『天気を読む知恵とワザ』 農文協編
ちょっと観天望気でも習おうかと思って買ってみたんだけど、とんでもない。もの凄い本だった。
一つ一つの記事を追っていくと、それらのほとんどは、月刊誌の『現代農業』に掲載されたもの。農業を本気でやっている人たちが、生活をかけて読む本だった。
観天望気もそうだけど、地域地域に根ざした自然の出来事が教えてくれる気象予想は、今でも実際に役に立っているようだ。
青森では、雪の多い年はイネもリンゴも豊作だそうだ。そんな青森では、雪が少なく、春が早くやってくると遅霜や雹の心配をしなければならなくなると言う。
徳島のブドウ農家は、ニセアカシアの花を目安に農作業を行なうそうだ。
春は、いろいろな花が順に咲く。梅、アンズ、スモモ、桃、桜、ボタン、菖蒲、バラ、つつじ。それを目安に、作物に対して適期に適切な処置をするんだそうだ。なにしろ天候不順の年でも、その不順な天候に合わせて、これらの花が咲く。だから、そういう年ほど、いわゆる生物歴って言うのが役に立つようだ。
どうやら、一つ、桜前線の北上するニュースを聞いても、我々とはまた、違う印象を持ってそれを聞いている人たちがいるんだな。
青森のリンゴ農家の人が入ってたけど、農業やる人にとって、遅霜ていうのは、とても怖いもののようだ。そんなことも知らないでいたことが恥ずかしいが、遅霜が降りると農作物がやられるんだそうだ。作物にビニールをかぶせてあったりするのは、遅霜対策か。夏野菜は一発でやられるそうだ。お茶畑で、扇風機みたいなのを回しているのもそうか。
遅霜が降りるってことを、事前に察知できるか、できないかは、たしかに死活問題にもなりかねないわけだな。


台風10号がすごいな。
現在9月6日の午後。すでに小倉競馬場には台風の影響が出始めている。芝ダートともに重馬場場ということだったが。メインレースが行なわれる今、開催最終週でもあり、不良馬場と言ってもいいくらいに荒れて見える。
小倉2歳ステークスで、武豊騎乗のメイケイエールが、外からさし切って勝った。
えっ、メイケイエールはあの白馬、ユキチャンの孫か。ひいおばあちゃんはシラユキヒメ、お母さんはシロインジャーなのに、メイケイエールにはお父さんであるミッキーライルの鹿毛が出た。福永のお手ウマのようだが、福永が新潟記念に乗りに行ったので、武にまわってきたんだな。ピンチヒッターの機会を生かして、見事に勝ちきった。たいしたもんだ。
台風で大変なときに競馬なんかやってて申し訳ない気もするけど、もとはといえば、日本中央競馬会にしろ、日本軽種牡馬協会にしろ、農林水産省生産局の管轄だからな。この『農家が教える天気を読む知恵とワザ』とは、農業つながりと言うことで勘弁してもらおう。
九州の農作物はどんなもんだろう。9月の台風は要注意なんだってことが、この本にも出てくる。昭和の3台台風と言われる室戸台風(1934年)、枕崎台風(1945年)、伊勢湾台風(1959年)は、いずれも9月の台風だったそうだ。室戸台風は死者2700人、枕崎台風は死者2000人、伊勢湾台風は死者5000人、それぞれそれ以上の犠牲者を出したそうだ。
去年、大きな被害を出した台風は15号と19号。いずれも10月だったな。9月10月は、台風に用心と言うことだ。
じゃあ、農業はどう用心すればいいのか。
九州で、うまい米がとれるようになったそうだ。それにも天気を知ることが、とても大きな影響をしているそうだ。この農業気象予測を寒だめしという。これで、九州の米が東北の米並みにうまくなったという。ただ、やはり台風が恐ろしい。寒だめしは、台風前に刈るか、刈らないかの判断にも使えると言うことだが・・・。
まもなく6日の17時になる。鹿児島県の一部が暴風雨圏に入った。くれぐれも、大きな被害が出ませんように・・・。
それから、どうでも良いことだけど、最終レースは外れました。
一つ一つの記事を追っていくと、それらのほとんどは、月刊誌の『現代農業』に掲載されたもの。農業を本気でやっている人たちが、生活をかけて読む本だった。
