めんどくせぇことばかり 黒山三滝に山本坊の面影を探す
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黒山三滝に山本坊の面影を探す

先日、『日本人と山の宗教』という本を読んだ。その本で、越生の黒山三滝には、かつて関東一円の修験道に大きな影響力を持つ勢力が存在していたことを知った。

かつて、この黒山の地には、聖護院本山派修験二十七先達の一つに数えられた山本坊があり、人々の信仰ばかりでなく、地域の開発にも大きな影響力を持っていたという。

ここには何度も何度もお邪魔しているにもかかわらず、私は何にも知らなかった。そう言えば、以前、ここからそう遠くない宿谷滝で、滝行をしている山伏の人を見たことがあった。

私は、「面白い趣味の人もいるんだな」くらいにしか思ってなかったんだけど、とんでもなかった。現在でも越生や毛呂山には、山伏として山林修行をしている人たちがいるようだ。

山本坊を開いたのは栄円という人物で、ここに熊野権現を勧請し、黒山三滝を熊野の本宮、那智、新宮に見立てて、小さな熊野修験霊場を武蔵国に誕生させたもののようだ。

黒山三滝の背景となる山の中に大平山という所があり、山頂近くの開けた気持ちいい場所に、修験の祖とされる役行者と前鬼、後鬼の石像がある。

それすら、これまでは、「たまたまある」くらいにしか考えたことがなかった。申し訳ないので、あらためて訪れることにした。

令和元年の台風19号で大きな崩落があり、登山道が封鎖された傘杉峠への道の状況の確認がてら、一廻りして大平山へ向かう。
IMG_7510.jpg (黒山三滝に向かい途中のお地蔵さま。じっくり見ると、いい顔をしておられる)

IMG_7527.jpg (天狗滝。元年の台風でずいぶん荒れていたが、きれいに整備された)

IMG_7536.jpg (男滝と女滝。実はこの時、男滝の前で行をされている方がいて、手持ち木魚を叩くコンコンコンコン・・・っていう甲高い音が、滝の壁に響いていた)

傘杉峠に向かう道は、橋が架かっていたところが、すべて徒渉となる。ピンクテープが施されたところもあり、徒渉に問題は感じられない。崩落地へ下りるときと、そこから登るとき、まずそこにはピンクテープがある。ただ、下りるときも、登るときも、足場が悪い。そこは注意。崩落後、三度歩いたが、歩くたびに、道がはっきりしてきている。

大峰を越えて先へ進み、大平山に向かう。大峰から大平山に向かう道は、詳細図には密薮とあり、冬場の家に歩いてみたい。来年かな。

役行者像の場所に到着。それと知って訪れると、なんだかその場所の清浄さが、強く感じられるような気がした。
IMG_7539.jpg (大平山の、石像のある平坦な場所にやってきた。清々しさの満ちるこの場所だからこそなんだろう。右側の杭には「聖護院門跡登拝記念」とある)

IMG_7542.jpg (記録はないが、古いものらしい。ただ平成18年に破壊され、修復されたそうだ)

IMG_7543.jpg IMG_7544.jpg (苔むす前鬼)                 (苔むす後鬼)

その後、笹郷に下山して、渋沢平九郎自刃の地、及び、全洞院にある墓を訪ねた。なにしろ、渋沢栄一の大河ドラマが始まるからね。
IMG_7548.jpg (渋沢平九郎自刃の地。幕末、振武軍に属して官軍に敗れ、右手の路傍の岩で自刃した。平九郎は栄一の妻千代の弟で、見立て養子となっていた。平九郎の血を吸った茱萸の木も、ほら、そこに)

IMG_7552.jpg (自刃の地からほど近い全洞院には、平九郎の墓がある。もともとは山本坊の本坊である熊野神社の修験寺院だという)

その後、三滝入り口に近い、熊野神社にも立ち寄る。ここに山本坊が置かれた場所のようだ。
IMG_7549.jpg (全洞院のすぐ西側、三滝入り口まで100メートルほどのところに、熊野神社がある)

この日歩いたのは、以下のようなコース。
地図



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テーマ : 登山
ジャンル : スポーツ

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本


























































































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