めんどくせぇことばかり 全人代『中国は民主化する』 長谷川慶太郎
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全人代『中国は民主化する』 長谷川慶太郎

この間の全人代、李克強は、2020年度の経済成長率の数値目標を示さなかった。

その意味を、今一つつかみきれずに、「武漢ウイルスのせいか」なんて思ってたんだけど、さすが、長谷川慶太郎さんの意見を聞いて、その意味が分かった。

2019年の経済成長は6~6.5%を目標として掲げ、結果としては6.1%となった。2017年と2018年は、6.5%程度の設定されて、いずれも目標を達成させている。以前のような8%、7%という目標は設定することができなくなったが、それでも大きな落ち込みを防ぎ、「小康(ややゆとりのある)社会」の全面的完成に向けて、決定的な基礎を打ち固めた」と、李克強は言っていた。

2020年の全人代は、時期が5月後半にずれたことで、すでに第1四半期の結果が出た。なんと、マイナス6.8%であったという。しかしこれは、習近平政権にとっては、降って湧いた幸運となるかも知れない。

元来、共産党政権の発表する数字はそれこそ“大本営発表”で、言いたい放題で、根拠に欠ける。長谷川さんに言わせれば、ここのところの6%台をキープしていると言う発表も嘘だろうと。良くて2~3%、悪ければマイナス成長だと、長谷川さんは言っている。

つまり、経済成長率が低迷する理由を、武漢発感染症の責任に転嫁できるかも知れないと言うことだ。ただし、これにも大きな問題がある。“中国”の、初動体制の不手際のせいで、武漢発感染症を世界的パンデミックにつなげてしまったのであるから、経済の低迷を感染症の責任にしようとしたとき、体感染症の不手際を追求されて、薮をつついて蛇を出すようなことになるかも知れない。

良くて2~3%、悪くてマイナス成長であった経済成長率が、第1四半期マイナス6.8%となっては、中国共産党はプラス1%の経済成長という目標を設定することも困難だろう。

いくら“中国”の数字がインチキであって、どうにでも捜査できるとしても、そこまで落ちれば、国民の感じる実体経済とのあまりの格差に不満が高まるのは間違いない。当然、その矛先は中国共産党に向けられる。

数値目標を示さなかったことには、そんな背景がある。



『中国は民主化する』    長谷川慶太郎


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遺された秘蔵テープに刻まれた音声を書籍化!長谷川慶太郎「最期の予言」
第1章 なぜ習近平は権力を集中させるのか
第2章 共産主義は人類を幸せにしない
第3章 中国は民主化する
第4章 中国は北朝鮮を捨てる
第5章 私の予言が当たるわけ


深圳の工場にもシャッター街が出現しているという。

2019年の旧正月を境に、沿岸部を中心に、工場での小競り合いが頻発し、中には暴動に発展したケースもあるそうだ。“中国”の企業は、いきなり工場を閉鎖し、働く人を締めだして首にすることがしばしばあって、それが原因の一つになってるんだろう。

こういうこと、日本のニュースで紹介してくれりゃいいのにね。

鉄鋼、セメントといった産業資材を作りすぎて、メイドインチャイナの粗悪品を世界中にダンピングして、みんな迷惑している。政府が賢明に推進する《一帯一路》も、結局のところ、国内で作りすぎた産業資材を海外に輸出し、在庫を減らす手段でしかない。

さらに、国内で仕事にあぶれた中国人労働者を、産業資材とセットでつけて送り出したんじゃ、そのインフラプロジェクトで自国労働者の雇用を増やそうと思っていた相手国にしてみれば、“中国”へのいらだちは大きいだろう。

そう言えば先日、ザンビアで中国企業の中国人幹部3人が、地元出身の従業員に惨殺されるという事件があった。その町には理髪店や飲食店をはじめとする中国の事業所が乱立し、傍若無人に振る舞う中国人に、地元の人々は眉をひそめるだけでは済まない状況にあった。

さらには、中国人を優先で雇用するやり方に、ザンビア人の労働者が、「この国でわが物顔で振る舞いたがる」中国人の雇用主にないがしろにされているように感じている」と言う声は、多くの人の共通するところのようだ。

こういう不満の鬱積に、中国政府は、現地労働者を前向きに採用する方針に転換したようだ。ただ、そうなると、《一帯一路》は余った労働者の受け皿にもならないことになってしまう。

どのくらいの失業者がいるのか。

これも、長谷川さんの提示する数字は、中国政府の提示する数字とは違う。2018年7月、新規大卒者699万に対して、就職できたのは300万人。400万人が無職のまま社会に出た。

中国政府は2019年の新規大卒者1100万人、失業率は5.5%と発表している。5.5%というと55万人。前の年が400万人で、翌年が55万人で済むはずがない。

正確な数字ではないが」と断りを入れた上、長谷川さんが言う“中国”の失業率は、全労働者の40%程だろうという。すごい数字だな。旧満州、東北三省だけでだいたい1億人が失業中って、ほぼ日本の人口に近い。

しかも、外資の引き上げが始まっている。外資だけで8000万人雇ってきたって言うから、これまた大変。

日本の報道って、どうしてそういう大切なことを伝えないんだろう。




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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






















































































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