めんどくせぇことばかり 『日本語が不思議すぎる』 アン・クレシーニ 宮本隆治
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『日本語が不思議すぎる』 アン・クレシーニ 宮本隆治

どんなことが書かれているか分かってもらうために、ほんのちょっと、内容を紹介しておく。まあ、このくらいなら勘弁してもらえるだろう。

あってるのはどっち?

【1】
A 彼には大きな可能性がある
B 台風が来る可能性がある

【2】
A 梅雨の時期は洗濯物が乾きづらい
B 借金を頼みにくい

【3】
A 彼は仕事をおざなりにしている
B 客への対応がなおざりだ

答えと解説は、一番下にあります。


『日本語が不思議すぎる』    アン・クレシーニ 宮本隆治


サンマーク出版  ¥ 1,430

日本語に恋した外国人ヤンキー言語学者が、日本語のプロに弟子入りした
第1章 微妙な違いで一変する「おもしろすぎる日本語」
第2章 豊かな想像力から生まれた「多彩すぎる日本語」
第3章 相手を重んじて生まれる「優しすぎる日本語」
第4章 情緒と四季の豊かさが息づく「美しすぎる日本語」


アン・クレシーニさんは言語学者のヤンキー娘。

日本に住んで、もう20年になるそうだ。北九州市立大学で応用言語学を研究しつつ、大学生に英語を教えているという。「日本語に恋に落ちた」と言ってるが、まあ、肌が合ったと言うことだろう。

日本語は母の言葉だから、私たちはその完全な愛に包まれて、なんの疑問も抱かずにいる。しかし、よそから来た人にとって見ると、日本語というのはだいぶ始末に困る言葉らしい。

「え、なんで、なんで?こんな簡単な言葉はないのに」って、そう思うんだけど、いざ、言われてみれば、答えられないことばかり。いや、それだけじゃない。私も間違って使ってた言葉がいっぱい。還暦を迎えたというのに恥ずかしい。

こうなったら名誉を返上して、汚名を挽回だ。・・・ダメだ、こりゃ

アン・クレシーニサンの疑問に答えてくれるのは、元NHKのアナウンサーの宮本隆治さん。そうそう、あの《NHKのど自慢》の視界のおじさん。日本語の番人であり“泉”。

これは本の中の話しってだけじゃなく、実際、生活の中で、アン・クレシーニさんは日本語の疑問を宮本さんにぶつけ、宮本さんはそれに答えてきたんだそうだ。それをまとめただけで、こんな面白い一冊になったと言うこと。

印象に残ったのは、「言葉は変わっていくものだ」ということ。誤用であっても、それで意味が通じ、一般化してくれば誤用ではなくなる。私はそれに目くじらを立てる質の人間だけど、それを分かった上で、「受け入れるのもいいかな」って思えてきた。若者言葉には抵抗を感じるが、「それを生み出していく想像力はすばらしい」ってアンさんに言われちゃあ仕方ない。

だいたい、ら抜き言葉に目くじら立てておきながら、自分は平然とい抜き言葉を使ってた。・・・おっとっと、使っていた。しかも、ブログでは、い抜き言葉で書いてる。・・・おっとっと、書いている。

歴史家の渡辺京二さんは、「日本語こそわが祖国」と言っていた。日本語は、日本人そのものなんだろう。言葉は変わっていくもので、その変化が日本人らしいものであるならそれでいいってことだな。

ただ同時に、宮本さんみたいに、変わりゆく日本語に柔軟に対応しながら、本則もしっかり抑えておける人になりたいもんだな。




【1】
A 彼には大きな可能性がある
B 台風が来る可能性がある

答えはA。「可能」は「できる」という意味。「できる」には完成させる、その能力があるという前向きな意味がある。だから、台風情報に「可能性がある」はおかしい。「台風が来る可能性がある」というと、それを望む意味になる。それを言うなら、「台風が来る危険性がある」と言うべき。

【2】
A 梅雨の時期は洗濯物が乾きづらい
B 借金を頼みにくい

答えは、両方とも間違い。「づらい」は漢字で「辛い」。体力や精神に負担を感じる時に使う。「にくい」は漢字で「難い」。その動作に抵抗を感じたり、達成に時間がかかる様子を表す。Aなら「梅雨の時期は洗濯物が乾きにくい」。Bなら「借金を頼みづらい」。

【3】
A 彼は仕事をおざなりにしている
B 客への対応がなおざりだ

答えは、両方とも正解。ただ、ちょっと意味が違う。ともに「いい加減な対応である」という意味だけど、「おざなり」はやってはいるけどいい加減。「なおざり」は、そもそもやってないという意味。
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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本
























































































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