めんどくせぇことばかり 『「日帰り登山」を楽しむ本』 今泉忠明
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『「日帰り登山」を楽しむ本』 今泉忠明

ああ、山、行きてー!

ずいぶん、山に登ってないような気がするな。連休前から、奥武蔵から秩父の山を抱える自治体のほとんどが、「しばらく来ないでね」って言うもんだから、仕方がないよね。埼玉県北部なんかほとんど群馬なんだから、群馬で受け入れてくれないかな。

ずいぶん前の本、2009年の本だ。だけど、いい本だよ。なにしろ、今泉忠明先生の本だからね。

今泉先生は、動物学者だよね。この本の“はじめに”にも、そんな自己紹介が書かれていて、それを読んで思いだした。もともと私は、それが誰が書いた本かってことに、本当に無頓着なので、この本を手にして先生の名前を見ても気づかなかった。


いずれも、今泉先生が書いたか、監修で関わっている本。

先生は、動物を追い回して、山を歩き回ったんだな。生態や行動を調査したり、観察したりすることが先生の本業だからね。そんな仕事で訪れたのは、北は利尻山や大雪山に日高山地から、早池峰山、富士山、南は西表島の御座岳などを調査して回ったんだそうだ。

だけど、動物を追いかけてのことだから、道が無いよね。あっても、けもの道。夜行性の動物を見るためには、当然、夜の森。道の無い夜の森を歩くのか。

イリオモテヤマネコの調査をした若い頃は、5万図しかなかったんだそうだ。5万図の3km四方に100m間隔で直線を引き、ヤマネコの痕跡を探しつつ、森の中を直進するんだそうだ。森を直進するってのは、難しいし、恐ろしい。地図を見たって、何が待ってるか、実際のところは行ってみないと分からないからね。

こういう体験が背景にあるから、今泉さんの本はおもしろいんだな。



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中高年からでも気軽に始められる低山を中心に、山歩きの醍醐味をレクチャー
プロローグ 日帰り登山のすすめ
第1章 日帰り登山の魅力
第2章 日帰り登山のプランニング
第3章 山歩きのテクニック
第4章 知っておきたい山の天気
第5章 低山の四季と自然
第6章 雪山物語、アニマル・トラッキング
第7章 日帰り登山の安全対策
第8章 日帰り登山の楽しい記録


日帰り登山と言ったって、どこから登山を開始するのかによって、ずいぶんと違う登山になる。

富士宮ルートなら、5合目は2400m。3776mの山頂までの標高差は1376m。空気が薄くなるけど、まあ、このくらいなら、ごく当たり前に、いつもの日帰り登山で歩いている。標高だけ考えても、2500mを越える場所に行くなら、やっぱり泊を伴う登山を考えた方がいいでしょうけどね。

いずれにせよ、一口に日帰り登山と言っても、ケースに応じて、いろいろな装備とか、体力とか、経験とか、知識が必要になる。

もし、これから日帰り登山を始めようかという中高年の方がこの本を手にしているとしたら、怖がらずに、人がたくさん歩いている高尾山でも、御岳山でも、歩いてくるといい。不安に感じたら、すぐ下りちゃえばいいんだから。

第1章の《日帰り登山の魅力》、第2章の《日帰り登山のプランニング》、第3章の《山歩きのテクニック》あたりは、山の中を歩いてくることで、段違いに実践的に読むことが出来る。

私は、第4章の《知っておきたい山の天気》に一番惹かれた。いや、それを読むために、この本を買ったと言ってもいい。観天望気を磨きたい。夕焼けは晴れ、朝焼けは雨とかね。レンズ雲が出たら山を下りろとかね。

ニュース番組を見ていると、気象予報士という身分の方々が、今日の天気を、明日の天気を教えてくれる。あれに疑問を持っている。以前と違い、詳細な天気図を元に、それ故に、このあとの天気は、このように変化すると解説するのが天気予報ではないのか。

スーパーコンピューターがはじき出した答えを読み上げるだけなら、気象予報士はいらない。先日、予報にはなかった雨に、「私も濡れてしまいました」と言ってた恥知らずな気象予報士がいた。

高校の、それも高校1年の時は、ほぼ毎日天気図を書かされた。最初は宿題として家に持ち帰って、仕上げて翌日先輩に提出。もちろん山に行ったときも。3年になると、その天気図で翌日の天気を予報し、行動を決めた。痛い目に遭ったこともいくらでもある。だから、天気予報の精度が上がったことはとてもうれしい。だけど、スパコンまかせって言うのは、いかがなものかと思うな。

そこに、天気図を見て自分の判断を加えて、さらには観天望気。必死の思いで翌日の天気を推しはかった先人の知恵は、きっと元代の天気予報の強みにもなる。

若い頃は、翌山をほっつき歩いていた頃は、晴れた日に雨の匂いを感じることがあった。・・・そして最後は、勘だよね。




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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































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