男鹿岩から女鹿岩へ、きびしい道だった
薄明るくなってくる頃に、車のエンジンかけたら、《メリークリスマス、今日はクリスマスです」と車が教えてくれた。
知らなかった。今年、数少なくなった、山に行ける日としか思ってなかった。のんびりと、ときがわ町の山を歩いてこようかと思ってたら、孫2号が水疱瘡にかかったらしい。午後から様子を見に行くことになったので、午前中のうちに切り上げることにした。
弓立山の山頂近くに、男鹿岩という巨石がある。弓立山は427メートルの低山ながら、山頂が開けていてとても気持ちが良い。ここに登る人は、まず間違いなく男鹿岩に足を止める。
男鹿岩があれば、女鹿岩もある。最初に男鹿岩を訪れたとき、じきに、なんかのついでに女鹿岩に行く機会があるだろうと思い込んでいた。ところが、そのまま女鹿岩を訪れることはなく、この間に、なんど男鹿岩に足を止めたことか。
こうなったら、なんかのついでを待つのではなく、女鹿岩を目的に山の計画を立ててみた。
せっかくだから、男鹿岩と女鹿岩はセットにしたい。弓立山に登って男鹿岩に立ち寄り、そのまま登山口に戻って、女鹿岩を目ざす。女鹿岩は雷電山の山中にあり、そのまま雷電山に登って、尾根伝いに堂山を経由して、車を置かせてもらうときがわ町第二庁舎に戻るコース。
男鹿岩は大きな岩で、無理やり下に下りて正面から見るとけっこうな迫力がある。真ん中からスパッと切られたような亀裂があるが、鬼滅の刃で切られた岩は、たしか丸かった。そこからほど近い、弓立山の山頂ですがすがしい景色を楽しんで、とりあえず元来た道を戻る。
(登山道は岩の裏側を通る)
(今度は上からの様子 遠くに筑波山)
(山頂はとても気持ちいい。向こうに見えるのは日光の山)
(関東平野一望)
登山口まで戻ったら、女鹿岩は1.2キロほど都幾川沿いにさかのぼったところから山に入る。この1.2キロは、登山口から男鹿岩までの距離に相対する。あとから地図で確認すると、女鹿岩は、男鹿岩から都幾川を挟んで対岸の山中にあるということになる。
調べたところでは、女鹿岩というのは巨石の呼び名であると共に、その周辺の地名であるようだ。“ときがわ町大字西平字女鹿岩”ということになる。地図を見ると、女鹿岩公会堂のところに山に入る道がありそうなので、その先は、薮をこいで、地図にある山道に合流することにした。
公会堂の近くで、近所の方に聞くと、「行けないことはないが・・・」と言いよどむ。「ここから入れば、50メートルほどで、道がある」と言う。道沿いに行けば、何とかという感じの話しっぷり。覚悟をして薮に入る。
近所の方が言っていた“道”というのは、小さな堀のようなもので、いったんは通り過ぎた。その道をたどれば、何とかたどり着くのだが、何カ所か、その道が完全に薮でおおわれる。逃げると道を失う。薮を突っ切るか、迂回してその先に進む。最後の最後、女鹿岩直下にしっかりした道標があるのだが、その手前で二本の倒木に塞がれて、道標が見えない。ともあれ、目標の女鹿岩にたどり着いた。
(薮をかき分けてたどりついた女鹿岩)
(大した巨石 これも割れている)
(こちらには悪魔が・・・)
大した巨石である。巨石の左側を廻って、巨石の上に出る。少し進むと墓があり、舗装道路に出る。女鹿岩だけを目ざすのなら、この墓を目印にした方がたどりつきやすい。下に下りるのは、ちょっと注意が必要だけど。私がたどりついたコースは、蜘蛛のいない季節が良いだろう。藪こぎで蜘蛛の巣なんて、考えてもゾッとする。
ここから雷電山に向かうには、雲河原の集落を抜けるのが正規のルートのようだが、舗装道路が長くなる。道路に出たところから、反対側の山に入る道が、地図に書かれている。どの程度の道か分からないが、さっきとは違って尾根道のようなので、こちらを選択。向かってみると、薄いが、藪こぎはなさそう。やがて、堂山からのルートと合流して、雷電山にたどりつく。
樹林に囲まれた雷電山の山頂で腹ごしらえをして、堂山を目ざす。途中、樹林が切れて周囲を見渡せる場所がある。ごはんは、こっちが良かったかも。この先で、短い区間で50メートルほど下る急坂がある。落ち葉が積もって道の全容が分からない。ほんの短い区間ながら、この50メートルの落差のために、チェーンスパイクを履いた。
堂山を経て、下山。ときがわ町第二庁舎に向かう途中、堂山と雷電山が並んで見えた。
(この近くの橋を渡ったとき、河原にカワセミを見た 望遠に付け替えている間に消えた)
男鹿岩には華がある。女鹿岩には、それがない。だけど、女鹿岩集落から岩までのルートを整備し、岩周辺の環境を整え、そのまま尾根経由で雷電山、堂山とつなげれば、もっとここを訪れる人が増えると思う。
この日歩いたのは、以下のようなコース。

