士や南京市民を置き去りにして逃げちゃったことだ。後を任された司令官の唐生智はじめ高級将校まで、蒋介石の後を追って逃げちゃった。蒋介石は、自分は逃げたくせに督戦隊は残して、逃亡しようとする兵士を撃たせた。
指揮官に逃げられ、日本軍に包囲され、しかも督戦隊に銃を突きつけられて逃げることも出来ない兵士たちは、軍服を脱ぎ捨てて南京市民になりすました。便衣兵ってやつだな。日本軍は安全区から青壮年を抜き出して、便衣兵を見分けて処刑・・・ってのがうまい具合に出来ればいいけど、誤って殺された民間人もいたようだ。
実は、大将のの松井石根は、ここまでずいぶん兵士たちに無理をさせていたらしい。そこへ来て国民党軍兵士の便衣兵化によって、日本軍兵士はさらに緊張を強いられたんだろう。組織的ではないし、大規模なものではないとしても、一般市民への残虐行為や婦女暴行が実際に行なわれたのは、そのあたりに大きな原因があったんだろう。松井石根は一身を以て償い、その責任を取ったことになる。
当初はアメリカが必要としたプロパガンダであったが、今それを最大に利用しているのは“中国”だ。“中国”がしかけるプロパガンダを受け入れなければならないいわれはない。“中国”は軍事行動による戦闘員の戦死と、便衣兵の処刑と、民間人の虐殺を故意に混同している。さらに、松井石根よりもはるかに罪の重い蒋介石と唐生智、さらにそれに続いた高級将校たちの責任を不問にしている。
そのプロパガンダは、現在の“中国”を支配する中華人民共和国が政治的利益を得るために流されている。その責任は死刑判決を受けて死んだ松井石根だけのものではなく、当時の日本政府、そして現在の日本政府と日本人、将来の日本政府と日本人にもあるとするのが彼らの態度だ。なにかにつけ日本に謝罪を求め、譲歩を迫るために行なわれている。日本が一歩譲れば、中華人民共和国は一歩踏み込んでくる。・・・将来にわたってね。
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