めんどくせぇことばかり 『シルバー川柳 8』
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『シルバー川柳 8』

仕事辞めちゃったから、時間がいくらでもある。

何かしようって言うんじゃない。趣味と言えば、山登りと読書、それから“えへへ”くらいのもの。安定した天気が続くなら、山に入り浸るけど、そうでもなけりゃ、本を読んで一日過ごす。あとは、“えへへ”。

数年前から連れ合いと二人暮らし。一昨年、仕事辞めると話したら、「じゃあ、私は主婦やめる」と切り替えされた。

主婦やめる?・・・あなたは主婦だったのか。主婦ってなに?漢字から推しはかるのはやめよう。碌なことになるはずがない。私は仕事を辞めて、無職になる。この間、献血に行ったとき、過去のデータの職業欄の訂正を求めたら、「卒業ですね」と言われたので、「退職です」と応えてしまった。大人げないことであった。訂正してもらったら、職業欄が無職に変わった。

連れ合いは、主婦をやめて、いったい何になるんだろう。おそらく、職業欄に主婦という分類はないだろう。最初から無職だろう。無職の主婦が、主婦をやめても、無職に変わりは無い。

そんな、不明瞭な立場で、よく30有余年もやってきたもんだ。いや、以外とその不明瞭さに甘んじてしまえば、けっこう楽な立場なのかも知れない。

「主婦やめる」っていうのは、なんだろう。私は無職になって収入がなくなるから、収入に関して私に頼っていたからこそ甘んじて我慢していたことを、これからは我慢しないと意味だろうか。なら、甘んじて我慢していたというのは、何のことだろう。

私は、料理が好きで、人のために何かを作るのを厭わない。仕事を辞めて、今は、朝と昼は私が準備する。お勝手ごとに関しては、片付けまで含めて全部やる。連れ合いが起きてくる前に、庭の掃き掃除も済ませてしまう。

まだまだ家のことに関しては、“元主婦”に聞かなければ出来ないことがたくさんある。洗濯物はたたむ。庭木の剪定は、仕事をしているときからやっていた。繕い物が出来るように、息子の使っていた針箱をもらった。

今できることはやっているし、出来ることを増やしていこうとは思っている。・・・それにしても、“元主婦”が甘んじて我慢していたこととは、いったい何なんだろう。





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「お揃いの茶碗にされる俺と猫」
「うまかった何を食べたか忘れたが」
「朝起きて調子いいから医者に行く」


退職を するなら私 主婦やめる

買替えも これが最後と 三台目

70代 あきらめきれず 免許証

薄闇の 影は老人 散歩中

還暦は 二度目ももはや 夢じゃない

「耳の中でセミが鳴いているよう」と、連れ合いが言い出したのは1年ほど前のこと。夜、気になって眠れないと。思いもよらないことに、「耳にセミ?」と、笑い飛ばした。だけど、顔つきが深刻で、医者に行くという。

後日、「できるだけ気にしないように」と言われたと、気落ちした様子。ネットで調べて、川のせせらぎのような音を流すと眠れるらしいことが判明。早速、CDを買ったら、よく眠れたという。

耳鳴りって言うのを意識した、最初の体験だった。よくよく考えてみると、私の耳の中では、ずいぶん前からセミが鳴いている。連れ合いに言われて、はじめてそれと分かった。

虫の声 耳鳴りのセミ 収まりぬ

五十肩 片腹痛い 六十歳 

先に行く 猫の姿に ホッとする

仕事を辞めて、1年と少し。老人たちの行動パターンが、少し見えてきた。できるだけ、お金を使わずに時間を過ごすことが重要なようだ。

朝、ご飯の前に散歩だな。夫婦で一緒に散歩をしている人もいる。家に帰ってからのことは分からないが、食事の準備、後片付け、洗濯、掃除なんてやってれば、まあ、9時近い時間になるだろう。図書館が開く。もう、利用しない手はない。私は、自分の予約した本が入った時しか行かないが、10時から11時くらいの時間は、新聞・雑誌の閲覧スペースは、ほぼ満員。11時を過ぎたら、今度はスーパーマーケットに行って、その日のお昼ご飯の買い出しだな。ゆっくり選んで、家に帰れば、十分午前中はつぶれる。

感染症の自粛期間、およそ2ヶ月ほど図書館が閉まった。新聞・雑誌の閲覧スペースにいた老人たちは、行き場を失った。今も閲覧スペースは、その3分の2が利用不能。スーパーマーケットに行っても、老人は戻りきっていない。

じつは、この『シルバー川柳 8』は、ずいぶん前に刈ってあったもので、2018年度発行のもの。おそらく、『シルバー川柳 10』が出てるんじゃないかな。そこには、今年の、このご時世を詠った川柳が、多く取り入れられているだろう。

読んでみたいな。



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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本




















































































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