めんどくせぇことばかり 『偽善エコロジー』 武田邦彦
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『偽善エコロジー』 武田邦彦

4月にこの『偽善エコロジー』って言う本に書かれていたレジ袋に関わることを記事にした。その時、7月からスーパーのレジ袋が有料化されることを取り上げた。

ここで再び取り上げる。なぜ取り上げるかといえば、先日、ヤマヤに4Lの焼酎を買いに行ったとき、レジ袋の代金を取られてしまったからだ。悔しかったんだ。

昨年5月に決定された《プラスチック資源循環戦略》では、資源・廃棄物制約、海洋ゴミ対策、温暖化対策等、幅広い課題に対応しながら、プラスチック資源循環を総合的に推進するための重点戦略の1つとして、リデュース等の徹底を位置づけた。その鶏句mの一環として、「レジ袋有料化義務化」を行い、消費者のライフスタイル変革を促すこととしている。

“資源・廃棄物制約、海洋ゴミ対策、温暖化対策等、幅広い課題”に対応するために、「レジ袋有料化義務化」を行なうと言うことなんだ。「レジ袋有料化義務化」することが、なぜ、“資源・廃棄物制約、海洋ゴミ対策、温暖化対策等、幅広い課題”に対応することになるか。

これが面白い。「レジ袋有料化義務化」で過剰な使用を抑制することで、消費者のライフスタイルの変革を促すというんだ。ライフスタイルの変革により、プラスチック全体の使用を減らそうということだ。レジ袋を有料にすることで、すぐに、“資源・廃棄物制約、海洋ゴミ対策、温暖化対策等、幅広い課題”に対応したことになるわけじゃないんだ。

そこにはまるで、風が吹けば桶屋が儲かるような、壮大な物語があるわけだ。

経済産業省は、今回の「レジ袋有料化義務化」についてどう言っているか。経済産業省が公開している説明会用資料っていうのを見ると、たしかに、“海洋プラスチックなどの環境問題を解決する一環”としてこれをやるんだと書いてあると、前回紹介した。

環境省はどうか。環境省はこれを、《レジ袋チャレンジ》と呼び、「レジ袋有料化をきっかけに、プラスチックごみ問題について考えていただき、日々の買い物でマイバッグを持参して、“レジ袋はいりません”、“レジ袋は結構です”と辞退することが当たり前になる、そういった一人一人のライフスタイルの変革を目指す環境省のキャンペーンです」と言っている。

レジ袋を追放する目的の第一は、かつては地球温暖化対策だった。でも今、それは古いんだ。もはや地球温暖化では、人の心は動かない。いま、人の心を動かすのは、海洋プラスチックゴミ、マイクロプラスチックの問題だ。



『偽善エコロジー』    武田邦彦


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いわゆる「地球に優しい生活」は、じつは消費者にとって無駄でしかない
第1章 エコな暮らしは本当にエコか?
第2章 こんな環境は危険?安全?
第3章 このリサイクルは地球に優しい?
第4章 本当に「環境にいい生活」とは何か


レジ袋の原料は、ポリエチレンの親戚だそうだ。もともとは、使い用のない余り物で、だからこそ安かった。それが技術革新で、レジ袋として使えるようになった。最初は他に使いようがなかったので、ただ同然に安かったそうだ。

スーパーでただでレジ袋を提供することで、レジ袋はゴミ袋としても仕え、しかもゴミの燃焼を助ける。この一連の流れは、非常に効率的だった。

ただ、ポリエチレンに関わる技術が上がり自動車のバンパーなども作れるようになると、レジ袋の値段も上がってくる、値段が上がると無料で提供することが、スーパーにとっても負担になる。

さらに無料提供をやめれば、消費者は有料でレジ袋を使うか、他に買い物袋を購入することになる。加えて、有料レジ袋を使わない人は、他にゴミ袋を購入することになる。

すべての消費者がレジ袋を使わないようになれば、レジ袋の無料提供がなくなることの利益、買い物袋を購入することの利益、ゴミ袋を購入することの利益が発生する。その分、2倍以上の石油が消費されることになる。

たしかにこれでは、地球温暖化防止のためにはレジ袋を使い、レジ袋でゴミ出しできない自治体はすぐに改善した方がいいということになる。

そこで海洋プラスチックゴミが、レジ袋追放の救世主となったわけだ。だけど、プラスチックというのは石油製品。石油から出来ている。元は生き物の死体だ。炭素だな。炭素は自然界で分解される。

二酸化炭素を植物が取り入れて、それを生き物が食べて取り入れ、生き物が死んだら菌類に分解されて、二酸化炭素や水に変わる。死んだ生き物ならすぐ分解されるけど、プラスチックになると分解には時間がかかる。分解にかかる時間と自然界にゴミとして捨てられる量を調整すれば済む問題だ。

環境省の公開している
《プラスチックを取り巻く国内外の状況》によれば、海洋に流出されるプラスチックの量を国際比較すれば、“中国”が1位で132~353万t/年、20位のアメリカが4~11万t/年、日本は30位で2~6万t/年となる。まずは“中国”にそんじょそこらにゴミを捨てるのをやめろと言わなきゃいけない。

“中国”との大きな差を考えれば、レジ袋有料化なんていうけちくさい話じゃないはずだ。

それにしたって、日本人もゴミを捨てていることはたしかだ。散歩してても、山を歩いていても、ゴミだらけだ。レジ袋有料化なんていう、おそらくどこかでお金の絡んだ話を持ち出して、実はそれに関する石油の消費量を増やして、地球温暖化のためにこまめにスイッチを切っている子どもたちを裏切るような真似をやめろ。

要は、ゴミを捨てるなといえばいい話だ。《レジ袋チャレンジ》なんてきれい事を並べて嘘ばっか言ってると、そのうち誰からも信じてもらえなくなるぞ。

さて、今度、焼酎を買いに行くときは、風呂敷を持って出かけるぞ。
マミーマートに買い物に行ってきたんだけど、マミーマートは、バイオマス25%配合のものに変更して、レジ袋の無料提供を続けていた。レジには、「できるだけ買い物袋を自賛して欲しい」として、“温暖化対策として”と標示があった。決して海洋プラスチックゴミだけを前面に出しているのではないようだ。

私はリュックを背負っていたが、申し出て、無料で提供してもらえるレジ袋を利用した。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本












































































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