めんどくせぇことばかり 『中国は民主化する』 長谷川慶太郎
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『中国は民主化する』 長谷川慶太郎

本当に、・・・本当に、本当に、本当に恥ずかしいんですが、長谷川慶太郎さんが亡くなったことを、知らずにおりました。

2019年9月3日だそうだ。・・・『2020長谷川慶太郎の大局を読む』が出されたのが10月11日。それを読んだのが今年の1月。その時にはもう、長谷川さんはこの世にいなかった。・・・恥ずかしいったらありゃしない。間抜け過ぎて呆れてしまう。

昨年9月に亡くなった長谷川さんが、テープに吹き込んでおいた音声を本にしたものだそうだ。

そういうことなら、本当にこれが最後の遺言と言うことだな。最後の遺言は、・・・なんと、「中国は民主化する」ときたもんだ。

今、これを言う人は、そう多くはいないだろうな。

南シナ海で傍若無人な振る舞いに及んで、尖閣には毎日のように押しかける。台湾に食指を伸ばし、香港を押しつぶそうとしている。武漢ウイルスまき散らかして責任を取るどころか、世界をウイルスから救えるのは“中国”だって言うような宣伝だけは忘れない。

習近平の独裁、中国共産党の独裁は酷くなるばかりで、その“中国”が民主化するって言われても、・・・ねえ。だいたい、香港の民主化を押しつぶそうとしている張本人が、みずから「民主化」するかねぇ。

「いくら長谷川さんの“遺言”とはいえ、それは・・・」なんて思いながら読んだんだけど、民主化するね、“中国”は。

長谷川さんは、これまでの見解を取り下げて、新たに「中国は民主化する」っていってるわけじゃない。これまでの見解の延長線上において、「中国は民主化する」と、そう言っている。

習近平がめざす小康社会と貧困撲滅の大きな障害になっているのが、汚職や腐敗が横行する社会。その汚職や腐敗は中国共産党の体質そのものだから、この改革を進めれば、当然のように長老たちから猛反発を受ける。だから、習近平にしてみれば、そいつらを徹底的に押さえ込むことが必要になる。そのための反腐敗運動と言うことだな。

その反腐敗運動の矛先は人民解放軍にも向けられ、軍制改革と共に、習近平はなんとか軍を掌握しようとしている。南シナ海の岩礁を埋め立てて軍事拠点化したのは、中国海軍の中でも南海艦隊だそうだ。日本との国境沿いに油田基地を作り、尖閣海域で警備行動をしているのは東海艦隊だそうだ。尖閣上空に防空識別圏を設定したのは中国空軍で、いずれも中国共産党の命令の下に動いているものではないと長谷川さんは言う。

だからこそ、習近平は軍を掌握しなければならない。




『中国は民主化する』    長谷川慶太郎


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遺された秘蔵テープに刻まれた音声を書籍化!長谷川慶太郎「最期の予言」
第1章 なぜ習近平は権力を集中させるのか
第2章 共産主義は人類を幸せにしない
第3章 中国は民主化する
第4章 中国は北朝鮮を捨てる
第5章 私の予言が当たるわけ



2014年3月、習近平は腐敗撲滅の一環として人民解放軍制服組トップの中央軍事委員会副主席の徐才厚を逮捕した。6月には同氏の党籍を剥奪した。

2016年4月、やはり制服組トップの郭伯雄中央軍事委員会副主席が逮捕された。郭伯雄は親族合計で約3200億円の賄賂を受け取ったと言われる。ただ、この件に関してはあまりにも多くの軍幹部が関与していたはずなのに、当局はそれを追求しきれなかったらしい。

2018年8月、楊暉東部先区司令官が軍の規律委員会の取り調べを受け、追放した。楊暉は江沢民派の有力メンバーとしてのし上がり、異例の出世を遂げた人物だった。

2018年8月、習近平は党中央軍事委員会で、人民解放軍に共産党への絶対忠誠を要求した。国民ではなく共産党を守る軍隊である人民解放軍にそれを求めるのは、この段階ではまだ、習近平が軍を掌握できていないことの証明でもある。

「世界の工場」として発展してきた“中国”が、「新常態」への構造改革を押し進める中で、「国有企業の倒産」「失業者の増加」「共産党利権の崩壊」は避けられない。当然、強い抵抗にあう。その時、習近平は、その抵抗を抑え込むだけの権力を持たなければならない。

すでに“中国”の経済は大きく落ち込んでいる。これを立て直すためには、日本の豊富な資金と技術が必要である。本来なら今年の4月、習近平の訪日が予定されていた。これは日本にとって必要と言うよりも、習近平にとって必要な訪日のはずだった。各地の警察と300万の武装警察が押さえ込んでいるが、暴動はあちこちで頻発しているそうだ。

もしこのあと、習近平が訪日することがあったら、・・・。安倍首相ははっきりと、こう要求すべきだと、長谷川さんは言う。

尖閣諸島に中国船を入れるな。反日教育をやめろ。ウイグルやチベットの人権無視の政策をやめろ。そうそう、香港の民主化を押しつぶすな。これも加えて欲しい。

「14億の人民を統治するには独裁政権にしかなしえない。中国は民主化しない」

しかし、長谷川さんは「中国は民主化する」と同時に、もう一つの予測を立てている。それならたしかに、・・・中国共産党の一党独裁は、確実に終わる。

伊藤博文が、下関条約で李鴻章に会ったとき、「こんなことになるから、改革をした方がいいって言ったじゃないか」って言ったら李鴻章はこう答えたという。「中国のような体の大きな国は、そう簡単には変れない」

さて、どんなもんだろう。

“中国”は激しく混乱する。その時、日本はどうすべきか。長谷川さんの言うことに、私も賛成だ。長谷川さんの本には、本当にお世話になりました。ありがとうございました。



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ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































































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