めんどくせぇことばかり 『習近平vs.中国人』 宮崎紀秀
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『習近平vs.中国人』 宮崎紀秀

新疆ウイグル自治区の民族浄化は、もう仕上げの段階に入ったんだろうか。

今、綿花収穫となって、国家ぐるみの強制労働が行われているという。ウイグル人ら少数民族少なくとも57万人が動員されていると報道されている。少なくとも57万人って、どんな規模だ。

その恩恵にあずかっているのが、ナイキ、アディダス、ギャップだって。ナイキとアディダスは知ってるけど、ギャップってのも衣料品メーカーか。酷いことをするね。

ウイグルには超法規的な強制収容所の広範なネットワークがあって、100万人以上が収容されているらしい。“中国”当局はこれを、《過激派対策の職業訓練施設》と言っているらしい。どう言っても、強制収容所じゃないか。人足寄場の方が、また真っ当jに聞こえる。

ときどき、欧米自由主義圏の呆れた状況に、「日本もアメリカ一極ではなくて、“中国”ともつながれる部分はつながった方がいい」という声を聞くことがある。

なんなんだろうか。そんなのダメだよ、二階くん。

しっかり“中国”に関するニュースを、報道機関は日本国民に流して欲しい。それをしっかりやってくれないから、アメリカがなんかとんでもないから、“中国”でもいいんじゃないかとか、そんな馬鹿げた意見が出てきてしまうんだろう。

「“中国”とつながってもいい」と言う人は、“中国”で起こっていることを、受け入れられると言うことか。何が起こってるかを知って、それを受け入れられるという人は、おそらく日本にはいないだろう。もちろん、二階くんも含めて。

魯迅の言葉にこういうのがあるそうだ。
「暴君治下の臣民は、たいてい暴君よりもさらに暴である」

暴君は習近平、もしくは中国共産党。その臣民は、たいてい暴君よりも、さらに暴。それが14億人もいる。“中国”は、国と言うよりも、空間。暴君は、空間のことは、空間の中の者でないと分からない。“中国”という空間を観察した魯迅の言葉を信用するなら、14億は習近平よりも暴。

「暴君の臣民は、暴政が他人の頭上にだけ振るわれるのを願い、彼はそれを見物して面白がる“惨酷”を娯楽とし、“他人の苦しみ”を賞翫し、慰安するのだ。その本領はただ自分だけが上手に免れることだけだ」

ここまで言われて、魯迅の言葉に疑いを向けられるか。まさに、今の中国人そのものを言い表わしているじゃないか。


『習近平vs.中国人』    宮崎紀秀

新潮新書  ¥ 880

新型ウイルスは“アリの一穴”、問われるのは共産党統治の正当性だ!
第1章 腐敗官僚と暴露愛人
第2章 無罪でも死刑にされる国
第3章 平凡な日常も命がけ
第4章 色と金と憎しみと
第5章 それでも「六・四」の火は消えず
第6章 ある日、夫が消えた


この本を読めば分かる。“中国”っていうのは、でかい鳥かごだ。14億人は、そのでかい鳥かごの中の鳥だ。出られない。

14億が暴だと言った。

それは言い過ぎだった。習近平と、あるいは中共に関われば暴になる。朱に交われば赤くなるようなもんだな。あれだけでかい空間では、赤く染まらない場所もある。

習近平の汚職撲滅運動は、彼の力の源と言っていい。中国人は、それに期待した。「虎もハエもたたく」方針で、叩かれた幹部も少なくない。それでも汚職はなくならない。いくらでもある。習近平の言葉を信じて、それを告発しようとする庶民もいる。

だけど、それはやめた方がいい。中国人の大半は、汚職の行なわれた世間に、なじみが深いのだ。

共産党の面子は人の命よりも重い。実は、そんな事情は、日本にだってないわけじゃないが、“中国”の場合、それは《時によって》ではない。間違いなく、人の命は、共産党の面子よりも軽いのだ。

一時、日本のニュースでも、“中国”の大気汚染、水質汚濁といった公害が取り上げられたことがある。最近、そういったニュースがなくなった。“中国”が公害対策に力を入れたことによって、そういった問題が解決されたのか。

状況は、改善されていない。日本の報道機関が報道しなくなっただけ。

この本の著者は、2019年5月、“中国”外務省の定例記者会見で、天安門事件に言及した。「“中国”政府がこれまでに把握している、学生運動を抑えたときの死傷者の数を教えて下さい。さらに、この事件に対し、“中国”政府はどう評価しているのか」

外務省は、こう答えたそうだ。「いまだにこの問題を聞くとは、引き続き勉強するように。“中国”政府は、89年の政治騒動については、すでに評価を定めている。勉強して分からなければ、また議論しましょう」

“中国”という国は、脅しとすかしで、存続している。

前に書いた人権派の弁護士に関わることもそうだけど、どうも、“中国”当局は、何かを恐れているようだ。当局が、さまざまな案件に関して圧力をかけるとき、事あるごとに当局が確認したがるのは、その行為そのものの意味するところよりも、背景であるようだ。

つまり、誰が後ろで糸を引いているのか。圧力をかけられている人の背景には誰がいるのか。どんな政治的な動きがあるのかということのようだ。

習近平は、今、それが心配で仕方がない状況にあるようだ。


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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
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