めんどくせぇことばかり 『ノムさんへの手紙』 週刊ベースボール編
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『ノムさんへの手紙』 週刊ベースボール編

子どもの頃のヒーローたちが、亡くなっていくね。・・・寂しいな。

カネヤンに続いて、こんどはノムさんか。カネヤンもノムさんも、超一流ってだけじゃ済まない人物だからね。ある一定の世代であれば、その大きな存在感が、胸の中にしっかり場所を取っちゃってるんだよな。だから、それが亡くなったと言われると、産んでもらったわけじゃないし、教えを受けたわけでもないけど、そんなに大きな穴ではないとしても、心の中を風が吹き抜けるんだ。

いま、あっちこっちのチームで監督やコーチをしているのが、野村や長島、それに王が監督の時に育てられた人たちだ。だからこそ、関わりを感じられるけど、その人たちが一線を退いたら、それでも野球に関心を持っていられるか分からないな。

『ノムさんへの手紙』の前提になったのが、2018年に出された『野村克也からの手紙』という本だ。

『野村克也からの手紙』は、恩師へ、ライバルや友人へ、教え子へ、家族へ、そしてプロ野球界を背負う新たな野球人へ向け、手紙の形で野村克也氏の思いを伝えた本だった。『ノムさんへの手紙』は、その逆バージョン。

恩師やライバル、友人たちが鬼籍に入るか、高齢化する中、いずれも後輩、教え子、当時の担当記者、そして息子の克則氏からの手紙ということになる。

誰の目から見た野村克也氏も、巨人ファンの私からすれば、敵の立場の人物だった。特にセリーグの監督になってからは、目の上のたんこぶみたいな人物だった。野村克也氏のせいで視界が狭くなって、うっとうしいんだ。

それなのに、どこかで野村の野球に惹かれるところがあるんだな。なんでそうなんだろうと思うと、やっぱりその理由は、現役時代の輝きなんだな。


『ノムさんへの手紙』    週刊ベースボール編


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それぞれかけがえのない記憶から、あらためて「野村克也の教え」が見えてくる
1 脇役の一流になる 宮本慎也
2 変わる勇気を持つ 山﨑武司
3 結果論を言わない 佐藤道郎
4 妬み、僻みをバネにする 江本孟紀
5 考える野球の合理性 井関真
6 何事にも根拠がなければいけない 広澤克実
7 難しさを知って、やさしくやろう 中井聡
8 全知全能を振り絞り、全身全霊を傾けて事に当たる 松井優典
9 野球に学び、野球を楽しむ 野村克則


野村克也氏は、史上二人目の600号本塁打を記録したあとのインタビューで、次のように話している。

「自分をこれまで支えてきたのは、王や長嶋がいてくれたからだと思う。彼らは常に、人の目の前で華々しい野球をやり、こっちは人の目のふれない場所で寂しくやってきた。悔しい思いもしたが、花の中にだってヒマワリもあれば、人目につかない所でひっそりと咲く月見草もある」

だけど、月見草にしたって、あんだけ輝けば十分だろう。

長島や王に憧れて、巨人を応援しながらも、パリーグにもスゴい奴がいるらしい。そいつはホームランバッターであって、三冠王を取ったこともあり、なにしろ四番で、キャッチャーで、兼任監督だって言うんだからな。「野村克也って言う凄い奴らしい」っていうのが頭のどこかに残っていて、なんだか他の人とは違う野球を見せてくれることへの期待もあったわけだ。

ヤクルト時代の宮本や広澤、楽天時代の山﨑の話は、三人三様の人となりが出ていた。それから南海時代以降、ずっと野球人としての付き合いを続けてきた江本の話も、笑いながらも涙がにじんでしまった。克則氏の手紙を読むと、克也氏は子どもに関わるときも、野球を通して関わっていたんだな。

本当に、《野村-野球=0》っていう人生なんだな。

最後に、実は私、この本のもとになった『野村克也からの手紙』という本を読んでない。そのうち読むだろうけど、少し先のことになりそうなんで、野村克也氏が、この本の中で、誰に、どんな手紙を書いているかを、ざっと紹介しておく。野村克也氏がどんな野球人生を送ってきたか、ここからも垣間見えるような気がするから。

《第1通 宮本慎也 様》ヘッドコーチを務める君へ―野球も人生も状況判断
《第2通 稲葉篤紀 様》侍ジャパン監督を務める君へ―監督が選手を引っ張る術は、言葉しかない
《第3通 伊藤智仁 様》独立リーグ監督を務める君へ―自分の野球観を浸透させろ
《第4通 田中将大 様》30歳になる君へ、実るほど―頭を垂れる稲穂かな
《第5通 大谷翔平 様》未知の世界を行く君へ
―大谷、神の子、不思議の子。後輩たちのよりよい見本たれ
《第6通 甲斐拓也 様》名捕手へ、成長途上の君へ―感謝の気持ちを持つ人間は、強い
《第7通 清宮幸太郎 様》プロ1年目の君へ―自分に合うものを見つけるのは、自分自身
《第8通 江本孟紀 様》あまのじゃくな君へ―開き直りはチャレンジ
《第9通 門田博光 様》頑固な“クソ努力家"の君へ―たまには別の道を行くのも、いいものだ
《第10通 江夏豊 様》寂しがりの君へ―信は万物の基を成す
《第11通 古田敦也 様》第二、第三の人生を歩む君へ
―人はジャンプするとき、いっぺんヒザを曲げ、体を沈み込ませる
《第12通 新庄剛志 様》宇宙人の君へ―あとはもう少し、努力してもよかったな
《第13通 鶴岡一人 様》恩師の貴方へ―感謝と憎しみ、正直、五分五分なのです
《第14通 杉浦忠 様》エースの君へ―生きていれば、もっと話しができたのに
《第15通 稲尾和久 様》同志の君へ―サイとの対戦は、打っても打たなくても、楽しかった
《第16通 長嶋茂雄 様》天才の君へ―今でもお前がひまわりで、俺は月見草
《第17通 王貞治 様》ライバルの君へーやはり神様は、努力する人間を見ている
《第18通 母ちゃんへ》育ててくれたあなたにー母ちゃんもまた、月見草
《第19通 克則へ》大切な息子にー育成とは、自信を育てること
《第20通 沙知代へ》愛する妻にーなんとかなるわよ、いい言葉だな
《第21通 日本プロ野球にかかわる人たちへ》リーダーのみなさんに
―『人』を育てる努力を怠るべからず


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ジャンル : 本・雑誌

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Author:イーグルス16

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人生に必要なもの、一人の女性、一人の親友、一つの思い出、一冊の本。
その一冊。
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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































































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