めんどくせぇことばかり LGBT『失礼な日本語』 岩佐義樹
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LGBT『失礼な日本語』 岩佐義樹

お父さんとお母さんが、両方とも男のお宅、あるいは両方とも女のお宅が近くにあったらどうだろう。

さすがになれるまで、少し時間がかかるだろうな。時間がかかっちゃダメって言われるかも知れないけど、そうしたら、表面的には本心を隠して繕うしか仕方がないな。

このことは、この本の中でも取り上げられている。たとえば、『禁断のボーイズラブ』という表現は、不適切なんだそうだ。そう、男同士の同性愛が世の中で当たり前のことになるなら、それを“禁断”といって特別視してはいけないことになる。

時間がかかっても、それを特別視しないことには慣れていこうと思う。だけど、男同士の同性愛というのは、身体の関係という点において、私は気持ちが悪い。昔から、『サブ』とか、『薔薇族』なんて雑誌があって、目にしたこともあるけれど、正直、身震いするほどおぞましく感じた。

そう感じるってことはどうなんだろうね。

そう言えば、同性愛という性的指向を持った人は、同性同士の身体の関係に指向があるわけで、その場合、異性との身体の関係にどんな感じを抱くんだろう。私が同性愛に対して抱く感じを、果たして異性愛に対して感じるんだろうか。

LGBTと表現されてるね。

Lはレズビアン、Gはゲイ、Bはバイセクシャル、Tはトランスジェンダー。バイセクシャルは両性愛者でトランスジェンダーは性同一性障害ね。よく、「LGBT(性的少数者)」と表されることが多いけど、性的少数者=LGBTではないよね。しかも、LGBT以外の少数者もいるしね。

この本の著者である岩佐義樹さんは、毎日新聞の校閲をしている人だから、そのへんにもいろいろ思うところがあるらしい。毎日新聞では、「LGBTなど性的少数者」と書いているという。



『失礼な日本語』    岩佐義樹


ポプラ新書  ¥ 946

うっかりミスが致命的な失態になる。新聞のベテラン校閲者が教える文章マナー
第1章 「綸言汗のごとし」―首相の言葉チェック
第2章 敬語は難しいけれど―畏敬か敬遠か
第3章 固有名詞の怖さ―誤りはこうして防ごう
第4章 いわゆる差別表現―理解と配慮があれば
第5章 イラッとする使い方―仲間内だけで結構です
第6章 「たが」の外れた文章―書き言葉は丁寧に
第7章 失礼ワード20選―誤解必至です


そんなに前のことじゃないんだけど、LGBTのTの子の担任をしてた。

その子の担任になったのは、その子が高校2年の時。その子は女子生徒。セーラー服の似合う子だった。学年主任が女の先生で、その人から相談があるといわれて、保健室で話をした。

その子は最初、保健室の先生に話をしたようだ。保健室の先生から学年主任の女の先生に話がいき、お二人から私が聞いた。その子は、自分の身体は女であるが、自分の性認識は男なんだそうだ。小学校の高学年になるあたりからそう感じていたらしい。それでも誰にも相談せずに来て、高校2年ではじめて保健室の先生に話をした。

その段階で、学年主任の女の先生と、担任の私に話すことは納得していたそうだ。修学旅行があるからね。その必要を感じていたんだろう。ただし、本人から依頼がない限り、私から働きかけはして欲しくないということだった。そのことは、個人面談でも、本人に確認した。

結果として、1年間、私から働きかけすることはなかった。ただ、進路に関する相談には乗った。自分と同じ悩みを持った人の助けになりたいと考えていたそうで、そういった勉強が出来る心理学部を持った学校を探した。

3年になって担任は代わったが、相談は受けていた。希望の大学への進学を決め、卒業も間近に迫ったとき、同じ悩みを持った人の力になりたいなら、まずはお母さんに話をしてみたらってすすめた。実は2年の時、お母さんからも相談を受けていた。

大学に入って半年、高校に遊びに来た。私を見つけたその子が、廊下の向こうから走ってきて、そのまま私に抱きついた。まず一言目、「お母さんに話した」って。大学ではまだだけど、いずれカミングアウトすると言っていた。

お母さんは、その子が中学生の頃から気づいていた。でも、「本人が言い出すまで待つ」、年頃なので何かあったらよろしく頼むと私に告げていた。じつはその子、周りの人、みんなから愛されていた。なにより、それが一番大事なんだろうな。

だけどなあ。廊下の向こうから走ってきて私に抱きついてきたとき、18歳の大学生であるその子の性認識は、・・・私には女に思えてしまったんだけど、・・・やっぱり男だったのかな。



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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


























































































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