知らなかった。今年、数少なくなった、山に行ける日としか思ってなかった。のんびりと、ときがわ町の山を歩いてこようかと思ってたら、孫2号が水疱瘡にかかったらしい。午後から様子を見に行くことになったので、午前中のうちに切り上げることにした。
弓立山の山頂近くに、男鹿岩という巨石がある。弓立山は427メートルの低山ながら、山頂が開けていてとても気持ちが良い。ここに登る人は、まず間違いなく男鹿岩に足を止める。
男鹿岩があれば、女鹿岩もある。最初に男鹿岩を訪れたとき、じきに、なんかのついでに女鹿岩に行く機会があるだろうと思い込んでいた。ところが、そのまま女鹿岩を訪れることはなく、この間に、なんど男鹿岩に足を止めたことか。
こうなったら、なんかのついでを待つのではなく、女鹿岩を目的に山の計画を立ててみた。
せっかくだから、男鹿岩と女鹿岩はセットにしたい。弓立山に登って男鹿岩に立ち寄り、そのまま登山口に戻って、女鹿岩を目ざす。女鹿岩は雷電山の山中にあり、そのまま雷電山に登って、尾根伝いに堂山を経由して、車を置かせてもらうときがわ町第二庁舎に戻るコース。
男鹿岩は大きな岩で、無理やり下に下りて正面から見るとけっこうな迫力がある。真ん中からスパッと切られたような亀裂があるが、鬼滅の刃で切られた岩は、たしか丸かった。そこからほど近い、弓立山の山頂ですがすがしい景色を楽しんで、とりあえず元来た道を戻る。




登山口まで戻ったら、女鹿岩は1.2キロほど都幾川沿いにさかのぼったところから山に入る。この1.2キロは、登山口から男鹿岩までの距離に相対する。あとから地図で確認すると、女鹿岩は、男鹿岩から都幾川を挟んで対岸の山中にあるということになる。
調べたところでは、女鹿岩というのは巨石の呼び名であると共に、その周辺の地名であるようだ。“ときがわ町大字西平字女鹿岩”ということになる。地図を見ると、女鹿岩公会堂のところに山に入る道がありそうなので、その先は、薮をこいで、地図にある山道に合流することにした。
公会堂の近くで、近所の方に聞くと、「行けないことはないが・・・」と言いよどむ。「ここから入れば、50メートルほどで、道がある」と言う。道沿いに行けば、何とかという感じの話しっぷり。覚悟をして薮に入る。
近所の方が言っていた“道”というのは、小さな堀のようなもので、いったんは通り過ぎた。その道をたどれば、何とかたどり着くのだが、何カ所か、その道が完全に薮でおおわれる。逃げると道を失う。薮を突っ切るか、迂回してその先に進む。最後の最後、女鹿岩直下にしっかりした道標があるのだが、その手前で二本の倒木に塞がれて、道標が見えない。ともあれ、目標の女鹿岩にたどり着いた。



大した巨石である。巨石の左側を廻って、巨石の上に出る。少し進むと墓があり、舗装道路に出る。女鹿岩だけを目ざすのなら、この墓を目印にした方がたどりつきやすい。下に下りるのは、ちょっと注意が必要だけど。私がたどりついたコースは、蜘蛛のいない季節が良いだろう。藪こぎで蜘蛛の巣なんて、考えてもゾッとする。
ここから雷電山に向かうには、雲河原の集落を抜けるのが正規のルートのようだが、舗装道路が長くなる。道路に出たところから、反対側の山に入る道が、地図に書かれている。どの程度の道か分からないが、さっきとは違って尾根道のようなので、こちらを選択。向かってみると、薄いが、藪こぎはなさそう。やがて、堂山からのルートと合流して、雷電山にたどりつく。
樹林に囲まれた雷電山の山頂で腹ごしらえをして、堂山を目ざす。途中、樹林が切れて周囲を見渡せる場所がある。ごはんは、こっちが良かったかも。この先で、短い区間で50メートルほど下る急坂がある。落ち葉が積もって道の全容が分からない。ほんの短い区間ながら、この50メートルの落差のために、チェーンスパイクを履いた。
堂山を経て、下山。ときがわ町第二庁舎に向かう途中、堂山と雷電山が並んで見えた。

男鹿岩には華がある。女鹿岩には、それがない。だけど、女鹿岩集落から岩までのルートを整備し、岩周辺の環境を整え、そのまま尾根経由で雷電山、堂山とつなげれば、もっとここを訪れる人が増えると思う。
この日歩いたのは、以下のようなコース。

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