めんどくせぇことばかり ひどい!『三頭の虎はひとつの山に棲めない』 マイケル・ブース
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ひどい!『三頭の虎はひとつの山に棲めない』 マイケル・ブース

1910年から1945年までの間に「数十万人の朝鮮人が、特に鉱山業、軍需生産業、農業といった分野における労働力として日本への移住を奨励されたが、日本の軍事的野心が増すにつれ、戦地に送られた日本人労働者の穴を埋めるため、強制的にもしくは騙されて日本に連れてこられるときもあった」

なんかの勘違い。

「日本に残った六十万人のうちのほとんどは、日本の植民地時代の初期に自主的に移住してきて、数十年をかけて日本に生活の基盤を作っていた人たち」

戦後、特に朝鮮戦争時に大量に密入国してきた韓国人がいたはずだが。

泰緬「鉄道の建設過程でおよそ一万三千人の連合軍の捕虜と十万人のアジア人強制労働者が亡くなった。このエピソードは、一九五七年のデヴィッド・リーン監督作『戦場にかける橋』の中で描かれている」

『戦場にかける橋』は、映画。しかも、史実に基づいていない。それを本当のことのように受け止めている。だいたい、泰緬鉄道を作ったのは日本軍の工兵隊。捕虜を大事な鉄道建設に関わらせたりしない。彼らがやったのは、荷物の運搬はじめ、単純作業のみ。

呉善花さんは、“歴史修正主義者”として登場する。対談したんだそうだ。そのようすが書かれているので、紹介させてもらう。ちなみに著者は、英訳された『なぜ「反日韓国に未来はない」のか』を、前もって読んでいる。感想は、「読むに堪えない代物」だそうだ。

北海道の炭鉱に連れてこられた強制労働者たちに関して問われ、呉善花さんは「募集によって集められた」と答え、それとは異なる主張をしている歴史学者の主張は、「真実ではありません。嘘です」としっかり本当のことを伝えている。それに対して著者は、どうも、その呉善花さんの対応を批判的に捉えたようだ。しかし、本当にそれ以外の伝え方はないのだが。

「バランスを取るために、時には日本に対してももう少し批判的になってはどうだろう」と、呉善花さんに提案しているが、意味が分からない。

「日本には朝鮮との関係を改善するためにできることが何かしらあったのでは?」

「竹島/独島を明け渡すというのはどうだろう?」

「慰安婦にさらなる補償を行なうというのは?」

「靖国神社参拝をやめては?」

話にならないけど、これが世界のレベルなんだろうな。・・・そんなことを言ったら、世界に失礼か。



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東アジアの国、日本・中国・韓国は、なぜ良好な関係を築けないのだろうか
日本 (久里浜;横浜;寿町 ほか)
大韓民国 (釜山;木浦;扶安 ほか)
中国 (ハルビン;北京;曲阜 ほか)
ふたたび日本へ (東京)

著者は、日本人を保守的な人たちと、進歩的な人たちに分けて考えているようだ。

英国人学者フィリップ・シートンの言葉として紹介されているのだが、日本における愛国の定義もさまざまで、「右翼にとっては、自国を愛する愛国者であるということは、朝鮮人を憎むことを意味」するというのだ。私は保守的な人間だが、右翼という意識はない。しかし、シートンさんは、右翼と“進歩的な人々”を照らし合わせているので、どうも保守的な人間も、右翼のうちに含まれてしまっているようだ。

「しかし、進歩的な人にとっては、国を愛するということは、その過去を検証し、そこから学び、次はもっと良い選択をしようとすることを意味します」

そんなの、保守的な人間である私だって、何ら変わらない。

その過去を検証し、そこから学び、次はもっと良い選択をしようとして、進歩的な人がやったことは何かというと、著者がいくつか例をあげているので、紹介しましょう。

「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクション・センターが2000年に行なった、日本軍の性奴隷制度を裁く女性国際戦犯法廷。この法廷では、昭和天皇と日本軍は人道に反する罪を犯したと、有罪判決を出された。

朝鮮人や中国人ジャーナリストたちが、戦争に関する歴史的な事実を公に検証し始めるよりはるか前の1972年に、日本人ジャーナリストの本田勝一は著作『中国の旅』ではじめて、第二次世界大戦における日本軍の残虐行為を明らかにした。

中央大学の吉見義明教授が防衛省に保管されていた大日本帝国政府の軍の慰安所システムへの関与を湿す文書を発見した際に、朝日新聞は朝鮮人慰安婦に変わってキャンペーンを実施した。

これらを“進歩的な人”たちによる健全な愛国心と、著者は本気で思って書いているようだ。

さらに、シートンさんの考えを提示するのだが、それは著者の考えと捉えていいものなんだろう。こんな一節が紹介されている。

「広島市に行けば、市民活動は原爆を中心に回っていますが、同じ広島県内でも大久野島に行けば、テーマは毒ガスに変わります。中国で使われた化学兵器はすべて大久野島で製造されたからです。広島で原子爆弾によって死亡した人の数は、広島県内で製造された毒ガスによって(中国で)死亡した人の数よりも少ないんです」

おいおい、この人は、“中国”からつかまされているのだろうか。どうも著者は、“進歩的な人”という、私からすると好ましいとは思われない人たちとの関係の深い方のようだ。

とりあえず、最初の、“日本”の部を読んで、びっくりしてしまった。韓国、“中国”を旅して、少しは著者も変わってくれるといいんだけど。



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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本






























































































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