めんどくせぇことばかり 貴賤論『呆韓論』 室谷克美
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貴賤論『呆韓論』 室谷克美

李王朝時代までは、「両班(ヤンバン)・中人(チュンイン)・常民(サンミン)・奴婢(ノビ)・白丁(ペクチョン)」からなる、世襲的身分制度があったそうだ。

両班は、身の回りのことを含め一切の労働をせず、机に向かって儒教の経典を読むのが仕事。

中人とは、宮廷に使える天文学者など特殊限定的な身分とあるから、実務をこなしたのがこの階級だな。

常民は、ほとんど全員が農民や漁民。日本が進出するまでの半島は、自給自足経済だったって言うから、職人や商人を専業とする者は例外的な存在だったらしい。

奴婢は、そのほとんどが両班の家に所属する農奴。力仕事、汚れる仕事の担い手。仏僧や妓生も身分としては奴婢。妓生には官衙に所属する官奴が多かったそうだ。

白丁は、被差別民で、高麗時代には国の仕事に就いていない庶民を指した言葉だったそうだ。そう言われれば、李朝を建てた李成桂は女真族の出身だって、岡田英弘さんと宮脇淳子山のご夫婦が言ってたな。そういうことを総合すると、李氏朝鮮って言うのは、女真族による征服王朝ってことになるか。女真族はもともとモンゴル民族に近いし、高麗の朝鮮人も、元王朝時代のモンゴル人との混血が進んでいたろうから、同じようなもんだったかも知れないけど。

でも、労働に携わらない両班と常民・奴婢・白丁の関係は、支配民族と被支配民族の関係に近いような気がする。

学識がある偉い人は机に向かい、学識のない卑しい民は汗と泥にまみれる仕事をするのが当たり前。「職業に貴賎なし」と教わったが、李王朝時代の半島ではそうではなかった。そしてその価値観は、現在の韓国社会にも踏襲されているという。

李王朝時代は、両班の息子だけが科挙を受験でき、合格して多額の賄賂をつぎ込み、運が良ければ官職を得ることが出来た。しかし、日本がそれを変えてしまった。

日本を占領したアメリカが、国の基盤である憲法を恣意的に変えてしまったことに、ハーグ協定違反であると怒る日本人がいる。だけど、併合していたとはいえ、日本は朝鮮を、アメリカが日本を変えて以上に変えてしまった。

李王朝時代の、国のかたちであった身分制度を、廃止してしまったと言うんだから、これは酷い。



『呆韓論』    室谷克美


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これでもまだあの国につき合いますか?問題の根源と責任はかの国の病にある
序章 妄想と非常識に巻き込まれた日本
第1章 「自由と民主主義」の価値を同じくしない国
第2章 恥を知らない国際非常識国家
第3章 反日ならすぐにバレる嘘でも吐く
第4章 世界から軽蔑される哀れな反日病
第5章 歪みだらけのオンリー・イン・コリア
第6章 呆れかえるウリジナルの暴走
第7章 本当に恐ろしい人間差別大国
第8章 「売春輸出大国」の鉄面皮
第9章 わかりあえない不衛生・不法・不道徳
第10章 反撃の種「対馬」の仕込み方
終章 官邸、皇居の耳目役への警鐘


そのおかげで、今や韓国では、身分に関わりなく誰でもが、勉強して試験に合格すれば、大学に入学するチャンスがある。その先も精進によっては誰にでも、公務員でも一流企業の社員になるチャンスがある。

上級国家公務員試験に受かること、財閥のホワイトカラー採用試験に受かること、それが“今日の両班”にのし上がるための登竜門だそうだ。

日本が、李王朝独自の世襲的身分制度を廃止したとき、日本は、韓国が「職業に貴賎あり」の国であることを意識したであろうか。


そのしばらく前、日本は明治維新によって江戸時代の世襲的身分制度を自ら放棄した。身分制度の国にありながら、日本は「職業に貴賎なし」の国だったし、奴隷制度もなかった。決して小さな問題じゃなかったはずだけど、俺とお前の間に貴賤なしという理屈に納得できる下地があった。

日本人は、どうも、自分にとって良いことは、相手にとっても良いと考えてしまう。自分がうれしいことは、相手もうれしい。だから、韓国が「職業に貴賎あり」の国であることなんて、全然、意識していなかっただろう。意識していれば、そんなむごい仕打ちは出来なかったかも知れない。

そりゃ、日本との併合時代はまだ良かったかも知れない。だけど、戦後、韓国が自分の国を持って、学歴崇拝と職業に対する強烈な貴賤意識が韓国社会に放たれてしまった。

1970年代は、韓国の大卒は、社会構成員の1割、まさにエリートだったそうだ。ところが、基本条約が結ばれて、日本から得た保証金を元に“漢江の奇跡”が進行するにともない、大学進学率は急騰した。2008年には83.1%だそうだ。

ところが、不幸なことに、高度な産業化の枠組みが、まったく追いつけずにいるんだそうだ。だから、大学卒業者で、すぐに職に就けるのは半分。職に就いた者の半分は非正規職。正社員として初任給を手にできるのは、ほんの一握りだそうだ。

両班なら土地と奴婢を抱えていたが、就職浪人には何も無い。何も無いが、大卒という無駄なプライドだけある。実は仕事はあるんだという。中小企業の生産現場は、常時人手不足だという。だけど、汗や油にまみれる仕事は卑しい仕事なので、給料が安い。そういう仕事についても、不平たらたらで、仕事を覚える前にやめてしまう。雇われる側も雇う側もそんな状態だから、会社が伸びない。

それでも、高卒以下よりもはるかに条件はいい。高卒以下は収入の面でも、社会的待遇の面でも、彼ら自身の意識としても、人間扱いされない現代における奴婢のような存在だそうだ。

額に汗する仕事を蔑視し、そうした仕事をする人を軽蔑し、そうした仕事をしている人も自分の仕事に誇りを持てない。これはかわいそう。

日本がそうして成功したからと言って、韓国が同じ方法で成功するとは限らない。




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ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































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