めんどくせぇことばかり 一つの中国『世界を震撼させた歴史の国日本』 高山正之 宮崎正弘
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一つの中国『世界を震撼させた歴史の国日本』 高山正之 宮崎正弘

2020/08/05 CNN.co.jp 
アザー米厚生長官が台湾訪問へ、中国の反発必至
https://www.cnn.co.jp/usa/35157780.html
(抜粋)
米政府は4日、アザー米厚生長官が近日中に台湾を訪問すると発表した。中国からの強い反発が予想される。

米厚生省によると、1979年に台湾と断交して以来、訪台する閣僚としては同氏が最高位。中国は米台の接近に神経をとがらせていることから、過去数十年で最悪の状態に陥っている米中関係がさらに悪化するのは必至とされる。

大きなニュースだな。

日本こそ、早くそれをやるべきだった。それに、李登輝元総統の葬儀には森喜朗元首相が出席するものの、政府特使の肩書きのない民間交流の形を取るんだという。相変わらず、“曖昧”だなぁ。

アメリカが、中華人民共和国が主張する“一つの中国”という原則に、異議申し立てを始めている。本来、そんなこと、分かりきったことだった。

モンゴルはモンゴルであって、“中国”ではなかった。チベットはチベットであって、“中国”ではなかった。ウイグルはウイグルであって、“中国”ではなかった。そして、満洲は満州人の満洲であって、“中国”の外にあった世界だった。それが常識だった。

唐王朝時代の高級官僚で、この時代を代表する詩人でもあった王維は、「西の方、陽関を出ずれば、故人なからん」と万里の長城の内側が“中国”(支那と呼ぶと、それだけで受け付けない人もいるみたいなので、最近は“中国”と書いている)言っている。長城自体、自ら定めた境界で、とても分かりやすくていい。

フランクリン・ディラノ・ルーズベルト大統領の時に陸軍長官を務めたのが、大の日本嫌いのヘンリー・スティムソン。彼はフーバー大統領の時に国務長官を務めていて、その時に満洲事変が起きている。この時彼は、スティムソン・ドクトリンを発表して日本の行動を不戦条約よ九ヵ国条約に違反すると非難し、満洲を中華民国の一部と断言した。




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国より閨閥が大切な外交官たち
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九ヵ国条約について、簡単に触れておきたい。パリ講和会議で自ら提案して成立した国際連盟に、アメリカは加入できなかった。1922年に開かれたワシントン会議は、国際連盟に加盟できなかったアメリカが、国際社会での存在感をアピールするという大きな意味を持った国際会議だった。

この国際会議でまとめられた条約が三つ。四カ国条約、九ヵ国条約、それからワシントン軍縮条約。これらはいずれも、日本の力を押さえ、制限するための条約であった。四カ国条約はアメリカ・イギリス・フランス・日本で結ばれた太平洋における各国の権益を保障する条約で、四カ国条約の前に日英同盟は不必要と指摘され、これを解消することになった。

ワシントン軍縮条約では、アメリカ、イギリス、日本の主力艦保有率を5:5:3と取り決めた。

九ヵ国条約は、中華民国の領土保全、門戸開放、新たな勢力範囲設定を禁止するもので、当時の“中国”は完全に分裂状態にあって主権を主張できるような状況にはなかった。アメリカが無理やりに締結に持ち込んだ条約だった。ようするに、“中国”における、これ以上の日本の勢力拡大を抑えようというものだった。

このスティムソン・ドクトリンで、「満洲は“中国”の領土ではない」という常識が、崩れてしまうことになる。ある意味では、満洲を故郷とする満洲民族から、故郷を取り上げてしまったことになる。

スティムソンの間違いは、伝統的な“中国”と清王朝を混同してしまったことだ。おそらく“中国”の歴史などにはまったく関係なく、ただでさえ“中国”に深く浸透しつつある日本が、満洲事変を機に、さらに地歩を固めてしまう、アメリカの“中国”進出にとっての危機ととらえていたのだろう。

さらにこれを機会に、日本を国際社会で孤立させるチャンスと考えたことだろう。

そのアメリカの作戦は、まさに成功してしまう。あまつさえスティムソンは、日本に原爆を投下することについても、彼はトルーマン政権内において、もっとも積極的な意見の持ち主だった。

台湾をはじめ、民族浄化が進められているチベット、ウイグル、内モンゴルを含め、すべて「一つの中国」であるという主張の始まりは、このヘンリー・スティムソンにあると言うことだ。

トランプ政権の対中政策は、つまりその時の責任を取ろうとしているということになる。一番迷惑を被ったのは日本だったのだが、今はそれは置いておいて、“中国”を伝統的な“中国”、つまり「西の方、陽関を出ずれば、故人なからん」の時代に戻すべく図るべきだと思う。


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ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


















































































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