めんどくせぇことばかり 『知らないと恥をかく世界の大問題11』 池上彰
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『知らないと恥をかく世界の大問題11』 池上彰

長谷川慶太郎さんが亡くなって1年が過ぎた。

最後に読んだのは、長谷川さんが亡くなったあと、生前にテープに吹き込んでおいた音声を編集して一冊にまとめたものだった。その本の題名は、長谷川さんの遺言と言っていいだろう、なんと、『中国は民主化する』だった。あまりの驚きに、還暦の私がシェーの姿勢のまま5mは飛んだ。

いつも、いろいろな角度のニュースに触れるようにはしているが、一個人で持続的に分析していくのは難しい。だから、それが可能な人の書いたものを読ませてもらう。なかでも、一番の指針にしていたのが長谷川さんだった。ここ20年ほどは、そうしていた。

その長谷川さんが亡くなったので、仕方がない。まずは、できるだけ継続的にいろいろな角度のニュースを確認し、できるだけ持続的に分析していく。自分でやる。もちろん、それが可能な人の書いたものも読む。読みながら、一番の柱に出来る人を見つけたい。

そんなことを思って、この本を読んでみた。

『知らないと恥をかく世界の大問題11』

こういう題名の本を、池上さんが出しているのは知ってたけど、それにしても“11”とはビックリだ。このシリーズは、どうやら1年に1冊のペースで出されているらしい。そういう点では、長谷川慶太郎さんの『大局を読む』シリーズと一緒だ。

そういう意味で、じつはちょっと期待していた。



角川新書  ¥ 990

独断か協調か。リーダーの力量が問われる中、世界が抱える大問題とは?
プロローグ 二極化する世界、深刻化する世界の大問題
第1章 トランプ再選はあるのか?アメリカのいま
第2章 イギリスEU離脱。欧州の分断と巻き返し?
第3章 アメリカが関心を失い、混乱する中東
第4章 一触即発。火種だらけの東アジア
第5章 グローバル時代の世界の見えない敵
第6章 問題山積の日本に、ぐらつく政権?
エピローグ 2020年の風をどう読むか


じつは、この本を読むまで、池上彰さんの本は、ほとんど読んでない。

最近、佐藤優さんとの対談ものをいくつも出しているようだけど、それは読んだ。『新・戦争論』と、『大世界史』だったと思う。池上さんがお一人で書かれたものは、読んだかも知れないけど、記憶には残ってない。

理由の一つは、題名にある。

それは、NHKの時代に原因の一端があるように思う。池上さんの一番の特徴は、分かりやすさにあるんだと思う。・・・ちなみに、その著書は読んでいない私でも、テレビではよく見ているので知っている。NHK時代、池上さんは、自分でニュース原稿というのは、分かりづらくてつまらないと感じていたそうだ。

池上さんは、その原稿を分かりやすく書き直していたそうだ。さらには、《週刊こどもニュース》では、1994年から退職する2005年まで、ニュースに詳しいお父さんっていう立ち位置で、ニュースの解説をしていたそうだ。この時、お母さん役を演じていたのが柴田理恵だった。

だから、対象に対する働きかけが、“お父さん”になってしまったんだろう。それが、私のような天邪鬼には、ダメなんだな。『知らないと恥をかく・・・』なんて持ちかけられると、「そんなの知ったことか」となってしまう。

他にも、『子どもにも分かる・・・』なんて、もうダメね。「オレが子ども以下だとでも言いたいのか、偉そうに・・・」ってなっちゃう。『・・・はむずかしくない』なんて言われると、「それが分からないオレは、馬鹿だってことか」っと、こうなる。

『・・・ よくわからないまま社会人している人へ』、このシリーズ、たくさんあるけど、これもダメ。
『池上彰の講義の時間 高校生から分かる・・・』シリーズ、これもダメ。

天邪鬼になってる間に、池上さんの本は読まなくなってしまった。そんなわけで、記憶に残る中では、この本が、池上さんの最初の本。

たとえば、2020年、“中国”発の感染症が大問題に浮上したけど、これがなくても、問題山積の1年だっことは間違いない。アメリカ大統領選挙。イギリスのEU離脱。混乱する中東情勢。香港への圧力を強化し、台湾に迫る“中国”。相変わらずの韓国・北朝鮮・ロシア。

とりあえず、抑えるところは抑えてるように見えるんだけど、“中国”問題への切り込みが浅いような気がする。昨年あたりまでは“貿易戦争”という言葉が使われたけど、この確執は、貿易をめぐるものではなく、明らかに“覇権”をめぐるもの。“覇権戦争”と言っていい。

東アジアに関して、一つの章を割いているにもかかわらず、“中国”の動きへの分析を欠いては、私たちがどうあるべきかも見えてこない。この点に関しては、決定的だな。

それから、温暖化の問題や、グレタ・トゥーンベリさん、安倍政権の取り上げ方は、やはりNHK目線が色濃く残っているような気がする。

今、ニュースで取り上げられていることの解説としては、ふさわしい本だな。ただ、この先どうなっていくのか。日本はどうすべきなのか。それを考える一番の指針というわけには、なかなか・・・ね。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


























































































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