めんどくせぇことばかり 『君は君の道をゆけ』 齋藤孝
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『君は君の道をゆけ』 齋藤孝

この本を出した齋藤孝さんは、小学生の頃から、謙虚なふりをして自分を守るタイプの人が苦手だったんだそうだ。

そりゃ苦手だろう。小学生で、そんな処世術を身につけていたら、気持ち悪すぎる。齋藤さんの言う「“出る杭は打たれる”という見えないシステム」や、「互いを監視し合うような不自由な雰囲気」っていうのは分からないではないけど、そんなものに前途を立ち塞がれたことはない。

だけど、たしかに、何でもかんでも遠慮がちな人はいる。自分の力を信じられず、何事にも及び腰な人もいる。そういう人に、ニーチェの言葉を贈りたいというのがこの本。

だけど、その辺はどんなもんだろうな。そういう人たちって、それが自分にとって、一番楽な生き方なのかもしれない。そういう人たちに向けて、ニーチェの言葉は、どんなもんだろうな。

「安易な道を選ぶこと勿れ」

「たとえ絶望していても、仕事をこなしてみよ」

「自分の殻を脱ぎ捨て、脱皮し続けよ」

まあ、人によりけり、時によりけり、場によりけりって気がする。だいたい、決してニーチェ自身、幸福な人生を送ったわけじゃない。彼らしく生きた人生ではあったかもしれないが。

ただ、私には、これらの言葉は、とても刺激になる。ちょこちょこっと読み飛ばさずに、しっかり読んで考えておけば良かった。ニーチェのこの言葉を知っていれば、あの時、違う道を選ぶこともできたかもしれない。

「不向きなことを、回避する勇気を持て」

「君の過去の行動を、否定することなかれ」

「愛せないなら、そこを通り過ぎよ」

「つまらぬ嫉妬で、身を滅ぼすな」

この本は、まず、そんなニーチェの言葉が紹介されて、齋藤孝さんが2ページくらいかけて解説していく形で進められる。


ワニブックス  ¥ 1,430

哲学者ニーチェに学ぶ。自分の足で立ち、強く生きていく方法
空高く飛ぶために、君がすべきこと
最大の敵は、おのれ自身である
友と喜びを共有し、分かち合え
安易な道を、選ぶことなかれ
おのれの言葉で、自分を鼓舞せよ
苦痛の中にこそ、得るものがある
たとえ絶望していても、仕事をこなしてみよ
不向きなことを、回避する勇気を持て
君の魂は今、光り輝いているか
ときには、自分の孤独の世界に入ること
君自身が、世界を創造せよ
ほか


そうは言ったって、我慢しなきゃいけないこともあるのが人生。

家族を養わなきゃいけなかったし、親を見送らなきゃいけなかった。そういうものを自分の人生の中に抱え込んで、みんな生きている。自分にはやりたいことがあるからといって、そういう“しがらみ”を、全部、力尽くで引きちぎったら、結局それらは、自分に返ってくる。

結局は、うまいこと、折り合いをつけて生きていくってことだな。そのうち、なんかさ。「嬉しいな~」って、「生きてて良かったな~」って思えることに巡り会えるから、そう思ってやっていくしかないんじゃないの。

そんなことを、寅さんが言っていた気がする。

だけど、折り合いをつけなければならないものも、だいぶ少なくなった。今は、できる限り、魂の声に耳を傾けていきたい。そんな私には、ニーチェのこんな言葉がふさわしい。

「君の行動の理由や、またその目的が、君の行動を善となすのではない。その行動をするとき君の魂が打ち震え、光り輝いているかどうかである」

刺激的だな~。だけど、もっと刺激的なのがある。

「自己賛美は健康的である!ー自己賛美は風邪をふせぐ」 私はできる。私はすごい。私ならやれる。私なら大丈夫。風邪なんか引くはずがない。

ニーチェの言葉は、どこか雰囲気がブッダの言葉に似ている。

「仲間の中におれば、休むにも、立つにも、行くにも、旅するにも、つねにひとに呼びかけられる。他人に従属しない独立自由をめざして、犀の角のようにただ独り歩め」

「最高の目的を達成するために努力策励し、こころが怯むことなく、行いに怠ることなく、堅固な活動をなし、体力と智力を具え、犀の角のようにただ独り歩め」

「音声に驚かない獅子のように、網にとらえられない風のように、水に汚されない蓮のように、犀の角のようにただ独り歩め」

《孤独を恐れて、自分を見失うな。怯まず、怠らず、何事にも惑わされることなく、自分を貫け》ということだろう。ただ、こうも世の中が面倒くさいものになっちゃうとな~。自分を見失わないって言うのが、難しい世の中になっちゃったな。



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テーマ : 読んだ本
ジャンル : 本・雑誌

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こんな本、あんな本


この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


























































































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