観天望気もそうだけど、地域地域に根ざした自然の出来事が教えてくれる気象予想は、今でも実際に役に立っているようだ。
青森では、雪の多い年はイネもリンゴも豊作だそうだ。そんな青森では、雪が少なく、春が早くやってくると遅霜や雹の心配をしなければならなくなると言う。
徳島のブドウ農家は、ニセアカシアの花を目安に農作業を行なうそうだ。
春は、いろいろな花が順に咲く。梅、アンズ、スモモ、桃、桜、ボタン、菖蒲、バラ、つつじ。それを目安に、作物に対して適期に適切な処置をするんだそうだ。なにしろ天候不順の年でも、その不順な天候に合わせて、これらの花が咲く。だから、そういう年ほど、いわゆる生物歴って言うのが役に立つようだ。
どうやら、一つ、桜前線の北上するニュースを聞いても、我々とはまた、違う印象を持ってそれを聞いている人たちがいるんだな。
青森のリンゴ農家の人が入ってたけど、農業やる人にとって、遅霜ていうのは、とても怖いもののようだ。そんなことも知らないでいたことが恥ずかしいが、遅霜が降りると農作物がやられるんだそうだ。作物にビニールをかぶせてあったりするのは、遅霜対策か。夏野菜は一発でやられるそうだ。お茶畑で、扇風機みたいなのを回しているのもそうか。
遅霜が降りるってことを、事前に察知できるか、できないかは、たしかに死活問題にもなりかねないわけだな。
『天気を読む知恵とワザ』 農文協編 農山漁村文化協会 ¥ 1,760 「天気を読む」ワザは昔から重要な農業技術の一つだった |
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台風10号がすごいな。
現在9月6日の午後。すでに小倉競馬場には台風の影響が出始めている。芝ダートともに重馬場場ということだったが。メインレースが行なわれる今、開催最終週でもあり、不良馬場と言ってもいいくらいに荒れて見える。
小倉2歳ステークスで、武豊騎乗のメイケイエールが、外からさし切って勝った。
えっ、メイケイエールはあの白馬、ユキチャンの孫か。ひいおばあちゃんはシラユキヒメ、お母さんはシロインジャーなのに、メイケイエールにはお父さんであるミッキーライルの鹿毛が出た。福永のお手ウマのようだが、福永が新潟記念に乗りに行ったので、武にまわってきたんだな。ピンチヒッターの機会を生かして、見事に勝ちきった。たいしたもんだ。
台風で大変なときに競馬なんかやってて申し訳ない気もするけど、もとはといえば、日本中央競馬会にしろ、日本軽種牡馬協会にしろ、農林水産省生産局の管轄だからな。この『農家が教える天気を読む知恵とワザ』とは、農業つながりと言うことで勘弁してもらおう。
九州の農作物はどんなもんだろう。9月の台風は要注意なんだってことが、この本にも出てくる。昭和の3台台風と言われる室戸台風(1934年)、枕崎台風(1945年)、伊勢湾台風(1959年)は、いずれも9月の台風だったそうだ。室戸台風は死者2700人、枕崎台風は死者2000人、伊勢湾台風は死者5000人、それぞれそれ以上の犠牲者を出したそうだ。
去年、大きな被害を出した台風は15号と19号。いずれも10月だったな。9月10月は、台風に用心と言うことだ。
じゃあ、農業はどう用心すればいいのか。
九州で、うまい米がとれるようになったそうだ。それにも天気を知ることが、とても大きな影響をしているそうだ。この農業気象予測を寒だめしという。これで、九州の米が東北の米並みにうまくなったという。ただ、やはり台風が恐ろしい。寒だめしは、台風前に刈るか、刈らないかの判断にも使えると言うことだが・・・。
まもなく6日の17時になる。鹿児島県の一部が暴風雨圏に入った。くれぐれも、大きな被害が出ませんように・・・。
それから、どうでも良いことだけど、最終レースは外れました。
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