めんどくせぇことばかり 『四文字熟語の教え』 村上哲見・島森哲男編
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『四文字熟語の教え』 村上哲見・島森哲男編

《焼肉定食》はだめ?

《淡麗辛口》も、《協議離婚》もだめ?《安全第一》も、当然ダメか。《無事故無違反》なんて、四文字ですらない。

なにかしら、歴史的由来をもつ言葉。それが後の人により比喩的に、様々な状況に合わせて使われて、はじめて四文字熟語と呼ばれると、そういうことだ。

一九九九年から三年に渡り、四文字熟語に関わるコラムが、河北新報に連載されたんだそうだ。週に一度の休みで六日間、これを六人で受け持って三年間。一年三〇〇として、合わせて九〇〇の四文字熟語。・・・四文字熟語ってそんなにあるのか?

その中から厳選された四八〇の四文字熟語で、この本は成り立っている。もとは二〇〇二年に出版された『四文字熟語の泉』という本だったそう。それを改題して、一七年ぶりに日の目を見ることになったのが、この『四文字熟語の教え』という本だそうだ。

ところがだ。“厳選された四八〇の四文字熟語”を見て驚いた。

知ってる言葉なんてごくわずか。その歴史的由来って言うのも“中国”古典でしょ。選者たちも、“中国”の文学や思想を専門とする仲間たちだという。まあ、もとから自信を持っていたわけでもないが、自分がこんなに“中国”古典に疎いとは!

いい歳をしている私ですから、今更新しい四文字熟語に触れたところで、脳みその襞に染みこむことはないだろう。だったらいっそ、見覚えのある四文字熟語を抜き出して、その背景を知り、脳の記憶を補強する。私に出来ることと言えば、そんなところがせいぜいだろう。

以心伝心 不立文字 四面楚歌 他山之石 漁夫之利 因果応報 刻苦勉励 獅子奮迅 良妻賢母 
温故知新 白砂青松 起死回生 落花狼藉 馬耳東風 一刻千金 天衣無縫 無用之用 日常茶飯 

『四文字熟語の教え』    村上哲見・島森哲男編


講談社学術文庫  ¥ 1,155

気楽に読める・わかる・使える! 生きた四字熟語に出会える名著
春の章
夏の章
秋の章
冬の章

“劉氏左袒”

“袒”というのは、片肌を脱いで方を露わにすることだという。劉邦が項羽を倒し、漢の高祖の地位に立つ。劉邦は親分肌と言われるが、それなら妻の呂后は姉御肌。姉御肌の呂后が皇后の地位に就いた。しかも、親分肌の夫が先に死んで、姉御の天下が訪れる。

最初に血祭りに上げられるのが、夫の寵愛した戚夫人。目や耳を潰して舌を抜き、手足を切り落として厠に突き落とす。続いては、何かと厄介な、夫を支えた功臣たち。発言力があるだけに邪魔になる。それを罪に落して、次々殺し、あとは一族を取り立てて呂氏の天下を創り上げる。

残った功臣の周勃と陳平は、呂氏一族討伐を図り、兵に向かって合力を求める。劉氏の天下に組みする者は、「左の片肌を脱げ」と。全ての兵が左袒を露わにして呂氏の天下を拒んだという。

『史記』に由来する四文字熟語にも、知らないものがたくさんある。この“劉氏左袒”にしても、この話は知っているのに、言葉を知らない。

さすがに“四面楚歌”なら知っている。自分の人生の中では二度、自分の置かれた状況に、この四文字が頭の中を駆け巡ったことがある。一番弱そうな“一面”をなんとか突破したのが一度、堅く守って外からの援軍を待ったのが一度。どちらもなんとか無事に乗り切った。

今振り返り、つくづく思う。血肉になるほど理解している四文字熟語は、その状況にあるときに、映像となって現れる。これまでに、実際、映像となって現れた四文字熟語を拾い上げてみた。

支離滅裂 無用長物 烏合之衆 慇懃無礼 玉石混淆 朝令暮改 無為徒食 付和雷同 五里霧中

いずれも仕事をしている中で、頭の中に映像化した四文字熟語だな。私自身に関して言えば、そうだなぁ,“馬耳東風”ってところかなぁ。

まだまだ、一通りめくってみただけなんだけど、・・・この本、なかなか面白いよ。


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ジャンル : 本・雑誌

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この本、今でも売れてるんですね。何時頃読んだんだろう。記憶も定かじゃないけど・・・。この男の子が嫌いでね。涙が出た。白血病で入院してた女子高生にこの本を送ったことがある。感想、聞かせてもらってないな。



中学1年で読んだと思うんだけどな。アレクサンダーの伝記。夏休みの読書感想文で郡市の大賞を取ったんだ。「アレクサンダーによって異なる国や民族が一つの領域にまとめられたように、いつかこの世界も・・・」・・・なんてことを書いた。なんだか、アメリカがやろうとしてるよね。・・・当時はそれがいい事のように思ってた。



高校で山岳部に入ったんだよね。もとが山ん中だからさ。そんでもって山岳部っていうのもどうかと思ったんだけど。この本を読んじゃったもんでね。入部したての1年の夏休み、北鎌尾根から槍に登った。・・・記憶に誤り。取り付いただけだった。



今みたいに女の裸が氾濫している時代じゃなかったわけですよ。私の中学生時代っていうのは・・・。そんな時代なのに、中学校の図書館に置いてあったんですからね。この表紙の本が・・・。手にした理由はもちろんこの表紙の女。・・・もちろんそんなことは誰にも言えない。ただ、以前から無類の本好きであったことは功を奏した。それに加えて、私は以前からのSFファンということになった。この本を不自然なく手にするために・・・。
やられた本








































































































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