めんどくせぇことばかり 『脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい』 加藤俊徳
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『脳を強化したければ、ラジオを聴きなさい』 加藤俊徳

居間にちょっとした出窓があって、いろいろとガラクタがおいてあった。

そこを簡単に整頓して、ラジオを置いた。昨年の春のことだ。あとは、CDや山で使う小物、孫が来たときに出してやるお絵かきノートみたいなものが置いてある。そこにベージュのカーテンをつけて、ものが見えないようにしてある。そこにリモコンを向けてスイッチを押すと、ラジオから音楽が流れる。

チャンネルはNHKFMにセットしてある。クラシック音楽の番組が多く、よく聴いている。自分が録音してある曲を、その時の気分に合わせて聴くのも良いけど、人の選曲に身を任せるのもいいもんだ。聴いたことのない曲にも、いくらでも良い曲があるんだな。そういう曲に出会うと、もうけたような気分になる。

ニュースはラジオで聴くようにしている。ラジオで聞くニュースは、テレビに比べれば、報道と言うにふさわしい。テレビの伝えるニュースって言うのは、あまりにも加工されている。番組によっては、「このように受け取れ」と支持されているかのようだ。

はっきりそこまで言わないとしても、その口調、その言い回しは、言外にそう促している。時にはおどろおどろしい映像と一緒に、低く、くぐもった男の声で解説が流れる。あー、嫌だ、嫌だ。ラジオだって伝えるニュースを取捨する段階で恣意的ではあるわけだけど、テレビに比べれば遙かにまし。

天気予報だけはテレビが上かな。ラジオの天気予報は、かなり広い領域に渡って、かつ、地域を細分化して伝えるから、自分の地域の天気がなかなか出てこないし、通り過ぎたらその先も長い。

仕事を辞めたので、家にいる時間が圧倒的に長くなった。音がなければ寂しいけど、テレビをつけっぱなしにしていると、なんだかものを考えなくなりそうで、ラジオを聴ける環境にした。音がなければ寂しいと思って始めたことだけど、ラジオをつけていると、時にはそれが気に触ることもある。ラジオを消すと、近隣の生活音が聞こえたりする。それもいい。早朝、ほぼ音のない世界っていうのもいい。

それでも、私の耳の中では、四六時中、セミが鳴いているんだけど。

この表紙を見て!

暴力的なほど、目立っているよね。“脳を強化”が赤に白抜き、“ラジオ”が白に赤抜きだからね。本屋さんでも目立っちゃって、目立っちゃって。私も、出来ることなら《脳を強化》したいもんだし、《ラジオ》を聴くことでそれが叶うのなら、もしかしたら、日頃ラジオを聴いている私の脳は、すでに、だいぶ強化されているのかも知れない。

そんな予想を確信に変えるために、この本を読むことになったわけだ。




宝島社  ¥ 1,320

1万人の脳を診断した脳科学者が提唱する、記憶力が良くなる脳強化トレーニング
第1章 脳の「聞く力」が、あなたの未来を拓く!
第2章 「聴覚系」トレーニング&リフレッシュ
第3章 「記憶系」トレーニング&リフレッシュ
第4章 「思考系」トレーニング&リフレッシュ
第5章 「視覚系」トレーニング&リフレッシュ
第6章 「理解系」トレーニング&リフレッシュ
第7章 「伝達系」トレーニング&リフレッシュ
第8章 「感情系」トレーニング&リフレッシュ
第9章 「運動系」トレーニング&リフレッシュ


この本を書いたのは、脳内科のお医者さんの加藤俊徳さん。

実はこのお医者さん、ご自身が、聴覚障害ではないものの、脳内の聴覚系の部位が未発達だったんだそうだ。数学や物理はすんなり理解できても、英語や国語が厳しかったそうだ。本を読んでも、仮に黙読でも、脳の聴覚系の部位を用いて、頭の中で音を鳴らして理解するらしいんだけど、それが働かないんだそうだ。

それでも努力してお医者さんになったんだから、大変な努力家だな。

のちにMRIが登場して、脳の画像分析ができるようになって、この加藤さんは、子どもの頃以来のコンプレックスから、MRIを使っての脳の分析、診断に関する研究に取り組んだんだそうだ。

脳には120の区画があって、それぞれ役割が分かれている。大まかに分けると、聴覚系、記憶系、思考系、視覚系、理解系、伝達系、感情系、運動系の8系統に分かれる。なかでも、たの系統との連動性が高いのが聴覚系で、聴覚系を刺激することで、他の系統もバランス良く刺激されるんだそうだ。

だから、「ラジオを聴きなさい」ということだ。

私は頭が固いと良く言われる。自分では柔軟性がある方だと思うんだけど、世の中がふにゃふにゃ過ぎて、私程度でも頭が固いことになってしまった感じかな。

頭が固い人間は・・・、どうすりゃいいんだ?・・・って見てみると。・・・なんと、年の差のあるパーソナリティのラジオを聴けとある。自分より一回りも、二回りも若いのがDJを務めるラジオ番組を聴けば、自分の知らない新しい感性や世界に簡単に接することができ、脳が一気に活性化するって。

午後、クラシックはじめ、音楽系のしっとりした番組が4時半頃終わって、そのあと、若いアイドルグループのお姉さんが登場する番組が始まる。いつも、すぐにラジオを消す。聴いていると、脳が活性化する前にストレスがたまる。

私は流行というものに関心がない。そういう人間は、あえて興味のないジャンルのラジオを聴くといいという。最初からすべてを理解しようとせず、心のハードルを下げて受け入れることで、流行にも乗り遅れないという。流行に乗れなくて、何が悪い。

加藤先生は並々ならぬ努力をして、自分の苦手を克服してきた人だけに、苦手を苦手として受け入れている私には、その教えは少し厳しい。あ~あ、ラジオを聴いているから、さぞ私の脳は強化されているに違いないと思って読んだんだけどな。

どうも私の脳は、へなちょこのままのようだ。残念!



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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


























































































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