めんどくせぇことばかり 『かわいそうな歴史の国の中国人』 宮脇淳子
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『かわいそうな歴史の国の中国人』 宮脇淳子

《儒教ファンタジー》
支那から儒教、そして朱子学を受け入れた韓国は、支那よりもさらに尖鋭的で、原理主義的。それは朱子学が夷敵とするところの半農半牧の満洲民族によって明王朝が倒され、満洲民族が打ち立てた清に、属国として使えることになった屈折がそうさせているのだろう。

宮脇さんはこう書いている。「韓国は歴史上、自分たちが政治的に責任のある立場に立ったことがないので、儒教の教理を実際に運用することもなく、理念・哲学として教条的にそのまま取り入れた結果、リアルな部分がぜんぜん存在しなくなりました。」・・・まさしくその通り。

だから、立ち入り禁止のロープが張られてる外からキャンキャン吠えてることで、相手に対して優位に立った気分でいられるんだな。従軍慰安婦と言っちゃあ、キャンキャン。植民地支配と言っちゃあ、キャンキャン。

宮脇さんの言うとおり、「まったく現実味のない、ファンタジーの世界の住人」なんだよね。

そう、あまりにも滑稽なんだけど、あそこまで滑稽に、自らを貶める“はずがない”と、そこに何らかの“意味”を探し出そうとする人が、世界に入るんだな。それでもって、「あそこまで韓国人がキャンキャン泣いてるんだから、きっと日本が泣かすようなことをしなかったはずがない」なんてね。ったく、中途半端な理解で勝手に勘違いして韓国人に同情寄せられたら、その分、日本は悪者になるわけでね。ああ、迷惑、迷惑。・・・でも、日本人にもそういう人がいるんだよね。・・・そろそろ、ちゃんと気付いてよね。

「目くそ、鼻くそ」の部類だけど、日本人にとってはそんな韓国人よりも、支那人の方がいく分なりとも対応しやすい。支那人もおんなじように「南京だ、上海だ」ってありもしないことをでっちあげてキャンキャン言うけど、言った本人がそんなことどっちだって構っちゃいないからね。そんな教育を受けちゃった若い連中は知らないけどさ。ただ、言った方が自分にとって得だから言う。本当にそう思ってるかどうかって言うのは、まったく別の問題。

朱子学的上下関係から言って、日本人はこうであるはずだ。そういう物差しですべてが推し量られるから、キャンキャンでっちあげた事実は、彼らの頭の中で、しっかりと“事実”として認定されちゃうんだよね。・・・たまんねえな。




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歴史を読み解けば、中国人がわかる! アジア史の泰斗による中国人解説!
第1章 あきれるほどないないづくしでかわいそうな中国
第2章 日本人はなぜ中国人を見誤るのか
第3章 ではどうやって中国人と付き合ったらいいのか
第4章 中国という国をどう見たらいいのか
第5章 「偉大なる中華文明」は決して復興しない
第6章 中国は権力闘争から崩壊していく



《中国人意識》
共通語はない。地方地方で全然違う言葉を使っている。支那の人々に話し言葉を超えた国家の紐帯やまとまりができたのは最近のことで、一九一九年の五四運動がはじまり。その四年前の二十一か条の要求に対する反対という形で支那の人々が一つにまとまった。そのあと、満州事変、支那事変と、「侵略する悪い日本を追い出せ」という反日意識が、《中国人》を創りだしていった。

しかし、長い伝統の中で言えば、漢字を知らない人たちはまず郷里で生き、郷里を離れる時も同じ郷里の人たちの中だけで暮らしてきた。違う土地の人たちとは、利害関係が対立すれば敵対するし、共通すれば手を組んだ。


《少数民族》
支那には五五の少数民族が入るとされる。しかし、問題となるのはチベットとウイグルと内モンゴル。この三民族は独自の歴史を持ち、漢字など使ったこともない。ちょっと前まで漢族とはまったく別の政治組織だった大民族を、新たに恣意的に認定した一万人以下のエスニックグループと一緒にして、彼らの問題を五五分の一に矮小化する共産党政府の企み。

支那の少数民族は全体の八%にすぎないのに、六四%の領域に住んでいる。そこには木材があり、水があり、レアアースなどの地下資源、石油や石炭もある。パンダもいる。残りの三七%にはそれがない。

支那の経済は鄧小平の改革開放によって発展したと言われるが、それだけじゃない。背景にあるのは、チベット、ウイグル、内モンゴルからの資源の収奪である。

とてもおもしろい本だった。もちろん、ブログで紹介したんだけど、覚書にして、機会があれば紹介しようと思ってたものが、そのまま残ってた。

残念ながら、この本は“時価”になっちゃったけど、古本ならKindleより安く読める。



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ジャンル : 本・雑誌

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ありがとうございました

とてもおもしろかったです。
特に、国の言語が統一されていず、
古典を精読した一部の階級しかコミュニケーションが
円滑でないため、国の歴史も文化も民族性もバラバラで
遅れたままでいまの中国がある、という観点が
この筆者の知見のなせるわざと思いました。

ご案内ありがとうございました。

つかりこ さま

「由らしむべし、知らしむべからず」の国ですからね。

庶民が知恵をつけると、まずいことになるみたいですね。歴代王朝も、いつもそうだけど、中国共産党は特にその傾向が顕著ですね。

ありがとうございました



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火山の噴火、土石流に土砂崩れといった災害は、人々の目を山の高見に向けさせた。
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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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